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センサリー・アウェアネス・ワークショップ(2021/05/23〜08/29)

SAW 2021年8月29日


今日の8月29日(現地ニューヨーク時間28日正午12時から)午前1時からのSAWの世話人は、レイ(Ray Fowler)先生でした。レイさんは、昨年(2020)9月12日と19日にジョン(John Vitell)先生と連続4回、今年(2021)、1月9日(土)、5月2日(土)に続いて、7回目の世話人をしながら、今日まで、毎週末のワークショップに参加者として、たくさんのフィードバックを同じ参加者の皆さんにしてきました。私は、特に彼の息子さんのことが印象に残っています。レイさんは、自己紹介欄で、1971年から32年間、シャーロット・セルバー先生が亡くなるまで、センサリー・アウェアネスを勉強して、毎夏(昨年と今年はコロナのために中止)のモヒーガン島でのワークショップを継続してきました。
レイ先生の静かな声で、「あなたの両手の力を抜いて、肘から先の手先を、ぶらぶらとゆすりながら、自分の体を、自分の指先で、タッピング(指先で軽くたたく)してみませんか?」「いま、椅子に座っている方は、自分の指先で、自分の目のまわり、自分の顔の額、あたまの上から側頭部、耳のまわり、後頭部、頸筋、自分の頬、口びる、顎、首回り、肩から胸まわり、ゆっくりと、タッピングするといかがでしょうか?」「いま、あなたの感覚は?(sensation, responding sensation, renew your own sensation)」「目を開いていても、閉じていても大丈夫です。あなたのからだの感覚は、いかがでしょうか?(Pay attention to your sensation. Just allow your sensation. Sensation anywhere.)」
「次に、立ってみませんか?(come to standing)」「立つことができたら、ゆっくりと自分の足先から、
前かがみになって、タッピングしてみませんか?」「できるだけゆっくりと、丁寧に、足先から足の甲、踵、足首、脛、膝、腿、おしり、下腹、腰、背中の下の方から上の方に、手がとどくところまで、ゆっくりとタッピングしてみると体の感じは、いかがでしょうか?」「おへその辺りから腹、胸から、両肩、頸筋から、頸の後ろ側から、後頭部(頭骸骨:skull)の下部分を静かに触れながら、タッピングすると、からだの感じは、いかがでしょうか?」「あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」
「これから、今のからだの姿勢(立つこと)のままでも、疲れてきたら、また、椅子に戻って座っても大丈夫です。」
「いま、あなたが静かになってきたら、ゆっくりと自分の手のひらを、自分のあたまに近づけることができますか?ただ、ただ、自分の手のひらをあたまに近づけるだけです。自分のあたまに、ふれる前に、手を頭に近づけてみると、手のひらとあたまのすき間のスペースを感じていますか?自分の手のひらが、頭に触れる前の手とあたまの間のスペースの感じは、いかがでしょうか?(Now do you feel possibly any sensation ?)」
「そのスペースを感じてから、ゆっくりと、そっと静かに、自分のあたまに、自分の手のひらで、あたまを触れてみる(contact)と、どのような感じがしていますか(感覚がありますか:you will contact to yourself)?」「あなたの手で触れている感覚だけですか?(allow even more touch, more yourself own touching, being present. Present come away? Would you give up focusing? This is more than touching.)」
「いま、あなたは、自分のあたまに触れていることで、自分の中で「受け取ること」「与えること」(receiving and giving in a moment)の感覚が、ありますか?」
「あなたの手のひらで、あたまを、十分に触れることができたら、次に、静かに、ゆっくりと、手のひらを自分のあたまから、しずかに離してみることができますか?」「あなたの手のひらを、自分のあたまから離してみると、からだは、どんな感じでしょうか?(present departure and arriving, stew( worry about) yourself ? A moment next moment?)」
「あなたの手が離れたあたまの感じは(coming a way being contact)、いま、どんな感じでしょうか?(allow whatever you try yourself. How is your breath now?) あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「あなたのまわりの空気は、刻一刻と変化していますか?(The air pay attention to the moment)」
「いま、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?これまでの体験を3人のブレイクアウト・ルームでシェアーしませんか?」
(注:ここで私の3人のグループは、デンマークのジンジャーさん、カリフォルニアのアニタさんの3人になりました。ジンジャーさんもアニタさんも週末のSAWの常連さんでしたので、直接対面していませんが、これまで面識がお互いにありました。ジンジャーさんは、日本がとても好きとのことで、片言の日本語をお話ししました。アニタさんは、生粋のカリフォルニア生まれでの方で、シャキシャキ感満載のカリフォルニア人の雰囲気が伝わりました。ジンジャーさんは、土曜日の夕方7時、アニタさんは、土曜日の午前9時過ぎで、朝食のコーヒーを飲みながらの参加でした。2人とも、シャーロット先生のワークショップを30年以上前に体験していて、今日のレイさんの世話人のワークショップにも参加してきましたが、毎回、新しい気づきが訪れることが、自分の中の驚きであるとお話をしていました。私も、日本の伊東博先生が、日本にセンサリー・アウェアネスを紹介した1980年代から体験していることを伝えました。*伊東博著『身心一如のニュー・カウンセリング』184頁から以下引用;「感じたことを話す」ということはたいへんむずかしいことである。発言があったときは、世話人ができるだけその発言を明確化し、その感じと言葉を結びつけてやるようにするのだが、それは、個人カウンセリングのときの「共感」や「明確化」と違わないので、カウンセラーとしての能力が問われる場面である。また、その感じをぴったりと言葉に表現することはほとんど不可能だということも、知っていてもよい。もうひとつ、フィードバックの効用は、言葉にできないでいる他の参加者がそこからヒントを得て、自分の感じに気づいたり、あるいはそれをより明確化することができる、ということである。」*ブレイクアウト・ルーム終了後に、レイさんは、残りの15分に、最後の実習を提案しました。)
「最後の実習を、皆さんでやりませんか?いま、居る場所で、自分のからだが横になれる場所があれば、そこに、体を仰向けに、横になってみませんか?もちろん、坐ったままでも大丈夫です。」
「あなたのからだが、(床の上、ベッドの上等)横になることができたら、自分の背中と床のコンタクトを感じますか?」「あなたの骨盤(pelvis)が、床に触れている感覚は、いかがでしょうか?」
「片方の足の膝を折り曲げて(踵をお尻の方へ移動)みると、あなたの背中と床の触れている感じは、変化しますか?」「両方の膝を折り曲げてみると、背中と床の触れている感じはいかがでしょうか?」
「これは、訓練(何かのためにやる運動)ではありません。(this is not exercise)」
「背中;背骨(spine)の感じはいかがでしょうか?」「このいまの感じは、いかがでしょうか?(always arriving this moment)」
「次に、自分の両手の指先を、自分のあたまと床の間に置いてみると、どんな感じでしょうか?」
「両手の指先を、自分のあたまが床に触れているところに触れてみませんか?自分の頸筋から両手の指先を差し込んで、あたまの後頭部の下部のあたりから、あたまの頭骸骨の下部に触れてみる感じは、いかがでしょうか?」
「自分の指先で、自分の頭骸骨の下部に触れながら、少しづつ、ゆっくりと自分のあたまを持ち上げることができますか?」「あなたのあたまの重さは、いかがでしょうか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「自分のあたまを与えること、受け取ること、いま、どんな感じでしょうか?」
「じゅうぶんに、頭の重さを感じることができたら、これから、ゆっくりと、横になったからだから、立ってみたいと思います。」「これから、立ってみませんか?(come to standing)」
「いま、あなたは、からだのどこが、立つ準備を始めていますか?」
「体が、立つ準備を始める時に、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?(coming to standing)」
「いま、このとき、次の瞬間、あなたは、いかがでしょうか?(Now, this moment, next moment,
coming in you)」「何か、変化が起こりますか?(something changing in you)」
「できるだけゆっくりと立ってみませんか?」
「それでは、立つことができましたら、あなたの背中・背骨(spine)の感じはいかがでしょうか?」
「自然に立つことができますか?(back to nature)」「あなたは、木のようにスーと、体全体で、上に立っていますか?(standing, you are a tree. Would you allow your weight standing? Meet being your organism)」「あなたのからだが、立ち上がることを許していますか?(to allow understanding without thinking)」「立ちことができたら、最初の座っていたところに、戻って、みなさんで、いまの体験をフィードバックしませんか?」
以上簡単ですが、今日の午前1時からのレイさんの世話人のSAWのご報告です。草々 8月29日 伊藤稔



SAW 2021年8月14日

8月14日(土)現地時間メキシコシティー午前11時(日本時間8月15日(日)午前1時)から世話人は、メキシコシティー在住のマリエーラ(Ms. Mariela Valdez)先生でした。
 東京もお盆の13日の夕方から、季節に合わない涼しい雨が、まだ、私の住んでいる横浜の鶴見では止みません。テレビでは、九州佐賀県武雄市の水害のニュースが朝から流れています。今日のSAWは、昨(2020)年6月27日(土)、今(2021)年1月23日(土)に続き、3回目の世話人マリエーラさんです、彼女は、これまでロゴセラピー(logotherapyは、欧米では心理療法の1つです、ギリシャ語のロゴスに語源があります、生きる意味等を一緒に啓くこと)やセンサリー・アウェアネスを22年以上実践してきています。
今日のお盆の15日午前0時40分にZOOMを開きましたら、最初にマリエーラさんとマイケルさんが、画面に現れました。マリエーラさんのZOOM画面の背景は、彼女の生徒さんが描いたという薄い緑色の柔らかい紙のような背景でした。彼女は、シャーロット先生が亡くなる2年前から、センサリー・アウェアネスに参加して、シャーロット先生の最晩年まで、センサリー・アウェアネスを直接学びました。日本時間の午前1時になると、マイケルさんが簡単にマリエーラさんを紹介して、ワークショップがスタートしました。マリエーラさんは、次のような、ゆっくりと、しずかな言葉かけから、始めました。
「いまこのときに、あなたはどこに居ますか?(where are you in this moment?)」
「いま、このときに、何をしていますか?(what are you doing right now?)」
「息をしていますか?」「座っていますか?」「立っていますか?」「横になって、体を休めていますか?」
「いま、何をしていますか?(now are you doing this?)」
「いま、ここに居ますか?(are you being this?)」
「あなたの呼吸は?」「あなたの肩のまわりは?」「背中は?」「あたまは?」
「お尻は?」「足のうらは?」「おなかは?」「あなたの息は?」
「いま、あなたのなか(からだ)に、しずかな気持ちが訪れましたか?」
「これから、立ってみませんか?(come to standing)」「もちろん、坐ったままでも、横になったままの今のからだの状態でも、大丈夫です。」
「いま、あなたが居る場所のまわりに、壁(部屋の中のかべや仕切り戸等)があれば、その前に立ってみませんか?」「あるいは座ってみませんか?」「いま、足の裏の感じは、いかがでしょうか?」「あなたのからだは、床(地面、地球)から支えられていますか?」「あなたのからだは、床を押していますか?」
「あなたのからだの目の前の壁面は、いかがでしょうか?」「あなたのいま、呼吸はいかがでしょうか」
「あなたと壁の間の空間(スペース)は、いかがでしょうか?」
「いま、あなたの居るところ(場所)は、ゆったりと解放されている空間(no pressure, open for you)ですか?」「いま、あなた自身は、開かれていますか?(this moment open yourself. free way to stand and to being supported. Let it go.)」
「しばらく、自分の前の壁面で静かにして、いませんか?」「自分の中に静かさが訪れたら、しずかに目を閉じてみることができますか?」「目を閉じてみませんか?」
「からだの感覚に、目を閉じると、あなたの中に変化(invitation)が訪れましたか?(next invitation come ?)」「あなた自身が、床から支えられていますか?」
「からだの変化(invitation)に、自分のからだが開いて(気づいているか?受け入れているか?)
いますか?(how open to change?)」「あるがままで、いることができますか?(let it go)」
「からだの変化(からだの動きやからだの移動)に気づいていますか?」
「そのからだの動きを、予想していますか?(something expecting?)」
「いまのからだの動きに、逆らわずに、居ますか?」
「あなたの腰は?」「あなたの肩は?」「呼吸は?」
「いま、あなたのからだの最も大きな変化は(the biggest invitation of your own)?」
「次の瞬間(next moment where you are)、からだは、どこに居ますか?」
「あなたのからだは、いま、どんな感じですか?(how you are in new moment?)」
「あたらしい瞬間と繋がっていますか?(allow to be connected this moment)」
「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?(how is your breath participating this moment)」
「できるだけ、ゆっくり時間をかけて、あなたのからだのまわり(around you)のスペースは、どのように在りますか?どのように、在りますか?」
「あなたのからだの内側のスペース(inner space)は、どうでしょうか?」
「いま、あなたの中に、あなた自身の外から、何か音が入って来ていますか?」
「充分に、あなたの前の壁と関わることができたら、次に、あなたのからだを180度回転して、あなたの背中を壁面に向けて、立ってみませんか?」「あなたの背中と壁面の空間(スペース)は、いかがでしょうか?」「あなたのからだと壁面の関係は、いかがでしょうか?」「いま、あなたは窮屈ですか?」「あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、ゆっくりとあなたの背中が壁面に近づくことができますか?」「あなたの背中が、壁面と、そっと、静かに接する(contact)ことができますか?」「あなたの背中と壁面が、静かに接してみるとからだの感じは、いかがでしょうか?」「あなたの足の裏の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの背中が壁面に触れている感じは、いかがでしょうか?」
「次に、さらにあなたの背中を壁面に近づけることができますか?」「あなたの背中は、壁面に押し付けていますか?」「壁面の圧力をかんじていますか?」「あなたが、じぶんのからだを壁面に委ねていますか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「あなたの足の裏の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、あなたは、あなたの後ろの壁面と、関わっていますか?(how is your relationship with your wall ?)」
「いま、あなたは、どんなかんじでしょうか?(how are you now in this moment ?)」
「あなたのからだは、開かれていますか?(openness to your body)」
「あなたは、あなたがいま必要なものと繋がっていますか?(what you need to be connected)」
「あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」「あなたの肩は?」「呼吸は?」「おなかは?」「あたまは?」「背中は?」「腰は?」「足の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、あなたのからだの変化を受け入れていますか?」
「あなたのからだは、次の変化(瞬間)を感じていますか?(to allow this moment to connect what you learn to connect to your breath. let it go and welcome to new moment )」
「いま、あなたの身体が伸びる感じは、いかがでしょうか?(how is stretch this moment)」
「いま、あなたの息は、後ろの壁面と関わっていますか?」「あなたの肩は?」「あなたの腕は?」「あなたの背中は?」「あなたの呼吸は、あなたの後ろの壁面と関わっていますか?」
「あなたは、いま、自分の呼吸は、あなたの後ろの壁面と一緒に開かれていますか?(connectedness and openness to your breath ?)」「あなたが、必要なだけ充分に時間をかけて、ゆっくり休んでみてください。」
「いま、あなたのからだの筋肉は、充分に伸びて、リラックスしていますか?」
「あなたの自身のいまの体験を十分に受け入れていますか?(your experience in this moment)」
「あなたは、ゆっくりと休んでいますか?(coming to rest where you are focus on your breath)」
「あなたのからだのまわりの空気は、しずかに自分の中へ入ってきますか?(this moment this air comes into yourself without your efforts)」「あなたと周りの世界が繋がっていますか?(relation to moving on to the next moment and to invitation how I let go where I am, way of being, taking your own time.」
「いま、あなたは、周りの世界に開かれていますか?(Can you open yourself to connect new moment ?)」
「あなたは、いまを生きていますか?(to allow new moment come to find a way to connect. Every moment is a moment)」
「次に、あなたのからだが、また、あなたの壁面に向かい合うことができますか?」「あなたが、壁面に立つことができたら、あなたの片方の手で、あなたの目の前の壁面に、その片方の手のひらを付けてみることができますか?」
「あなたの手が、壁面を押していますか?」「それとも、壁面があなたのからだを支えていますか?」
「あなたのもう片方の手のひらを、あなたの下腹に当ててみることができますか?」
「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「いま、あなたは、あなたのからだの変化を受け入れていますか?」
「あなたのからだは、次の変化(瞬間)を感じていますか?」「私の呼吸を許していますか?(How can I come to breath let go to be supported ?)」「自分のもう片方の手のひらを今度は、自分の胸に当ててみると、どんな感じでしょうか?」「目を閉じることができますか?(allow close your eyes)」
「無理をしないでください。( No push, no punish, but treat and contact with your breath.)」
「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?(How is your breath right now ?)」
「次に、あなたの両手のひらを自分の顔の頬へ当ててみることができますか?」
「いま、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」
「あなた自身が、許す限り、あなたと一緒にいることができますか(allow how long you can receive it)」「それでは、自分の片方の手のひらを、静かに自分の片方の耳に当ててみることができますか?当ててみませんか?」「あなたの手のひらを、自分の顔の額や後頭部に当ててみると、あなたのからだの感じに変化は、起こりますか?」
「あなたのまわりの世界は、あなたに援助的ですか?(helpful)」
「からだの感覚は?」「あなたの呼吸は?」「あなたの呼吸は、あなたを支えていますか?」
「いま、あなたのからだの感じは?いかがでしょうか?」
「いまのあなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」
「あなたのからだの感じは、あなたに共感的(compassionate)でしょうか?」
「それでは、あなた自身にしずかさが、ゆっくり取り戻したら、今日の参加者のみなさんでシェアーしませんか?」

 以上、簡単ですが、今日の明朝のSAWの報告です。草々 8月14日 伊藤稔



SAW 2021年7月18日


今日の7月17日(日本時間で18日午前1時から)のセンサリー・アウェアネス・ワークショップ(SAW)の世話人はメキシコシティー在住のメルセデス(Mercedes Lopes)先生でした。彼女は、昨年(2020)11月21日と今年(2021)3月7日に続いて3回目の世話人でした。彼女は、1963年から25年間シャーロット先生やブルックス先生のワークショップに参加して、1988年にセンサリー・アウェアネス公認の世話人になりました。さらに、東洋思想や禅仏教を10年以上にわたり勉強し、大学院修士課程では、心理学を専攻してきました。

いつものように午前0時45分にSAWのZOOMに入りました。カリフォルニア州のサンタ・バーバラ市近郊のアニタ(Anita)さんが入っていました。わたしのZOOMの背景の三渓園の庭の写真に反応して、日本は、なぜそんなに緑が濃い庭があるのか?との質問が飛んできました。東京もようやく梅雨明けして、今週から毎日35度(華氏95度)の真夏日がつづくようになったと説明しました。カリフォルニア州は、雨が降らず、山火事(brush fire)が頻発していて、日本の雨が欲しいとのことでした。アニタさんから、「ミノルは、どのようにセンサリー・アウェアネスを学んだのか?」との質問で、伊東博先生(ヒロシ)がシャーロット先生のワークショップに参加して、日本にシャーロット先生のセンサリー・アウェアネスを紹介して、ブルックス先生の本を日本語に翻訳して、いまでもスモール・スタディー・グループ(人現会:Ningenkai)で勉強中と伝えました。

午前1時を過ぎると、約30名の参加者が世界中からZOOMに集まり、メルセデスさんの静かな声かけで始まりました。「いま、あなたは、呼吸をしていますか?(Are you breathing ?)あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「あなたは、しずかに居ますか?(Are you here, right now ?)」「今、あなたは、在るがままにしてください。(Please let it go. Allow to be yourself.)」「いま、あなたが、立ちたければ立ってみませんか?」「座ったままがよければ、そのままの姿勢で居てください。」

「いま、あなたのからだの姿勢のままで、両手をしずかに、できるだけ、ゆっくりと自分の胸にしずかに、近づけてみることができますか?」「あなたは、自分の両手で、自分の胸に触れてみることができますか?」「もしも、可能であれば、静かに、ゆっくりと目を閉じることができますか?」「目を閉じてみませんか?」「両手を自分の胸に当ててみると、いま、どんな感じでしょうか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「あなたは、呼吸を感じながら、いま自分の頭の重さを感じていますか?あなたの頭の重さにまかせて、しずかにゆっくりと、あなたのあたまを前の方に、重力にまかせて、あたまが降りるとことまで、降ろしてみませんか?」「あなたの頭の重さは、いかがでしょうか?」「あなたの頭が、前の方に降りるところまで、降りたら、あたまの重さは、いかがでしょうか?」「あなたの頸のまわりの感じは、いかがでしょうか?」「あなたの肩の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの背中の感じは、いかがでしょうか?」

「しばらく、あたまの重さにまかせて降りているあたまを、しずかに、ゆっくりと、上に持ち上げることができますか?充分に時間をとりながら、自分のあたまを、元のところまで、上に持ち上げてみると、いま、いかがでしょうか?」「あたまが上に持ち上がり、からだ(胴体:torso)の上に戻りましたか?」

「どうぞ、いそがないで、あなたのあたまが、元のところに戻りましたら、次に、あなたの頭を、ゆっくりと、できるだけゆっくりと静かに、後ろの方に、重力にまかせて、降ろしてみることができますか?」

「あなたのあたまを、できるだけゆっくりと後ろ側へ降りるところまで、重力にまかせて、降ろしてみると、頸の感じは、いかがでしょうか?」「顎、肩、背中の感じは、いかがでしょうか?」

「あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「それでは、ゆっくりと自分のあたまを、しずかに、元のところ(胴体:torsoの上)に、戻してみませんか?」「あなたのあたまが、元のところに戻ると、からだの感じは、いかがでしょうか?」

「あなたの目のまわりから、鼻、こめかみ、ほほ、唇、顔、側頭部、後頭部、あたまの上、背中、お腹、あなたの足の先の感覚はいかがでしょうか?」「あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「あなたの頭の感覚は、いま、いかがでしょうか?」

「両手が、ゆっくりと休むことができたら、今度は、両手を自分の顔に近づけて、みることができますか?」「あなたの両手のひらで、顔に触れないようにして、2~3センチ(1inch)ほど離して、近づけてみると、いかがでしょうか?」「あなたの顔の感じは、いかがでしょうか?」

「それでは、静かに、あなたの両手で、あなたの顔(目のまわり)に触れてみると、いかがでしょうか?」「いま、あなたの目は、(顔の中で)休んでいますか?」「いま、あなたの目の周りの感じは、いかがでしょうか?」「あなたは、目を閉じたままですか、もしも、目を開いていたら、目を閉じてみませんか?目を閉じても、何かを見て(観て)いますか?」「自分の手のひらで覆われている目の感じは、いかがでしょうか?」「しばらくしたら、両手を目から2~3センチ(1~2インチ)離してみると、どんな感じでしょうか?」「両手を目から離して、下に降ろしてから、目を開いてみると、どんな感じでしょうか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「次に、また、目を閉じて、今度は、両手をあなたの両耳に、ゆっくりと近づけて、自分の両耳を両手で、覆う(カバー)ってみると、いかがでしょうか?」「いま、何が、聴こえていますか?」「あなたは、何かを聞こうとしていますか?」「あなたの耳の感じは、いかがでしょうか?」

「あなたの両手を耳から、少し離してみると、いかがでしょうか?」

「自分の両手をしずかに、重力にまかせて、下へもどしてみると、いかがでしょうか?」

「あなたの両手が休むことができたら、次に、あなたの両手で、自分のあたまに触れてみることができますか?」「あなたのあたまの額に両手で触れてみると、どんな感じでしょうか?」「あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「あなたの額に充分に、触れることができたら、あなたの手を移動して、あたまの別のところに、触れると、どんな感じでしょうか?」

「しずかに、あなたの両手のひらを自分の頭に触れている間、何も考えないで居ることができますか?」「自分を観察したり、(良いとか、悪いとか)判断したりしないでください。」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「充分に、あたまに触れることができましたら、ゆっくりと両手を静かに、あなたの頭から離して、もとのところに、降ろしてください?」

「いま、この時に、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「いま、あなたのからだの足、踵、腕、頸、頭の感じは、いかがでしょうか?」

「いま、あなたの背中は、いかがでしょうか?」「あなたの胸は、いかがでしょうか?」

「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「あなたの呼吸は、あなたと一緒に居ますか?(Is your breath in company with you ?)」「あなたの呼吸は、フレキシブル(自由)ですか?」

「いま、あなたの腕は、いかがでしょうか?」「あなたの胸の感じは、いかがでしょうか?」

「いま、あなたの存在は、今この瞬間と繋がっていますか?(How is your connection this moment ?)」

「いま、あなたは、笑顔ですか?あなたは笑顔になりますか?あなたの中に笑顔が生まれますか?」

「それでは、いま居るところで、立ってみることができますか?」「座ったままでも、大丈夫です。」

「あなたの両手を、ゆっくりと静かに、上に持ち上げてみると、いかがでしょうか?」

「あなたのあたま(頭部)と脊髄(spin)の繋がっているところの感覚は、いかがでしょうか?」

「あなたの頸の付け根のあたりの感じは、いかがでしょうか?(Are you present this joint ?)」

「あなたのあたまは、あなたのからだの上に、ちゃんとありますか?(居ますか?)(Stay there for a moment. Allow this moment rise your head.)」

「いま、あなたは、ここに居ますか、自分自身の存在を意識していますか?(Do you feel more present? more aware of yourself?) 」「それでは、ゆっくりと、両手を下に降ろしてください。」

「いまから、みなさんで、これまでの体験をシェアーしませんか?どんな、発見がありましたか?」

ここで、午前1時50分でした。最初にマイケルさん、キャロルさんといつものメンバーがフィードバックをして、午前2時に終わりました。

以上簡単ですが、SAWの報告でした。首都圏では、来週金曜日23日の東京オリンピック2020の開会式を前に、変異株のコロナ感染再拡大が続いています。大相撲夏(名古屋)場所も今日で千秋楽です。ヨーロッパの多くの国々は、すでに夏のバケーションで、人々の往来が盛んになり、感染者数も増加していますが、ワクチン接種が人口の過半数を超えている国々では、これまでの人の移動の規制が緩められています。私の大学の学生へのワクチン接種は、1か月遅れて、8月からスタートするそうです。すこしでも、世界の人々の生活が、落ち着きを取り戻すことを願うばかりです。みなさま、来週土曜日の24日午前9時30分からの人現会総会(ZOOM)、宜しくお願い致します。昼までに終了予定です。

宜しくお願い致します。 草々 7月18日 伊藤稔



SAW 2021年7月11日


今日の7月10日(日本時間で11日午前1時から)のセンサリー・アウェアネス・ワークショップ(SAW)の世話人はマイケル(Michael Atkinson)先生でした。マイケルさんは、昨(2020)年11月7日(土)、12月26日(土)、今年3月13日(土)、5月23日に続いて、5回目になりました。彼は、アメリカ東部のメイン州に近いバーモント州のウォーターバリー(Waterbury)在住で、いつものご自宅の広い書斎からでした。マイケルさんは、前回のジュディス先生と同じ世代で、シャーロット先生のもとで、東洋文化を学び続けてきました。今日のマイケルさんの最初のお話しは、禅センターでの朝食体験から始まりました。禅センターの老師が、朝食後の座禅の時に、「きょうは、あなたのご飯茶碗(鉢)は、きれいになりましたか?(Is your race bowl clean ?)」(注:禅寺での朝食を粥坐(しゅくざ)、昼飯は斎坐(さいざ)、夕食を薬石(やくせき)と呼ぶそうです。わたしは、禅寺での座禅も食事も経験がありませんが、大学卒業後すぐに、藤沢市内にある時宗(一遍上人)の総本山(遊行寺)境内にある高校へ非常勤講師で務めたことがありました。その時に、高校生向けの座禅合宿に生徒さんたちと一緒に参加して、この食事経験をしました。朝食がおかゆのようなご飯(応量器:鉢)、真ん中の小皿に沢庵のおしんこ3切れ、みそ汁椀の3つの容器が自分の前に用意してありました。朝食開始後、生徒さんが、沢庵をボリボリと音を立てて食べていると、「音を立ててたべるな!」と一喝。事前に、参加者と食べ終わるまでの時間をそろえることを知らされておりませんでしたので、早く食べ終わると、一喝がとんできました。遅れていると「いつまでも、口を動かして食べているな!」と一喝が飛んできました。わたしも生徒たちも、「座禅」をする前から、カルチャーショックの連続でした。)

マイケルさんは、「朝食のご飯茶碗(鉢:bowl)がきれいになっているか?」と老師が尋ねている意味が、まるでその時に、(あたまで)理解できなかったそうです。また、真ん中の小皿の沢庵3切れを、音を立てずに食べることの意味、最後の沢庵1切れは、食べないで残しておいて、食事後にお茶が出たら、そのお茶でご飯茶碗(鉢)を、その最後の沢庵1切れできれいに鉢を洗い清めて、そのお茶で、最後の1切れの沢庵を頂くことの意味が解らなかった体験を、参加者のみなさんへ紹介しました。

マイケルさんは、「禅は、テクニークではないこと」「座禅は、呼吸に集中すること」「自分の息を吐いたり、ただただ、吸ったりすること(just exhale, just inhale, just breathing)」

「あなたのご飯茶碗をきれいになっていますか?」の意味が、ようやくいまになって、「あなたの(からだの)中は、なにも無くなり、きれいになって、静かに居ますか?(empty silent ? full silent ?)」という問いかけであることに気づいたそうです。

そこで、これから参加者のみなさまも、しばらく今いるところで「(今ここにいる自分が)静かになるまで、待ってみませんか?」「あなたは、これから、静かになることができますか?」「あなたが、しずかになれる場所へ移動しても大丈夫です。」「その場所で、いま、あなたの息が、からだの中に入ってきますか?あなたのからだの中から、空気が出てきますか?あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「しばらく、ゆっくりと、自分の呼吸のペースで、居てください。」

「あなたの呼吸は、いま、いかがでしょうか?」「あなたのからだからでてくる呼吸、あなたのからだのなかへ入る空気を感じていますか?」「あなたの呼吸は、いま、どんな感じでしょうか?」

(注:約15分ていどの間に、各自が自分の呼吸に意識をしている様子が、画面からわかりました。)

「それでは、いま、みなさんが、経験した自分の呼吸の気づきについて、フィードバックをお願いします。」(2~3人がそれぞれの呼吸の気づきをお話ししました。)

「それでは、また、みなさん、ZOOMをミュートにして、自分の呼吸に合わせて、自分の口から出ている言葉を、お話しください。どうぞ、自分の口から出てくる言葉を声にして、お話しください。」

「あなたが、1人で、お話してる時に、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「あなたが、1人で言葉を出している時に、自分の呼吸に気づいていますか?」

「次に、自分の言葉を声に出して、話すときに、からだの一部を動かすことができますか?例えば、片方(または両手)の腕を、外側に広げながら言葉を声に出してみると、あなたの呼吸はいかがでしょうか?」「あなたのからだの動きが、あなたの声を出すことに、なにか影響がありますか?」

「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「あなたが、いま、体を動かしながら、言葉を声に出していますが、あなたのからだの動きを、一旦止めてみると、あなたの声の感じは、変化しますか?」「あなたのからだの動きは、あなたの声に何か影響がありますか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「あなたのからだの動きと、あなたが声を出すことは、どんな感じがしてますか?」

「あなたの呼吸は、いま、いかがでしょうか?」「あなたが声を出す前の自分と声を出した後では、あなたの中に何か変化は、ありますか?」

「あなたのからだが動きながら声を出すこと、とあなたのからだの動きを止めるときに、あなたのからだから出てくる声の感じは、いかがでしょうか?」「なにか変化は、ありますか?」

「いま、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」

「それでは、これまでの体験を、みなさまとシェアーしませんか?」

以上、簡単ですが、今日の早朝1時からのマイケル先生のSAWの報告でした。

 

草々 7月11日 熱海の土石流災害から1週間、その後も九州南部での集中豪雨が続いています。今日もSAWの始まる前にカリフォルニア州のサンフランシスコ郊外のシルバナ(Silvana)さんとお話ししました。彼女は「日本は、なぜ氾濫しそうな川のそばへ家を建てるのか?」との質問がありました。カリフォルニア州では、逆に雨が少なく例年の1/3程度の降水量で、水不足とのことでした。

地球全体のバランスが崩れ始めている中で、地球環境に大きな影響を及ぼしている人間生活は、地球に寄生して間もない新参者の人間自身が、自然のバランスを取り戻すためにも、センサリー・アウェアネスが必要かもしれません。みなさまの生活は、いかがでしょうか? 伊藤稔



SAW 2021年7月4日


7月3日(土)アメリカのワシントン州シアトル市午前9時(日本時間7月4日(日)アメリカ独立記念日にあたる午前1時から2時まで)、ジュディス(Judyth)先生は、昨年①2020年4月18日(土)(日本時間19日午前1時)第1回目、②アメリカ西海岸10月3日(土);日本時間4日(日)午前1時から2時、③11月14日(土)カリフォルニア時間午前9時(日本時間15日(日)午前2時からテーマはTime Alone: Being More in Touch)、④2021年1月30日(土)シアトル時間午前9時(日本時間31日午前2時)、⑤4月17日(土)シアトル時間午前9時(18日午前1時から)、さらに今日で6回目の世話人を務めることになりました。

先週は、西海岸のカリフォルニア州やワシントン州も暑い、東海岸のニューヨーク州やメイン州も35度以上の暑さが話題になりましたが、今日は、アメリカ各地で20度以下まで気温が下がり、先週の暑さが嘘のように、涼しいとのことでした。私は、昨日(7月3日)は、東海地方が大雨(heavy and terrible rain)で、大変であることをホストのステファン先生や世話人のジュディス先生に訴えました。

ジュディス先生は、1965-1968(昭和40年から43年)まで日本で過ごしていました。歌舞伎や能の日本の伝統的な古典芸能(Classical dance)、茶道(tea ceremony)等を学び、神戸の臨済宗の祥福寺(神戸市兵庫区五宮町2217)の山田無文老師(京都の元花園大学名誉学長・臨済宗妙心寺派管長)のもとで、臨済禅を学びました。アメリカ帰国後、彼女はシャーロット先生とブルックス先生のセンサリー・アウェアネスを2人のもとで学び始めました。その後に、カリフォルニア州のエスリン・インスティテュート(Esalen Institute)、カナダのホリーホック(Hollyhock)等でワークショップを行ってきました。西欧諸国だけでなく、ロシア、日本、台湾、メキシコやインドでもワークショップを主催してきました。ジュディス先生のライフワークは、高橋和子先生と同様に、ダンス(舞踏?:dance)とのことですが、同時に禅や道教(Taoism:老荘思想)も勉強を続けているとのことでした。ここで、恥ずかしながら、わたしは、この10月に67歳になるいまでも、歌舞伎や能、茶道、臨済禅など経験がありません。臨済宗の山田無文老師の著作物でさえ一度も読んでおりません。伊東博先生や友田不二男先生から、『老子』や『荘子』を紹介されたときに、自分の無知さを大いに反省させられましたが、その後も、老荘思想を何も深めていない、今の自分の存在を恥じ入るばかりです。ようやく定年になり、大学の雑事から解放されて、これから少しでも諸先生方のあとを、たどりながら「自分は何者か?」を体験し続けたいと思っています。

今日のジュディス先生の最初の言葉は、「ただ感じてみませんか?(just sensing ?)」(注:「アウェアネスに感覚的(sensory)という形容詞をつけることによって、厳密にいえばそれを分割して探究し、その結果、人間全体を観ないとう結果になっておりませんでしょうか。それは、決してそうではありません。私たちが「五感(five senses)」といっているものもまた、私たちの知覚・感覚の全体性を概念的に抽象化したものであるかもしれませんが、アウェアネスほど直接的なものは、ほかにないのです。私たちは、知的に構築したものであるかもしれない多くのものの、あるいは恒久的な―いやほんとうはたえず変化しつづけているのですが―地球とのかかわり、つながり方の、感覚的な基盤(sensory foundation)を探究しているのです。」伊東博先生訳『センサリー・アウェアネス』の16頁からの引用 のsensory or sensing or changing every momentを体験するワークショップの世話人ジュディス先生のインストラクションのことばが、静かに、とめどなく続きました。)

「わたしたちは、いま、何を感じいますか?(What are we sensing right now ?)」

「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「いま、あなたは、どこに居(座った状態、立った状態、体を横にして休んでいる状態・・・)ますか?」

「あなた(のからだ)が移動する時に、部屋の温度や外気の気温の変化を感じていますか?あるは、感じないかもしれません?その時に、あなたの呼吸の変化に気づくかもしれません?気づかないかもしれません?そのこと自体が、良いこと、悪いことかと、判断しなくても大丈夫です。」

「ただ、ただ、呼吸していますか?感じていますか?(just breathing, just sensing)」

「いま、あなたの頸の感じはいかがでしょうか?あなたの背中の感じは、いかがでしょうか?」

「いま、あなたの胸の感じは、いかがでしょうか?」「あなたのからだの前(胸や腹)と後(背中や腰)の感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたの両肩の感じは、いかがでしょうか?」

「あなたが呼吸をするたびに、あなたのからだの感覚に何か変化がありますか?」

「あなたのあたまの天辺(脳天:top of your head)の感じは、いかがでしょうか?」

「あなたの目の周りの感じは、いかがでしょうか?」「あなたの眼球の感じは、いかがでしょうか?」

「あなたの鼻の感じは、いかがでしょうか?あなたの鼻孔の感じは、いかがでしょうか?」

「あなたのほほの感じは、いかがでしょうか?」「あなたのほほ骨の感じは、いかがでしょうか?」

「あなたの顎の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの口のまわりの感じは、いかがでしょうか?」

「あなたの唇の感じは、いかがでしょうか?あなたの口の中の感覚は、いかがでしょうか?」

「あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「いま、あなたは、何を感じていますか?(what are you sensing right now ? any part of yourself ?)」「あなたは、何もしないで居ても、あなたの呼吸に何か変化はありますか?(without any doing, how is your breath right now. Where is your breath right now ?)」

「いま、あなたの腕の感じは?手のひらの感じは?あなたの指の感じは?」「あなたの手をあなたの胸に、しずかに当てて、触れると、どんな感じでしょうか?」「次に、あなたの手のひらをお腹(なか)に当ててみると、どんな感じですか?」「次に、あなたの手のひらを腹の後ろ側の背中に当ててみると、どんな感じでしょうか?」「あなたの手のひらが、からだの届くとところに、しずかに触れていくと、からだの感じは、いかがでしょうか?」「あなたは、自分のお尻に手を当ててみると、どんなものでしょうか?」

「あなたの(座っている)お尻の下に手を当てると、からだの重さ(pressure)を感じますか?」

「その時に、あなたの呼吸は、何か変化がありますか?」「あなたのからだに、何か変化がありますか」

「あなたの手をもとのところに、戻してみてください。」「今度は、あなたのどちらか片方の手のひらをしっかりと握りしめてみることができますか?」「片方の手のひらに力を入れて握りしめると、からだの感じに変化はありますか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?何か変化はありますか?」

「あなた自身の周りに、何か変化はありますか?」「あなたの感覚は、いかがでしょうか?(what is your sense ? your mouth? eyes? ear? Is any of your inside change? Does your sense around you changes ?)」

「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「いま、あなたの座ること、立つこと、横になることに、歩くことに、何か変化はありますか?」「その時に、あなたは、自分自身が、支えられていることを、感じていますか?(How do you feel you are supported right now?)」「いま、あなたは、自分自身の存在を感じていますか?(what do you feel yourself right now ?)」

「それでは、これまでのあなたの体験を、みなさんでシェアーしませんか?」

(注:ここで、午前1時40分になり、参加者の体験のフィードバックがありました。印象に残ったフィードバックは、サラさんの世話人の時に、音声のみの参加者の反応で、「ウフーム(wo-fa-n)」と反応した参加者に対して、ジュディス先生は、ことばにならない体験を「ウフーム」と表現する声に共感的に対応しているところが、友田不二男先生のカウンセリング場面のテープと重なりました。)

以上、簡単ですが、今日の午前1時からのジュディス先生のSAWの報告です。

 

2020東京オリンピックを目前に、東京首都圏では専門家による第5波の感染拡大がニューで流れてきました。また、昨日の午前10時ころの熱海市の土砂崩れの映像も見ました。毎年のように全国各地で起こる梅雨明け近い集中豪雨や自然災害は、人類共通の人災(人間の経済活動に起因する災)でしょうか?新型コロナ感染拡大と終息?勉強会のみなさまのご健康を祈念しております。 草々7月4日 伊藤稔



SAW 2021年6月27日


作日6月27日(現地時間26日午前9時カリフォルニア時間)午前1時からのSAWは、昨(2020)年10月24日、12月20日(日)、本(2021)年3月28日、4月5日に続き、5回目の世話人を務めるサラ(Sara Bragin)先生でした。私のZOOMの背景写真が5月に訪れた横浜本牧の三渓園の風景(コロナ禍でほとんど人の気配の無い)でしたので、サラさんから、「日本の何処にミノルは居るのか?」という質問を受けました。

最初に、サラさんは、次のようにシャーロット先生の思い出を紹介しました。「シャーロット先生はいつでも臨機応変にそのやり方を変えて、今までやったこともなかったようなアプローチをその場で思いつくことがしょっちゅうありました。即興的(improvisation)になっていくのです。そのことによって、参加者のひとりひとりが、自分自身の体験にたどり着くことができるようになるのです。だから、私がこれからお話しすることも、何度も何度も、普段の生活の中で起こっていることです。いつも身の回りに起こっていることに気づいていることです。」

例えば、「あなたの呼吸は、いま、いかがでしょうか?」という問いかけをします。「あなたは、いま、自分の呼吸に気づきましたか?」「いま、自分自身の呼吸に気づいたときに、あなた自身の存在は、どうですか?(sensing your breathing, sensory awareness start with today. becoming to be myself, losing myself, finding myself ?)」

「いま、何か聞こえていますか?」「いま、そこに座っていますか?」「いま、何を見(観)ていますか?」「いま、何が見(観)えていますか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「だんだんと、いま、あなたは、何か発見(気づき)していますか?(You can discover little by little, seeing, listening, standing, sitting, lying, right now ? every moment ?)」「いま、目を閉じることができますか?そうすると、あなたの呼吸に変化はありますか?あなたの心臓(こころ)の鼓動は、いかがでしょうか?あなたの坐骨の感じは、いかがでしょうか?(allow your eyes close ? How is your breathing, your heart beating, your shoulder, your sacral ?)」

「あなたは、ご自分のいのち(生きていること)を感じていますか?(How many moments in your life are you feeling, changing, seeing and feeling, right now ? Most of yourself or sitting is any sense supporting totally, return your breath always there.)」

「あなたのこころは、すこしでも静かになりますか?あなたの中に静かさが訪れていますか?静かさの中であなたは、世界とつながっていますか?(Are you little more quiet ? more sensation, a little more quiet, keep your eyes closed inside become the sky, more sensation! Little more quiet, where you are relationship to the world. )」

「いま、あなたは、何が観えていますか?(What do you see new each moment ? each moment changes in your breath. What about come to you, right now, reflection on color? Is your stomach speaking to you ?)」

「わたしは、いま、あなたが普段、人生で体験して(感じて)いることを聞きたいですが、一言、二言で表現できますか?(in your life, in your special being ordinary could be something, new significant, quite, your voice, stay of living last week, value of being out of practice I would be here. I wait to be here every moment, how to live and how to die? You are living in the process, discovering still your breathing, loving your lying life ? wards under the words ?)」

「どうぞ、みなさんの声を聞かせてください。」

(注:ここで、ZOOMホストのマイケル先生が、参加者へ一斉送信で、「ミュート解除しますか?それとも、そのままミュートのままにしますか?」との意思確認のメッセージが、参加者各自に届きました。その後は、参加者の各自が、いまの自分の感覚や感情をことばで一言、二言、つぶやく様子が聞こえてきました。その後、今度は、参加者全員をミュートにして、各自が、その場で、自分のことばを(音)声にして、つぶやくようなアナウンスはありました。ZOOMの画面越しに、参加者の1人ひとりが、口を動かして、ささやく様子が画面上で確認できました。)

世話人のサラさんは、参加者の人が、フィードバックの中で、画面を伏せて、(音)声だけで「自分のこれからの世界のことが怖い」と1人の女性の声に、真剣に応えていました。その女性は、涙声で「目を閉じると、真っ暗になり、死の世界のようで、怖くて、怖くて、たまらないのです。」とサラさんへ訴えていました。(まるで、友田不二男先生のカウンセリング場面のテープの再現のようなやりとりを、今日のSAWの終盤で、私だけなく、参加者全員が、聴いていました。)

(注:今日の28日(月)の早朝4時から5時30分のサンディー・ワークショップ・シリーズが始まりました。今日の朝の世話人は、マイケル先生でした。13人の参加者のうち、センサリー・アウェアネス財団の公認の世話人が4名参加していました。また、残りの参加者は、前日のサタディー・フリー・ワークショップでしたので、昨日の最後の1女性の声の訴えの話になりました。彼女は、脳腫瘍を抱えて、自分の死を受け入れることが難しい状況であることをサラさんは、補足説明してくれました。)

私の感想は、「センサリー・アウェアネス」、それ自体が、「カウンセリング」であることを、改めて、追体験させて頂きました。伊東博先生は、最初から、「カウンセリング」と「シャーロット・セルバーのセンサリー・アウェアネス」が同じものであることを、見抜いていたのだと、今日のSAWの世話人と参加者のやり取りから感じました。

以上、簡単ですが、昨日の午前1時からのSAWのご報告でした。センサリー・アウェアネスの集団と小グループの2日間連続での参加で、大いに時差ボケを自覚しています。今週後半は、1年の前半分が終わり、7月から折り返しになります。東京オリンピックやパラリンピックも迫り、これ以上の新型コロナ感染拡大が終息することを願うばかりです。どうぞ、お元気でお過ごしください。7月24日(土)午前9時30分からの人現会総会もよろしくお願いします。 草々 6月28日 伊藤稔



SAW 2021年6月20日


今日の6月20日(現地時間6月19日(土)午前1時からのSAWは、昨(2020)年10月10日(土)、2021年1月16(土)、4月12日(月)、4月25日(土)に続き、5回目の世話人リチャード・ロウ(Richard Lowe;センサリー・アウェアネスのシャーロット先生から公認され、センサリー・アウェアネス世話人グループ(Leader’s Guild)の初代会長を務めました。また、小池治道先生の訳出した「Reclaiming Vitality and Presence: Sensory Awareness as A practice of Life」(2007)のステファン(Stefan)さんと2人で共同編集代表者)さんでした。彼は、元公認サイコセラピスト(former licensed psychotherapist)でしたが、現在では、毎日の生活の中での身体感覚の覚醒(to enhance the integration of somatic awareness into everyday life)のための「気づきの記述(with writing and mindful movement)」を通して、センサリー・アウェアネスの実習ワークショップをしています。(参考;道元禅師「普勧坐禅儀」序分から「身心(しんじん)自然(じねん)に脱落(だつらく)して、本来の面目(めんもく)現前(げんぜん)せん」)さらに、リチャードは、大学院でダンス・身体療法(graduate training in Dance/Movement therapy)の研究を続けています。

いつものように12時45分にZOOMに最初に入りましたら、すぐにカリフォルニアのSFのビエタさんが現れました。サンフランシスコは、いま日中は40度近くになり暑くなりますが、朝夕は霧で20度近くまで下がるとのこと、SF市の新型コロナのワクチン接種も進み(6割以上)、ビエタさんご自身も数週間前に2回目接種が終わりましたが、いまでも、街中の人込みでは、多くの人はマスクをしているとのことです。また現在のSF市の新型コロナの重傷者や新規感染者数は減少しているとのことでした。そんな話をしていたら、リチャードさんが現れ、続いてマイケルさん、がZOOMに入ってきました。午前1時には30名を超える参加者が世界中から集まりました。

リチャードさんの最初の言葉は、「いま、ここでの自分自身の在りように気づく経験を大事にしたいと思います。(here and now, deep experiencing, put on yourself, very experiencing practice)」

「センサリー・アウェアネスは、自分にからだに、すでに身に付いてしまっている生活習慣から、自分自身を自由にすることができるようになる実習を提供します。(Sensory Awareness helps free us from habitual ways we are limited in our perception and in our everyday functioning.)」

「今日の実習(実験)は、まったく経験にたよっているだけのものなのです。豊かな感性をもって探究し、その探究をとおして自由に学ぼうとしてるだけなのです。(Its experiential approach offers a self-empowering way to regain our fuller embodied aliveness.)」

「今日の実習の中で、参加者ご自身の探求の結果から、いまこの瞬間に、自分の静かなこころのなかに、新しい認識とか新しい態度などが生まれてくることがあります。(Through exploring deceptive simple experiments in perception, often involving common activities, we focus on quieting the mind as we attend more consciously to what is being experienced in the present moment.)」

「いま、あなたのまわりの出来事に気づいていること(オープンであること、心を開いていること)の対話を大事にしていきたいと思います。(Center discovery to keep dialog few moment settled down what going on around you.)」「いま、居る、目覚めた自分を記述してみませんか?(Write down your process involving to be more full present. Just notice wake up more, wake up now.)」

「いま、自分自身に起こっていること(起こってくること)を、自由に記述してみるといかがでしょうか?あなたが、かけたいだけ時間をかけて大丈夫です。(Notice what’s happen. Write down feel free write down, experiencing sensing what getting in the way, what is your experiencing, what happen as you like. Whatever you wake up more. Take your time.)」

「いま、あなたの足のつま先の感じは、いかがでしょうか?あなたの足のふくらはぎは?あなたの腕は?あなたの手は?あなたのからだの感じは?いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「いま、あなたは静かで、オープンな、好奇心に満ちた体の状態ですか?自分の身の回りの世界を飽きることを知らずに探究していますか?自分自身のプロセスでも、自分とまわりの世界を切り離はしたりしないで、自分(のからだ)の回りの世界と自分自身が、充分につながっていることを感じていますか?」

「あなたのペースで、充分の時間を取りながら、いま、自分が体験していることに気づいている状態を続けてください。」「今いる場所から立ち上がり、動きたければ、自由に動いても大丈夫です。」

(注:ここで10分ほど、参加者は、各自で自分自身のプロセスに集中しているように、画面を通して確認できました。午前1時30分ころから、リチャードさんは、参加者へこれまでの体験のフィードバックを促しました。)

「これまでのあなたの体験や記述した内容をみなさんでシェアーしませんか?」

参加者のPhillsさん、Jonetさん、Mikaelさん、Ettaさん、Caronさん、前回世話人のShellyさん、Lesilieさん、Karenさん、Joanneさん、Saraさん、らからフィードバックがありました。印象に残った言葉は、「I’m goof friend to myself. Proud of myself. Just be aware of compassionate. Be aware of my breathing. Wake up I’m alive. Thank you so much. Open there, close to my muscle, release my neck, I wake up I’m nature more to be alive. Become poets communicating nature walking, running and breathing. Connecting very strong, power of love, loving person ・・・」

 

以上簡単ですが、今日の早朝のSAWでした。念のために、これから午後2時のZOOM町田勉強会のURLを再掲しておきます。 あと一ヶ月で東京2020オリンピックですが、新型コロナ感染が終息することを祈るばかりです。宜しくお願い致します。

草々 2021年6月20日 伊藤稔



SAW 2021年6月13日


今日(2021年6月12日;日本時間6月13日午前1時から)のZOOMのSAWは、シェリー(Shelly Hairner)さんの世話人でした。彼女は、今回初めて、ニューヨークシティーから、セントラルパークの花園のお写真を背景に登場しました。SAWの事前の案内で、シェリーさんは、自己紹介欄で次のように、センサリー・アウェアネスとこれまでのご本人の活動の繋がりを紹介していました。

20世紀の初めに、ドイツのベルリンでエルサ・ギンドラーのもとで、シャーロット・セルバーと、ともに学んだキャロラ・スピッツ(Carola Speads;1900-1999;著書『より善い呼吸法(Ways to Better Breathing;1992)』)のお弟子さんで、フランスのパリで、身体療法家として活躍していたテレーズ・ベルテラ(Therese Gertherat;1931-2014、フランスのリヨン生まれ)のもとで、1984~86の3年間パリで身体法を学びました。師匠のテレーズ女史は、それまでの単に「(人間の)体を鍛える体操」に対して、「反体操:anti-gymnastic」を提唱して、「私たちのからだは、お母さんのお腹に居る時から、すでに知性を備えており、いのちの記憶(歴史)が、からだの中に十分に備わっている。」ことを主張しました。今日の世話人のシェリー先生は、パリのテレーズさんのところで3年間学んだ後にアメリカのニューヨークで、エルサ・ギンドラーやテレーズの身体法の流れを継承し、ワークショップを開催してきました。2015年から、正式に、センサリー・アウェアネス財団に加わり、以後、ニューヨーク、メキシコ、カリフォルニア、モヒーガン島、ドイツ等でのワークショップに参加してきました。

今日の夜中12時45分にZOOMに入りました。するとすぐに、ステファンさんの代理でZOOMホストを務めるカリフォルニア在住のビエタ(Beate Hecker)さんとと世話人のシェリー先生が、画面に入ってきました。もうアメリカの東海岸のニューヨークは、暑くなってきたこと、NYCのセントラルパークの花園が素晴らしいので、その写真を今日は、背景にしてZOOMのSAWを行うことを説明してくれました。日本時間で午前1時を過ぎると世界中から48名の参加者が集まってきました。

シェリーさんの今日の最初の参加者への言葉かけは、「いま、あなたの体験は、いかがでしょうか?(What is your experiencing ?)」「いま、何を受け取っていますか?(What is given for full from nature ?)」「いま、あなたは、地球から支えられていますか?(Do you feel under folding us from the earth ?)」

「いま、あなたは、地球に抱かれている安心感や安らぎが、あなたのからだに訪れていますか?」

「いま、ここに居る環境(with on current condition)を、あなたのからだは、受け入れていますか?」

「いま、あなたは、自分のからだの内なる声が聞こえてきますか?(Can you listen deeply from your belly and chest ?)」「いま、あなたのからだは、大丈夫ですか?(Are you well-being right now ?)」

「いま、あなたのからだは、(環境)変化を受け入れていますか?(share always changes)」

「いま、あなたのまわりの(置かれている)変化を受け入れていますか?(how you enjoy discovery open?)」

「いま、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?視覚は?味覚は?触覚は?聴覚は? 臭覚は?」

「あなたのからだの感じを、1つ1つ、ことばにする必要はありません、ただ、感じているだけで、大丈夫です。(seeing, tasting, touching, listening, smelling, etc. without words, just full sensation)」

「それでは、あなたの両手の指先を、しずかに自分の胸の前で近づけて、そっと指先どうしを触れてみませんか?」「あなたの指先どうしを、しずかにタッピングしてみると、どんな感じでしょうか?」

「指先の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの呼吸は、いま、いかがでしょうか?」

「自分の呼吸の感じは、いかがでしょうか?」

「それでは、自分の呼吸を感じながら、しずかに自分の内側から出てくる、自分の声をハミングしてみませんか?」(注:humming;ニュー・カウンセリングの声を出す(マントラを唱える、伊東博著『身心一如のニュー・カウンセリング』169頁)では、「坐ったまま(静坐でもよいし、結跏趺坐(蓮華坐)でもよいし、あるいは達人坐でもよい、合掌し、静かに深く呼吸する。そして息を吐くときに、できるだけ低い声で、しかしできるだけ大きな声で、「ア」と「ウ」の中間の声を出しながら、大きく息を吐き出す。「アー」と聞こえてもよいし、「オー」と聞こえてもよい。吐き切ったら大きく吸って、また吐きながら「オー」と繰り返す。そして自分の声を聴く。十回ほど唱える。と記されています。シェリー先生のインストラクションでは、伊東博先生ほど、こまかな導入はありませんでしたが、シェリー先生の今日のワークショップの最後は、日本の仏壇の鐘の「チーン」で終わった時に、私は、伊東博先生の朝の目覚めの「自分の声を聴く」を改めて、思い出しました。また、東洋の瞑想で「マントラを唱える」をハミング(humming)やバブリング(babbling)という表現を用いているところが、鴨長明の「方丈記」の冒頭を思い出しました。)

「あなたの中から出てくる声(音)を聞くことができましたか?また、いま居る部屋(場所)とあなたの体から出てくる声(音)の関係は、いかがでしょうか?」

「いま、あなたの口の中の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの口の中は、乾いていますか?それとも、しっとりと滑らかでしょうか?」

「それでは、自分の出てくる声を聴きながら、自分の体をゆっくりと、右側に少し傾けてみることができますか?」「あなたのハミングの感じは、いかがでしょうか?」

「今度は、反対側の左側に少し傾けると、ハミング、バブリングは、何か変化はありますか?」

「次に、上体をすこし前に傾けると、いかがでしょうか?」

「自分の内なる声を出しながら、次に、上体を少し後ろへ傾けると、いかがでしょうか?」「からだを正面に戻してみると、どんな感じでしょうか?」「いま、自分の座っている感じは、いかがでしょうか?」

「いま、自分の座っている椅子(床)の感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたのからだの下の地球(大地)の感じは、いかがでしょうか?」

「いま、自分のからだから出てくる声のリズムやピッチは、いかがでしょうか?」

「あなたの両手を自分の胸の前で、10センチほどまで近づけて、ゆっくりとしずかに指先どうしが触れてみると、いかがでしょうか?」「指先どうしのタッピングができますか?」

「指先どうしのタッピングができましたら、あなたの両手で、しずかに、自分の下腹あたりから、胸のほうへ両手で。さすってみることができますか?」「何回か、お腹から上胸へ繰り返して、両手でさすると、体の感じは、いかがでしょうか?」

「次に、いま、あなたの居る場所で立ってみることができますか?」

「あなたが、立つことができたら、立ったからだの感じは、いかがでしょうか?」「立つことができたら、つぎに、あなた居るまわりを、すこし歩くことができますか?」「歩くことができたら、今いる居る場所で、横になって休むことができるスペースがありますか?」「あなたのからだが、休むことができますか?」

「休んできませんか?」「あなたのからだが、十分に休むことができたら、もとのところに戻って座ってみませんか?」「もとのところに戻ってすわったら、自分の片方の手で、自分のほほに、しずかに触れながら、自分の名前をささやく(whisper)ことができますか?」「何回か、自分の名前をささやいてみませんか?」「自分の名前を、何回か、ささやくことができたら、つぎに、手を替えて、ささやいでみませんか?」「最後に、両手のひらを自分のほほに触れながら、「自分が好きです(I love you)」とささやいてみませんか?」「あなたは、あなたの声を自分で聴いていますか?」「いま、あなたの周りに咲いている(朝の)花が見えますか?(how long to see your morning flowers ? face of God ?)」

「いま、咲いている花が観えていますか?」

「今日は、これで、ワークショップを終わります。静かに、鐘(日本の仏壇にある)をチーンと打って、終了しました。」「それでは、参加者のみさんでこれまでの体験をシェアーしませんか?」

(*ここで、午前1時50分ほどでした。4~5人の参加者からのフィードバックがありました。)

以上簡単ですが、今日の明朝のシェリー先生のSAWのご報告でした。

草々 6月13日 

私(家内と同居の儀(家内の)母の3人)は、7月7日までに、2回のワクチン接種の予約が、自宅近くのかかりつけの医院で、奇跡的に取ることができました。来週6月20日(日)午後2時からの町田ZOOM勉強会の案内は前日までにお届け致します。宜しくお願い致します。 伊藤稔



SAW 2021年6月6日


昨日(2021年6月5日;日本時間6月6日午前1時から)のZOOMのSAWの世話人は、ステファン先生でした。彼は、これまで、昨年(2020)5月29日(土)が初回で、8月22日、今年になって1月2日(土)、4月3日に続き5回目の世話人を務めてきました。

昨日の夜中12時45分にZOOMに入りました。するとすぐに、ステファンさんとオランダのローネイさんが入ってきました。もうアメリカの東海岸(ニューヨーク、ボストン、ニュー・ハンプシャーやメイン等)は、蒸し暑く(muggy)なってきたとのこと、日本は梅雨入りが始まったことを伝えました。そんな話をしていると、世界中から48名の参加者が、午前1時過ぎに集まってきました。その中に、日本名でさくらさん、山地さんと大月さんのお名前を見つけました。

最初に、ステファンさんからSAW参加者への呼びかけは、伊東博先生のニュー・カウンセリング・ワークショップ(NCW)と同じお話しから始まりました。(伊東博著『身心一如のニュー・カウンセリング』7頁では、「いまどんな感じがしているか」ということは、このワークショップでいつも投げかけられる言葉です。「考える」ことによって、自分の「感じ」を忘れて(現実から離れて)、知性化・一般化してしまうのが普通なのですが、それは自分を失うことなのです。「感じている」のは自分であり、他の人と感じ方が違ってもそれは当然なのです。「感じる」ところにもどって「自分にかえる」ことから、このワークショップは始まります。)

今日の世話人のステファンさんからの最初の言葉かけは、「これから、参加者のみなさんのおひとり、お一人の体験(感覚)を、最も大事にしながら、センサリー・アウェアネスのワークショップを始めたいと思います。ただ、ただ、まず体験してみませんか?(guide experiencing, quite feeling, just sitting or standing, please do not anything, if you do not want to do, just sitting)」

(注:『センサリー・アウェアネス』(伊東博訳)23頁からの引用「しかし、感覚しようと努力しても(to seek for sensation)・・・それは無駄な努力なのです。また、情動の解放を努力して求めても、それはつかみどころのない、あいまいなものなのです。・・・私どもが「思考」(thinking)ということばで呼んでいるもの―粗雑な連想だとか、陳腐なきまりきった考えとか、数量の計算だとかをしながら、脅迫的に意識化をつづけようとすること―も、意識を深化させるどころが、むしろそれから遠ざかってしまうばかりなのです。・・・思考中毒から逃れるということは、・・・きわめて困難なことです。・・・禅仏教でいわれているように、水か静かになれば、月ははっきりと映るのです。(うつるとも月もおもはず、うつすとも水もおもわぬ、広沢の池。24頁)」)・・・私たちの思考というものは強迫的(compulsive)な性質をもっているものですが、感覚すること(sensing)に注意力を集中するときには、その性質は沈静化します。)」

「いま、座っている方は、自分の触れている(contact)椅子やフロアー(床)の感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたに何が起こっていますか?(on sitting something happen between you and chair or floor)」「あなたが座っている椅子(床)の感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなは、ただ、座っていますか?(just sitting with something, contact on sitting)」

「あなたが、しずかな気持ちになってきたら、目を開いて、あなたの周りを、見まわしてみませんか?」「いま、あなたは、何が見えていますか?」「あなたは、何かを観ようとしていますか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「あなたの座っている感じは、いかがでしょうか?」

「あなたに静かさが、訪れてきたら、自分の両手で、しずかに自分の顔を覆ってみることができますか?自分の顔に触れてみませんか?」「ゆっくりと自分の顔に、触れてみると、自分の顔の感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたは、何を感じていますか?ただ、ただ、顔を感じていますか?(ability to feel, absolutely possible, completely awareness)」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「いま、あなたは、何かをしようとしていますか?何かをしようとしていることを止めることができますか?(want to feel, but not to say, “ should”)」「ただ、ただ、いまを感じていますか?(feel again one moment)」

「もしも、目を開いている方は、目を閉じてみると、いま、自分の両手が顔に触れている感じは、いかがでしょうか?」「自分の両手の指先で、自分の顔に触れてみると、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」「ただ、自分の指で、自分の顔に触れてみると、自分の顔の感じは、いかがでしょうか?」

「自分の指先で、自分の目の周りを触れている感じは、いかがでしょうか?」「目の周りから、コメカミ、頬、鼻、唇、顎、頸筋、顎の下部の骨の感じは、いかがでしょうか?顎の下部から上へ、あなたの耳たぶの感じは?側頭部から、後頭部、頭頂から額、まぶたの感じは、いかがでしょうか?」

「ただ、ただ、自分の顔に触れている感じは、いかがでしょうか?(just touch, stop do something, it is actual there, keep happen in touch, being in connection in touch, step new meaning)」

「自分の顔に十分に触れることができましたら、今いるところで、立ってみませんか?(come to standing)」「いま、立ってる感じは、いかがでしょうか?」

「いま、あなたが立つことができましたら、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?(your breath on the earth)」「目を開いて、あなたの立っている周りを見ることができますか?」「あなたは、何が見えてきますか?」「いま、いる場所で、自分の目に留まるものは、何ですか?」「その目に留まるものを手に取って、触れてみませんか?」「手にとって、触れてみると、どんな感じがしますか?」「いま、立っている、自分の手で触れている感じは、いかがでしょうか?」「目を閉じてみることができますか?」「手に触れているものの感じは、いかがでしょうか?」「今、自分の手で触れているものに、十分触れてることができましたら、また、目を開けて、これまでの体験をシェアーしませんか?」

(注:ここで、10分ほど、参加者からのフィードバックのお話を聞きました。その後、1時40分ころ)

「いま、もう一度、あなたが立ってみませんか?」「あなたが、立つことができたら、あなたの両手で自分の腰の後ろ側に、しずかに、触れてみることができますか?」「いま、あなたが立つことに、何か変化はありますか?」「あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「両手をあなたの腰に当てながら、しずかに、2~3歩、前後に歩いてみることができますか?」「あなたは、いま、自然が恋しく感じませんか?(if you miss nature, please come to walking)」「あなたは、いま、なにが聞こえていますか?」「自分と自然とのつながりを感じていますか?(relationship with yourself, love to hear from you anything)」

「いま、あなたが、立っている(歩いている)感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「いま、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」

「いま、自分のからだが、動きたいように、動くことができますか?(you can be simplicity)」

「いま、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」

「それでは、残りの時間で、みなさんの体験をシェアーしませんか?」

最後に、3名の参加者からの感想で、午前2時をまわり、終了しました。また、ZOOMのSAWは、来週は、シェリー(Shelly Hairner)さんの世話人で行い、世界中が、パンデミックの中ですが、さらに夏まで、続けることのアナウンスがありました。

以上、簡単ですが、昨日のSAWのご報告でした。日本の65歳以上のワクチン接種の1回目を受けた人が20%を超えたと昨日のニュースで伝えていました。私の住む横浜市は、まだ、まだ、先のようです。みなさま、お元気で居てください。 草々 6月6日 伊藤稔



SAW 2021年5月30日


昨(2020)年12月6日(日)に続いて、今日(5月30日)で2回目の世話人はペニー(Penny)先生でした。彼女は、1968年(これまで世話人をされたJudyth先生やSara先生と同年代で小池先生よりも10歳ほどお若いご婦人)からシャーロット先生やブルックス先生のワークショップに参加してきました。1988年からセンサリー・アウェアネス・ワークショップの世話人に認定されました。それ以来、ニューヨーク市とメイン州のモヒーガン島でのワークショップの世話人をされてきました。ペニーさんは、もともと看護師の仕事をしてきました。彼女の夫のロバート(Robert)さんや娘のアンナ(Anna)さんもセンサリー・アウェアネスの勉強会を続けており、最近は、陶芸や彫刻の分野のビジュアル・アートの世界で、ご自身の創造性を培っていることを彼女自身は、自己紹介欄に挙げています。午前1時過ぎると、世界中から37人が画面に参加して、今日のワークショップが始まりました。

(参考:今日のSAWの実習は、主に「自分の手(掌)のセンサリー・アウェアネス」でしたので、伊東博訳『センサリー・アウェアネス』の第16章「軽くたたいて刺激を与える」(pp.135-142)の概要を事前にご紹介します。「野生の動物たちは、まさに彼らの環境という事実によって、たえず感覚が覚醒(sensory awareness)という状態におかれております。・・・その諸能力もまた、たえずバランスのとれた活動を保持していくようにできているのです。・・・人間はだれでもみな、ひとりひとりが、その実在の中で、感覚的、認知的神経組織をきわめて高度に発達させている存在なのです。・・・動物でも人間でも、生の喜び(joie de vivre)をもっております、楽しい労働に疲れた後は、すっかり休息に入りたくなるのです。・・・ある機能を使いすぎた結果として起こったというよりも、むしろ別の機能を使わなすぎた結果起こるものなのです。日中は、機能を阻止されたり、アンバランスに使われたりするために活力の消耗を意識するようになるのですが、それはたえず気晴らしをすることによって避けることができます・・・(しかし)気晴らしなしですますことはむつかしいし、そしてまた、自分の感覚の衰えた、聞きとれない(からだの)声に注意を払うなどということは、なんとむずかしいことでしょう!! 床(フロア)に横になれば、こうした疲れは少しとれることが多いでしょう。もっと効果があるのは、刺激を与える(stimulation)ことです。・・・呼吸という生命の中心的なプローセスに向かうときには、だんだんとこうした状態になっていくということなのです。そうしたときには、朝となく昼となく座って瞑想に耽ることもできるようになり、普通のように元気を回復するのに睡眠にたよる必要もなくなるのです。しかし、私どもは、仏教の瞑想の実習をしているのでもないし、アドレナリンの投与に頼らなければならない状態にあるのでもありません。・・・この実習(軽くたたいて刺激を与えるワーク)をやっている人たちは、静寂な気持になり、感性を働かせるためにここにいるのではないでしょうか?」)

今日の世話人のペニー先生は、穏やかな声で、「私たちは、普段、子どもが自分の手(掌)の感覚がとても敏感であることを知っています。」「あなたは、自分の手の感覚を意識していますか?」「毎日、自分の手(掌)で、自分のからだやものに触れたり、掴んだり、撫でたり、していませんか?」「ご自分の手(掌)の骨は、24個以上の小さい骨からできていますが、その1つ、1つの骨の感覚を意識したことがありますか?」「大人のからだの骨の数よりも、子ども(生まれた赤ちゃん)の骨の数のほうが多いことをご存じでしょうか?」「今日は、ご自分の手(掌)の感覚を体験してみませんか?」

「あなたが、よければ、あなたの目を、ゆっくりと閉じることができますか?閉じてみませんか?」

「いま、あなたが、しずかな気持ちになることができたら、ゆっくりと自分の片方の手(掌)をしずかに、もう片方の手(掌)に、触れることができますか?触れてみませんか?」「自分の手の感じは、いかがでしょうか?」「触れている手(掌)と触れられているもう片方の手(掌)の感じは、いかがでしょうか?」

「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「あなたの片方の手(掌)で、もう片方の手(掌)を握ることができますか?」「あなたの手(掌)を握った、もう片方の手の感じは、いかがでしょうか?」

「握られている手(掌)と握っている手(掌)の感覚は、いかがでしょうか?」

「それでは、ゆっくりと目を開いてください。」「いま、あなたの(椅子に)座っている感じは、いかがでしょうか?」

「自分の手(掌)を、もう片方の手(掌)で、しずかに、ゆっくりと、押してみたり、摩ってみたり、撫でてみたりすると、いかがでしょうか?」「あなたの手(掌)の感覚は、いかがでしょうか?」

「充分に、片方の手(掌)の感じを、感知(explore)できたら、手(掌)を替えて、もう片方の手(掌)の感覚を感じてみませんか?」「あなたの両手の感覚は、いかがでしょうか?」

「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「それでは、片方の手で、もう片方の手の指を、1本、1本、ゆっくりと引っ張ることができますか?」

「けっして無理やりと、指を引っ張らないでも大丈夫です。」

「いま、あなたが、椅子に座っている、あなたの足の裏と床の上の接している感覚は、いかがでしょうか?」「あなたのお尻と椅子の触れている感覚は、いかがでしょうか?」

「あなたの手(掌)の感覚(いのち)は、生きていますか?(Is anything alive ?)」

「それでは、あなたの手(掌)で、もう片方の手(掌)を、しずかにタッピングしてみませんか?」

「最初は、あなたの片方の手(掌)の指先から、手のひら、手首、腕、肘、上腕、肩、頸のまわり、胸、脇腹、お腹、背中、手(掌)の届くとこを丁寧に上半身のタッピングをしてみませんか?」

「タッピングしている片方の手(掌)の感覚は、いかがでしょうか?」

「正しいたたき方とか、悪いたたき方とか、判断しないで、ただ、ただ、タッピングしていますか?」

「あなたがいま、タッピングしているあなたの腕の感触は、いかがでしょうか?(How is your texture of your arm ?)」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「ただ、ただ、あなたがタッピングしていることを感じていますか?(Feel your affection of your tapping)」

「それでは、今度は、あなたの両手(掌)で、自分の上半身(肩、胸、背中、はら、頸、頭)をタッピングしてみませんか?」「ご自分の手(掌)の感覚は、いかがでしょうか?あなたの肩のまわり、胸の上部から下部、お腹、脇腹、背中、頸のまわり、あたまの後ろからあたまの天辺、顔のおでこ、目のまわり、頬、こめかみ、鼻、両耳、顎、唇、頸から肩の周りの感じは、いかがでしょうか?」

「あなたの今いる空間(部屋)の感じは、いかがでしょうか?」

「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「いま、あなたのまわりの空間とあなたの関係は、いかがでしょうか?(how you are relationship with around you with tapping ?)」

「いま、あなたの手(掌)の指の感覚は、いかがでしょうか?」

「あなたの、呼吸はいかがでしょうか?」

「いま、あなたのからだの頭の先から、足のつま先までの感じは、いかがでしょうか?」

「あなたの座っている椅子(床)の感じは、いかがでしょうか?」

「(椅子にもたれかからないで)、いま椅子に座っている感じは、いかがでしょうか?」

「あなたの座骨の感覚は、いかがでしょうか?」「あなたの背骨(背柱:spine)の感覚は、いかがでしょうか?」「ご自分の上体(torso)の感覚は、いかがでしょうか?」

「それでは、みなさんで、ご自分の体験をシェアーしませんか?」

*今日の実習は、伊東博先生の「朝の目覚め」の中の1つ、上体のタッピングの実習と重なりました。

 

草々 2021年5月31日 あすから6月に入りますが、日本では、いま、新型コロナのワクチン接種の在り方にニュースの大半が使われていますが、どうぞ、みなさま、お元気でお過ごしください。伊藤稔



SAW 2021年5月23日


今日の5月23日午前1時(北東部バーモント州時間22日正午12時)からのZOOMのセンサリー・アウェアネス・ワークショップ(SAW)の世話人はマイケル(Michael Atkinson)先生でした。マイケル先生は、昨(2020)年11月7日(土)、12月26日(土)、今年3月13日(土)に続いて、4回目でした。彼は、アメリカ北東部のメイン州に近いバーモント州のウォーターバリー(Waterbury)市からでした。私は、午前12時45分ころに入りました。その後1時になると、マイケルさんは、イタリアのオペラ(テノール)歌手で有名な、ルチアーノ・パバロッティ(Luciano Pavarotti; 1935-2007)の歌う立ち姿から、その歌声は、「パバロッティの口から聞こえてくるのでなく、その歌手のからだ全体から発せられ、そのまわりの空間が振動するような歌声の立つ姿勢」がセンサリー・アウェアネスと共通していることを紹介しました。(注:例えば、パバロッティのベルカント(Bel Canto;よく唱うこと)唱法では、パバロッティの声は、「どこから出てくるのか」というよりも、その人とその周りの空間が一体となって響きあっている状態です。人間の身体中の骨や空洞が、よりよく響くようになるために、欧米人のような大きな骨格をもたない日本人でも、どこでも、広い会場でも、十分に響き渡る声で歌うことが可能になるのです。)

マイケルさんのお誘いの言葉かけは、「立ってみませんか?(Come to standing ?)」「いま、あなたの居る場所で、静かに立ち上がることができれば、立ってみませんか?」「立つことができたら、地球の重力とバランスをとりながら、ちゃんと立っていますか?」「バランスよく立つことができたら、自分の体の重心を、少しだけ左右に、ゆっくりと移動することができますか?」「あなたの体の中心が、左側に静かに移動すると、からだの感じは、いかがでしょうか?」「地球の重力を感じますか?」「あなたの体の重さを感じますか?」「そのとき、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「パバロッティが、オペラの舞台で立って、自分の声で歌っているときも、からだの重力を感じています。」「いま、あなたのからだが、地球の重力を感じていますか?」

「しばらくしたら、また、もとのところ(椅子)にもどり、座ってみると、からだの感じはいかがでしょうか?」「最初に、座っていた時と、いま、坐っている、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」

「もとのところに座って、自分の近くにある、ハンカチ(事前に準備することのアナウンスあり)を片方の手で持ってみませんか?」「あなたの片方の手で持ったハンカチを少しだけ上に持ち上げることができますか?持ち上げてみませんか?」「あなたの持ち上げたハンカチの重さは、いかがでしょうか?」

「いま、片方の手で、持ち上げているハンカチを、もう片方の手のひらの上に、しずかに降ろしてみることができますか?」「あなたのハンカチを、片方の手から、もう片方に手に、与える、受けとる、(giving and receiving)ことができますか?」「あなたのハンカチの重さは、いかがでしょうか?」

「次に、もう片方の手で、受け取ったハンカチを、上に持ち上げてみませんか?」「あなたのハンカチの重さを感じますか?」「あなたのハンカチの重さは、いかがでしょうか?」「目を開いて、片方の手から、もう片方の手に、ハンカチを与える、受け取るときに、ハンカチの重さは、いかがでしょうか?」

「何回か、片方の手から、もう片方の手に、ハンカチを与える、受け取りながら、ハンカチの重さに、変化はありますか?」

「次に、目を閉じて、もう片方の手から、片方の手に、ハンカチを与えること、受け取ることで、目を空いている時とハンカチの重さに、変化はありますか?」「ハンカチの重さは、いかがでしょうか?」

「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「それでは、また、立ち上げることできますか?」「いま、また立ち上がって、あなたの手に持っているハンカチを持ち上げて、あなたのあたまの上に乗せてみることができますか?」「あたまの上にあるハンカチの重さを感じることができますか?」「あなたの頭の上に置いてあるハンカチは、あなたが立つことに、影響はありますか?」「あなたの呼吸は、いま、いかがでしょうか?」

「次に、あなたの頭の上に置いてあるハンカチを静かに、片方の手で、持ち上げてみると、からだの感じは、いかがでしょうか?」

「次に、いま、片方の手に持っているハンカチを、自分の顔の前に静かに近づけて、ハンカチで、自分の顔を覆うことができますか?」「ハンカチで自分の顔を覆うと、ハンカチの重さを感じますか?」

「いま、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」

「それでは、今、自分の顔を覆っているハンカチを、あなたの手で、持ち上げてみると、あなたの体のかんじは、いかがでしょうか?」

「それでは、ここまでの体験について、参加者のみなさんで、シェアーしませんか?どなたからでも大丈夫です。いかがでしょうか?」

(注:ここで、3~4人の参加者から、フィードバックがありました。特に、印象に残った言葉は、「connected something, out of myself, my attention was not on me, being preoccupied with dancing, not bad release the attention, ・・・(何かと繋がっている感じ、自分自身(のからだ)から抜けた感じ、意識や注意が自分から解放された感じ、ダンスをしている感じに没入してる感じ、悪い緊張が抜けていく感じ、等々・・・」)

「それでは、もう少し、ハンカチを用いた実習を続けます。」

「座ったままでも、立ったままでも、大丈夫です。」「また、あなたのハンカチを片方の手で持ち上げて、もう片方の手の上に置いてみると、いま、どんな感じでしょうか?」

「あなたの片方の手の上にハンカチが置かれている感じは、いかがでしょうか?」

「もう片方の手で、片方の手の上に置かれたハンカチの上から、あなたの片方の手で、ハンカチに触れてみることができますか?」「ハンカチの感じは、いかがでしょうか?」「もう片方の手の感じは、いかがでしょうか?」「次に、ハンカチを持ち上げて、左右の手を変えて、もう片方の手でハンカチを持ち上げて、片方の手の上に置いてみると、どんな感じでしょうか?」「左右の手の感じは、いかがでしょうか?」

「あなたの手の感触は、いかがでしょうか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「ハンカチの重さに変化は、ありますか?」「あなたの手の感覚は、いかがでしょうか?」

「しばらくしたら、また、両手でハンカチの上の方の左右を持って、自分の顔の額(おでこ)あたりから、ハンカチを顔に被せることが来ますか?」「両手も持ち上げたハンカチで、自分の顔を覆うと、いま、どんな感じでしょうか?」「あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」

「あなたは、いま、重量を感じていますか?」「あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」

「それでは、自分の顔を覆っているハンカチを持ち上げて、もとのところに、戻してみませんか?」

「いま、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」

「これまでの体験を参加者のみなさんで、残りの時間でシェアーしませんか?」「いま、いがかでしょうか?」

(注:ここで2~3人から、フィードバックがありました。私に聞こえた主な言葉は、my own hand was not me but my life, so much pleasure, is that really my hand ? donate my hand・・・自分の手が、自分でない感じ、でも命を感じました、楽しかった、自分の手の感じがしませんでした、手に感謝・・・等)

マイケルさんは、また、最後にパバロッティの歌う姿勢(からだの感覚)について、紹介して午前2時に終了しました。このZOOMのSAWは、これからもしばらく夏までつづくとのことでした。


伊藤稔

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