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センサリー・アウェアネス・ワークショップ (2021/11/28〜4/24)

SAW 2022年4月24日


今日の4月24日午前1時(バルセロナ時間4月23日土曜日午後6時)からのSAWの世話人は、グロリア(Gloria Lerin)さんは、1982年スペインのバルセロナでチャールズ・ブルックス先生にお会いして、2週間後にシャーロット・セルバー先生とチャールズ・ブルックス先生のモヒーガン島でのワークショップに参加して以来、シャーロット先生が101歳になるまで、シャーロット先生のワークショップに参加してきました。また、エルサ・ギンドラー先生の生徒さんの1人、リリー・エーレンフリード先生(Dr. Lily Ehrenfried)のサイコセラピー(ゲシュタルト・セラピー)も学んできました。現在は、スペインのバルセロナ市でセンサリー・アウェアネスやゲシュタルト療法のワークショップの世話人をしています。(グロリア先生のHPはhttps://www.glorialerin.com/terapias/
ワークショップの始まる前に、今日4月23日は、カタルーニャ人のグロリアさんにとって、聖なる祝日であることを紹介しました。サン・ジョルディの日(カタルーニャ語: Diada de Sant Jordi)は、現在はスペインの一つの州であるカタルーニャ地方(スペインからの独立運動が今でも盛んな地域)の守護聖人・ゲオルギオス(サン・ジョルディ)の祝日として親しまれています。この祝日は、別名「本の日」として日本にも紹介されています。親しい人に本を贈るという伝統的な習慣がありますが、今では、本に代わりに「赤いバラ」を親しい人(家族や友人)にプレゼンする習慣になっていて、世話人のグロリアさんの後ろにも、赤いバラが花瓶に生けてある様子がZOOMの画面から確認できました。
センサリー・アウェアネスの始まる前に、世話人のグロリアさんは、赤いバラを戦火に見舞われているウクライナの人々へ贈りたいと話していました。日本時間で午前1時を過ぎると35名の参加者がZOOM画面で確認できました。
静かなグロリアさんの声で「いま、自分のまぶたの重さに任せて、目を閉じることができますか?目を閉じてみませんか?」「無理に目を閉じようとしなくても大丈夫です。」「静かな気持ちが訪れていますか?」「自分のこころの中に言葉が浮かんできませんか?」「無理に何かのことばを探しに行かなくて大丈夫です。」「いま、あなたは、自分自身を受け入れていますか?(Are you a good companion to yourself in this moment ?)」「いま、自分のからだの感覚はいかがでしょうか?(How do you feel sensation inside you in your organism ? )」「自分のなかに静かさが、訪れましたら、からだを横にしてしずかに休む準備をしませんか?自分のからだが、床(地球)の上に横になって、休んでみませんか?」
「自分のからだを、ただただ、何も考えずに、しずかに横になって休むことができますか?休んでみませんか?(unconditional support)」「自分のからだが、床に支えられて、横になって休むことができたら、自分の片方の腕をしずかに、ゆっくりと床から離れて、上に持ち上げる準備をしてみませんか?」「まだ、腕を上げなくても大丈夫です。ただ、ただ、からだの準備だけで大丈夫です。」「じぶんのからだが、自分の片方の腕を上に、ゆっくりと上げる準備ができましたら、しずかに、ゆっくりと、片方の腕を上に、上方へ、上がるところまで、上げてみませんか?」「片方の自分の腕を上方へ上げている時に、自分の背中、肩、頸すじ、口のまわり、自分の舌、口の中の感じは、いかがでしょうか?」
「自分の片方の腕が、上方へ上がるところまで、上がりましたら、上げている自分の腕の指先の感じは、いかがでしょうか?」「自分の上げている腕のまわりの空気の感じは、いかがでしょうか?」「いま、上げている片方の腕の手の指先、手のひら、肘の感じは、いかがでしょうか?」
「それでは、ゆっくりと、いま上げている片方の腕を、重力にまかせて、しずかに下に降ろして、もとのところに戻してみませんか?」
「こんどは、反対側のもう片方の腕を、上方へ持ち上げる準備をしてみませんか?」「反対側の腕を、上方へ持ち上げる準備ができましたら、上方へ、しずかにゆっくりと持ち上げてみませんか?」「もう片方の腕を、床からゆっくりと静かに、上方へ上がるところまで、持ち上げると、からだの感じは、いかがでしょうか?」「いま、呼吸は、いかがでしょうか?」「自分の背中と床の感じは、いかがでしょうか?」「持ち上げている腕の指先、手のひら、手首、肘から肩の感じは、いかがでしょうか?」「自分の頸すじから、肩、あたまの感じは、いかがでしょうか?いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、いま、持ち上げている腕を、また、しずかに、ゆっくりと、重力にまかせて、下に降ろして、もとのことろに降ろしてみませんか?」「自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」
「自分の両腕が、床に戻りましたら、今度は、横になっているからだが、起き上がる準備をすることができますか?自分のからだの上体が床から起き上がる準備ができましたら、しずかに自分のからだの上体を、できるだけ、ゆっくりと静かに、床から起き上がることができますか?起き上がってみませんか?」「自分のからだが、起き上がるときに、目を閉じていても、開いていても、どちらでも大丈夫です。」「いま、自分のからだの上体が、床から離れて、起き上がることができましたら、自分のからだが、床(地球)から支えられている感じは、ありますか?」「いま、自分の肩、背中、頸すじ、あたま、おしり、太もも、ヒザ、ふくらはぎ、足のくるぶし、踵、足の甲、足のつま先、足の裏の感じは、いかがでしょうか?」
「もしも、その場所で、立つことができたら(座ったままでも大丈夫です)、立つことができた自分のからだは、地球と共振していますか?(Do you feel your ground, resonance with the earth ?)」「その場所で、ほんの少し、一歩踏み出すことができますか?」「いま、その場所で、自分の両腕をしずかに、ゆっくりと、両側へ広げて、伸ばしてみることができますか?両側へ広げて伸ばしてみませんか?」「自分の両腕が、伸びるところまで、両側へ広げると、伸ばした両腕の指先の感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「つぎに、広げた両腕を、しずかにゆっくりと自分のからだの前のほうにまわして、自分の両腕で、自分のからだの上体を、しずかにゆっくりと、抱きしめることができますか?自分の両腕で、ゆっくりとしずかに、自分のからだを抱きしめてみると、どんな感じでしょうか?」「自分の呼吸に合わせて、何回か、自分で、自分のからだを、自分の両腕で抱きしめると、からだの感じは、いかがでしょうか?」「立った姿勢で抱きしめても、椅子に坐ったまま、自分のからだを抱きしめても、大丈夫です。」
「何回か、自分の両腕で、自分のからだをしずかに、ゆっくりと抱きしめることができましたら、また、もとのところに戻って、坐ってみませんか?」
「もと居た場所に、戻ることができたら、しずかに自分のからだの前に、両手を出して、片方の手のひらをもう片方の手のひらで、しずかに、やさしく、そっと包んでみませんか?」「自分の片方の手のひらで、もう片方の手のひらを包んでみると、どんな感じでしょうか?」「左右の手のひらを替えて、自分の手のひらをもう片方の手のひらで包んでみると、どんな感じでしょうか?」「何回か、片方の手のひらで、もう片方の手のひらを包むことができまたら、次に、自分の両手の指先を開いて、自分のからだの前で、片方の開いた指先を、もう片方の開いた指先の間に、指と指を差し込んでみると、両手のひらの指さきの感じは、いかがでしょうか?左右の手のひらの指先の順序を変えてみると、手のひらの指先の感じは、変化がありますか?」「何度か、左右の手のひらの指先を、交互に組み替えてみることが出来ましたら、自分の両手のひら同士を、手のひらを石鹸で、洗うように、交互に両手のひらで、撫でてみるとどんな感じでしょうか?」「普段、自分の手のひらを洗うように、両手のひらをお互いに、滑らかに、さすりながら、触れてみると、自分の手のひらの感じは、いかがでしょうか?」
「充分に、自分の両手のひらを、自分の手のひら同士で、さすり逢えたら、その手のひらで、今度は、自分の両手のひらで、顔のほほのあたりに触れると、どんな感じでしょうか?」「次に、自分の両手のひらで、自分のからだの触れてみたいところに、手のひらを当ててみると、どんな感じでしょうか?」
「しばらく、時間を充分にとって、しずかに、ゆっくりと、自分の両手で、自分のからだに触れてみませんか?例えば、いま、自分の胸のあたりを両手のひらで触れてみると、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「自分のペースで、自分のからだに自分の手のひらを当ててみると、どんな感じでしょうか?」「どうぞ、ゆっくりと、自分の両手のひらで、自分のからだに触れると、からだの感じは、いかがでしょうか?」
「それでは、これまでの自分の体験を、みなさんでシェアーしませんか?いかがでしょうか?」

以上、簡単ですが、今日の午前1時からのグロリアさんのセンサリー・アウェアネスの実習報告でした。

4月24日 伊藤稔




SAW 2022年4月11日


昨日4月11日月曜午前1時(ニューヨーク時間2日土曜日正午12時)、世話人はスーザン(Susan Henning)先生でした。彼女は、2020年12月13日、2021年2月13日、8月21日、今年2022年2月20日につづき5回目の世話人です。実は、一昨日4月10日と11日(現地米国ニューヨーク時間、4月9日(土)10日(日)正午から午後3時まで、2日間の特別週末センサリー・アウェアネス・ワークショップ(初日10日は、前半は南ドイツのヘルガ(Helga Hoenen)さん、後半はスコットランドのミスティーさん、作日11日の前半はノース・キャロライナのスーザンさん、後半が、マイケル・リヒター(Michael Richter)さんの4人の世話人)がZOOMで開催されました。さすがにすべての4つの実習をここで、紹介できませんので、作日の夜中のスーザン先生の実習を簡単にご報告させていただきます。事前に、床に敷くタオルや毛布を準備してくださいとアナウンスがありました(日本の和室の畳のへやがベストです)。
スーザンさんの静かな声で、「すべてのものは、いつでも変化をつづけています(Everything chnages very moment;諸行無常)」「創造することの自由(freedom to create)」「生きている身心の感覚には、創造性(sensing is creative when we are living)があります。」「それでは、これから、参加者のみなさんと一緒に、センサリー・アウェアネスの実習を体験しませんか?」(画面を通して、スーザンさんは、床に敷いているマットの上に、からだを仰向けにして、アレキサンダーの休息のポーズになって、見せました)
「いま、あなたは、バランスのとれた(アレキサンダーの)休息の姿勢になって、ゆっくりと、静かに、部屋の床にからだを横になって休んでみることができますか?休んでみませんか?」「両膝を立てて、静かに、床の上にからだを休めることができますか?」「床(地球)から、自分のからだが、支えられていますか?」「自分のからだが、床に横になって休む感覚は、いかがでしょうか?」「自分のからだが、床(地球)に任せていますか(充分に委ねていますか)?」「いま、(アレキサンダーのバランスの取れた休息の)からだの姿勢は、いかがでしょうか?」
「自分のからだを床(地球)に、ゆっくりと、静かに、まかせることができましたら、両足の裏に少しだけ力を入れてみることができますか?自分の両足の裏に少しだけ力を入れてみると、いま、からだが横になっている背中とおしりが床に接している感じは、いかがでしょうか?」「ゆっくりと、静かに、両足の裏に力を入れてみると背中とおしりが床に接している感じは、いかがでしょうか?」「何回か、両足の裏に、静かに力をいれたり、抜いたり、してみると、背中とおしりの感じに変化はありますか?」
「自分の背中とおしりと床の感じを味わうことができましたら、次に、自分の片方の足を静かに、ゆっくりと伸ばしてみることができますか?片方の足を伸ばしてみませんか?」「片方の足を伸ばしてみると、自分のお尻と背中、あたま、片方の折り曲げている足の裏と床の接しているところの感じは、いかがでしょうか?」(注:伊東博先生のニュー・カウンセリングでは、『荘子』(大宗師篇)の「其息深深、真人之息以踵、衆人之息以喉(真人の息は踵(かかと)を以てし、衆人の息は喉(のど)を以てす、其の息は深々たり)」の実習として、踵を前方へ突き出しながら、息を鼻から吸って、次に、(踵をひきよせながら、)つま先を前方へ突き出しながら、息を口から吐きだす、を左右の足を交互に、数回自分の呼吸のペースに合わせて行います。)
「それでは、こんどは、足を替えて、もう片方の足を伸ばしてみませんか?今度は、自分のからだが床(地球)から支えられている感じは、いかがでしょうか?」「自分のあたま、背中、おしり、足の裏と床(地球)の接している感じは、いかがでしょうか?」
「何度か、自分の呼吸に合わせて、左右の足を交互に伸ばしてみると、自分のからだが床から支えられている、感じに、変化はありますか?いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「左右の足を交互に伸ばすことができましたら、次に、また、もとのバランスの取れた休息の姿勢に戻ってみませんか?」「バランスの取れた休息の姿勢に戻ることができましたら、今度は、自分のおしりを、しずかに、ゆっくりと、床から、少しだけ、持ち上げることができますか?持ち上げてみませんか?」「自分のおしりをゆっくりと少しだけ、床から持ち上げてみると、からだと床の接している、自分のからだに、何か変化は、ありますか?」「いま、背中の感じは、いかがでしょうか?あたま、首筋から肩の感じは、いかがでしょうか?」「背中から腰のあたりの感じは、いかがでしょうか?」「両足の裏と床に接している感じは、いかがでしょうか?」「疲れてきたら、また、ゆっくりと静かに、持ち上げているおしりを、ゆっくりと、静かに、もとの床のところに降ろしてみて下さい。」「いま、自分のからだが、床から支えられていますか?からだの感じは、いかがでしょうか?」
「今度は、そのままの姿勢で、自分の両手で、自分の側頭部に静かに、そっと触れてみませんか?」「自分の両手で、側頭部に触れる前と、いまとでは、自分のからだに変化はありますか?」
「いま、両手で触れている自分のあたまをゆっくりと静かに、右側へ回すことができますか?」
「自分のからだが、床に支えられて感じは、いかがでしょうか?何か変化はありますか?」
「それでは、今度は、両手で触れているあたまを反対側(左)へ静かに、ゆっくりと回すことができますか?回してみませんか?いま、からだの感じは、いかがでしょうか?」
「それでは、また、バランスの取れた休息の姿勢にもどりませんか?今度は、片方の手のひらを自分の胸に、もう片方の手のひらを自分の腹の辺りに触れてみると、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「自分の手のひらで、自分の呼吸を感じることができますか?いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「左右の手のひらを交互に、替えて、自分の胸とお腹に触れてみると、自分の呼吸に変化は、ありますか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、自分の左側の片方の手を右側の肩のほうへ回しながら、いま膝を折り曲げている両足も一緒に、右側へ回して、床に静かに、横になって休めてみることができますか?」「自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「自分のからだが、右側を下にして横になって休む感じは、いかがでしょうか?」「からだが、仰向けのレスティングの姿勢の感じと比べて、いま何か自分のからだに変化はありますか?」「それでは、今度は、自分のからだを反対側の左側へ回して、からだを横にして、休むことができますか?自分のからだの左側を下にして、床に横になって休む感じは、いかがでしょうか?自分のからだの左右に変化はありますか?」
「それでは、今度は、その横になっている姿勢から、両手を床について、両膝も床について、からだが、四つん這いの姿勢になることができますか?四つん這いになってみませんか?」
「いま、自分のからだが、床の上で、四つん這いの姿勢になった感じは、いかがでしょうか?」
「両手と床の接している感じは、いかがでしょうか?」「自分の両膝とつま先が床に接している感じは、いかがでしょうか?」「自分のからだが、四つん這いの姿勢になることができましたら、静かに、ゆっくりと背中を上の方へ持ち上げてみることができますか?持ち上げてみませんか?」
「自分の背中が持ち上がるところまで、上がることができましたら、また、しずかに、ゆっくりと、背中が重力にまかせて、下に降りるとことまで、降ろしてみて下さい。自分のからだの感じは、いかがでしょうか?自分の呼吸は、いま、いかがでしょうか?」「何回か、自分の呼吸に合わせながら、自分の背中を上下に動かすことができますか?」「自分のからだは、地球の重力に支えられていますか?自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「それでは、四つん這いの姿勢で、床の上をゆっくりと、しずかに、歩いてみることができますか?」「例えば、最初に床に着いている右手を前に移動してみるといかがでしょうか?」「次に、左膝を前に移動して、次に、右手を前に、最後に右膝を前に移動することができますか?」「右手、左膝、左手、右膝の順番に、ゆっくりとしずかに前に、移動してみると、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「自分の呼吸に、合わせて、四つん這いになって、からだを移動すると、どんな感じでしょうか?」「からだが両手や両膝で支えられている感じは、いかがでしょうか?」「逆に、左膝、右手、右膝、左手の順で、後ろへ四つん這いで、移動することができますか?移動してみませんか?」「四つん這いで、前進、後退をしてみると、からだの感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「疲れてきたら、ゆっくりと休んでください。」
「それでは、四つん這いの姿勢から、自分のからだが、立つ準備(please come to standing)ができますか?四つん這いの姿勢から、ゆっくりと静かに、立ってみませんか?」
「自分のからだが、立つことができたら、自分の両手を自分のあたまの側頭部に当てながら、自分のからだの重心を、ゆっくりと、静かに、右側へ移動すことができますか?からだの重心を右側へ移動してみませんか?」「いま、自分のからだの重心を、右側へ少しだけ、静かに移動してみると、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「自分のからだの感じが確認できましたら、また、もとのところへ重心をもどしてみませんか?」
「今度は、自分のからだの重心を反対側の左側へゆっくりと移動してみませんか?」「自分のからだの重心を左側へ移動してみると、いま、自分のからだの感じはいかがでしょうか?」「いま、立っている自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」
「それでは、また、自分のからだの重心をもとのところにもどして、立ってみると自分からだの感じは、いかがでしょうか?」「いま、地球に支えられていますか?いま、呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、ゆっくりと、いま立っている姿勢から、静かに、少し歩いてみませんか?」「いま、ゆっくりと静かに、何歩かあるいてみると自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」
「何歩か、歩くことができたら、また、もとのところにしずかに、ゆっくりと戻りませんか?」
「自分が居たところに戻って、坐ってみると、いま、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「それでは、これまでの体験をみなさんで、シェアーしませんか?いかがでしょうか?」
以上、簡単ですが、日曜日と月曜日の夜中1時からSAWの4つの実習の中から2日目のスーザンさんの実習の報告でした。大学も今週からコロナ前のように本格的に対面授業が始まりました。今なお、10代や20代の若者の感染者数が再増加傾向です。昼休み時間に、大学の構内放送で、「黙食」のアナウンスが聞こえています。1日も早い終息を願うばかりです。

4月12日 伊藤稔




SAW 2022年4月3日


今日4月3日の日曜午前1時(カリフォルニア2日土曜日午前9時)、世話人はマーシャ(Marsha Glassey)先生でした。彼女は、センサリー・アウェアネスの実習のために、事前に自然物(枝、枯葉、花、果物、木の実、綿布等)を事前に準備してください、とアナウンスがありました。現在すでに1か月以上が経過したロシア軍のウクライナ侵攻の終息を願い、シャーロットのことばの朗読から始まりました。出典は、2003年春のSAFニュースレターに掲載された、Stefanさんが書いた記事でした。
タイトルは「暴力の時代における感覚認識(Sensory Awareness in Times of Violence.)」です。以下記事内容「1930年代ユダヤ人が迫害されていたベルリンでの数年間、シャーロットはエルザ・ギンドラーに師事していました。当時、エルザ・ギンドラーはドイツの1930年代の狂気とは大きく異なる何か(センサリー・アウェアネス)を提供し、それは生き残ることができる奇跡にほかなりませんでした。当時のドイツ国内は、独裁者ヒットラーを盲目的に、熱狂的に支持することで、ドイツ人自らの自律性(autonomy)を手放してしまいました。しかし、エルザ・ギンドラーは自分のもとに集まる生徒さんたちに、センサリー・アウェアネスの実習を通して、自分自身の探究と発見のための静かなスペース(a quiet space for exploration and discovery)を提供しました。
シャーロットは、当時ナチスドイツ下での彼女の体験と思い出をその後のセンサリー・アウェアネスのワークショップを通して、参加者である私たちとしばしば共有してきました。彼女は、ナチスのゲシュタポの道路封鎖を恐れてベルリンの街をどのように車を運転すれば良いか、人が車から連行されて逮捕されるのを時々目撃する中、参加者が恐ろしくてからだが震えている中でも、どのようにエルサ・ギンドラーの居るスタジオまで到着できる方法を教えてくれました。
そして、エルサ・ギンドラーは自分の生徒さんと一緒にセンサリー・アウェアネスの実習を続けました。エルサ・ギンドラーは自分の元にやってくる生徒さんが、ヒットラーの恐怖の真っ只中に居ながらも、それでも、自分自身の中に静けさを見つけ、自分自身が恐怖の只中に置かれていても、いま、ここで、自分自身が呼吸をするためのスペースを見つけることができるように、言葉をかけてきました。エルザ・ギンドラーは、自分の元に集まる生徒さんが危険に直面しているにもかかわらず、自分自身が生まれる前から、お母さんのお腹の中に居る時から、すでに備わっている内部資源(生きる力:their own inner resources in the face of danger)に気づくことができるように援助しました。そして、やがて、じょじょに、参加者の生徒さんは、自分自身の中に静寂を取り戻し、新たに生きる勇気を持って家に帰ることになりました。(they would all become quiet and replenished, so that they would go back home with new courage.)」
さらに、続けて、マーシャさんは、「Waking Up」(小池治道さんが、3年前に全訳)から、シャーロットの言葉の朗読を続けました。We are here because we are desirous of getting into deeper sensations, so there must be in us a knowledge that we could go deeper. It is like a yearning in us which can lead us gradually in the direction of fuller participation in what we are doing. So, if you have these two things alive in you---the willingness to change and the acceptance of everything as it comes---and follow them with as much willingness and love as you can, then you would have all you need to work with.(私たちは、すでに、自分自身の中に生まれ持っている、より深い感覚になることができる自分自身が、いまここに、すでに存在しています。それで、自分自身が、1人ひとり、自分の中に、より深い身心の感覚へ到達できる知恵(生きる力)が、すでに備わっていて、そうなって生きています。いま、私たちが、生きていること(例えば、呼吸や重力)、に深く気づいていることへ、自ずから導かれていきます。ですから、もしも、あなたがこれら二つのことを生きているなら---(諸行無常に)変化する意志(willingness to change)とそれが来るすべてのものを受け入れる(the acceptance of everything as it comes) ---そしてあなたができる限り多くの意志と愛(willingness and love as you can)をもってそれらに従うなら、あなたは、すでに、あなたが生きるために(一生を通して)必要なすべてを、すでに、(お釈迦様の教えの通り)身につけているということになります。)
世話人のマーシャさんのシャーロットの言葉の朗読後、しずかに実習が始まりました。
「いま、あなたは、ここに生きて居ますか?(to be here now, how is life to be in here now.)」
「いま、あなたは、自分が自由であることを許していますか?自分をいま、受け入れていますか?」
「いま、あなたは、呼吸をしていますか?あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「もしも、自分の中に変化が必要であれば、いつでも、どうぞ、自由に変えてください。」
「それでは、自分の両手を自分の脇腹へしずかに、そっと、当ててみませんか?」「いま、目を閉じたい人は、閉じてください。目を開けていたい方は、そのままでも大丈夫です。」
「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?自分の呼吸を感じていますか?」「いいとか、悪いとか、判断しないで、ただ、ただ、呼吸を感じることは、できますか?(no need to judge, no manipulate )」
「いま、あなたの呼吸は、一回、一回、唯一無二で、新しい感じでしょうか?(your each breath is unique.)」
「自分の呼吸を感じることができましたら、今度は、自分の両手のひらを自分の顔にしずかに、そっと近づけてみませんか?」「両手のひらで、自分の顔にそっと触れてみると、自分の手のひらで、自分の頬のほねの感じは、いかがでしょうか?」「自分の手のひらで、自分の目のまわりの骨の感じは、いかがでしょうか?」「自分の目の窪みの感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「自分の手のひらで、自分の顔に、触れてみることができましたら、自分の頸すじ、肩のほうへ両手で触れてみることができますか?」「自分の両手で自分のからだに触れているときに、自分の呼吸を感じていますか?」「いま、呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、今度は、自分の両手で、いま触れていた自分の顔を、自分の指先で軽く、タッピングできますか?タッピングしてみませんか?」「自分の顔、あたま、頸すじ、肩、胸、脇腹、背中をタッピングすると、どんな感じでしょうか?」「いま、呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、いま居る姿勢でも、立った姿勢でも、坐ったまま、歩いたまま、横に休んている姿勢でも、大丈夫です。」「事前に準備した、身の回りにある自然物(草、花、果物、木の実、木、枝、綿布等)を手で触れてみませんか?」「自分の手で、自然物に触れてみると、どんな感じでしょうか?」
「いま、手で触れている自然物の感触は、いかがでしょうか?」「手で触れる前と、いま、手で触れている時に、自分の呼吸は、いかがでしょうか?何か、変化はありますか?」
「それでは、いま、自分が手に触れている自然物を持って、自分の両手を静かに、ゆっくりと広げてみることができますか?自分の両手を広げてみませんか?」「いま、広げた両手を、しずかに、ゆっくりと動かすことができますか?動かしてみませんか?」「自分の両肩の感じは、いかがでしょうか?」
「自分のからだに、地球の重力を感じていますか?」「自分のからだは、重く感じていますか?」「自分の両手は、軽く感じますか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「もしも、いま、自分のからだが動きたいならば、動かすことができますか?動かしてみませんか?」
「いま、自分のからだが、動いている感じは、いかがでしょうか?」「自分のからだは、重いでしょうか?軽いでしょうか?いかがでしょうか?」「自分のからだが、動いている時に、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「十分に、自分のからだが、動くことができましたら、また、もとのところに、戻って、休んでみませんか?」
「それでは、これまでの経験をみなさんで、シェアーしませんか?」
以上、簡単ですが、今日の午前1時からのマーシャさんのセンサリー・アウェアネスの実習の報告でした。
4月3日 伊藤稔



SAW 2022年3月27日


今日3月27日の日曜午前1時(メキシコシティー26日土曜日午前10時・夏時間)、メキシコからSAWの世話人はメルセデス(Mercedes Lopez)先生でした。彼女は、2020年11月21日、2021年3月6日、5月15日7月17日、10月17日に続き今日で6回目の世話人になります。メキシコ・シティ在住のメルセデスさんは、25年以上シャーロット先生やブルックス先生のワークショップに参加して、1988年にセンサリー・アウェアネス公認の世話人になりました。彼女は、2020年4月からスタートした毎週土曜日のフリーのセンサリー・アウェアネス・ワークショップ(SAW)参加されてきました。また禅仏教を10年以上にわたり勉強して、大学院では心理学を専攻しました。今日のSAWでは、事前にテニスボールのようなゴムボール(to bring a rubber ball about the size of a tennis ball (preferably) or a tennis ball to class)を準備してください、とアナウンスがありました。
今日は、夜中12時45分にZOOMに入りましたら、だれも現れず、間もなくホストのサンタモニカ在住のサラさんとドイツのハンブルクからリタさんが入ってきました。私から、日本(東京や横浜)では、間もなく桜が満開を迎える、春が訪れつつありますと伝えました。サラさんとリタさんからは、やはりウクライナの悲惨な状況が早期に止める(stop)こと、がれきと化したウクライナの各都市の復興の困難さについて嘆いておりました。そんな会話の中で、メキシコ・シティーから世話人のメルセデスさんが現れました。
1時を過ぎると、今日のホストのサラさんが、簡単にメルセデスさんを紹介して、センサリー・アウェアネスの実習(自分のからだが、すべてに繋がっている、からだの内部から外部の空気や世界へ)が始まりました。メルセデスさんは、「(メキシコシ・ティーのサイコ・セラピー研究所にある)人体骨格模型を、例にして、私たちのからだは、200以上の骨が、筋肉によりつながって、出来ているように見えますが、しかし、自分自身のからだは、からだの内部のつながり(connection;からだの骨格の骨や筋肉)だけではなく、自分のからだの外部とも、しっつかりとつながっています。例えば、呼吸です。呼吸は、自分のからだと自分のまわりの世界(空気や自然)と繋がっています。」「今日は、自分のからだの内部とまわりの世界とのつながりについて、自分のからだ気付きを体験してみませんか?」「いま、自分のからだの気付きについて、自分自身が、どれだけ開かれているでしょうか?(how open in your body)」
「いま、もしも可能であれば、事前に準備したゴムボール(ボールが無ければ、石でも、身近にあるペンでも大丈夫です)を片手で握ってみませんか?目を閉じていても、開いていても、どちらでも大丈夫です。」「いま、自分の片方の手のひらで、握ったボールの感じ(感触)は、いかがでしょうか?」
「それでは、いま手に持っているボールを、指先に少しづつ、少しづつ、自分の指先に力を入れながら、ゆっくりと、握り締めてみることができますか?ボールを握り締めてみませんか?」「手に持っているボールを自分の手で握り締めるとボールの感じは、いかがでしょうか?」「自分の指先の感覚は、いかがでしょうか?」
「それでは、こんどは、ゆっくりと、手の指先の力を抜いていくと、どんな感じでしょうか?」
「いま、自分の指の1つ、ひとつの関節の感じは、いかがでしょうか?」「目を開いていた人は、次に、目を閉じて、手の指先で、ボールを握り締めてみると、どんな感じでしょうか?」「自分が、息を吸いながら、ゆっくりと指先でボールを握り締めて、息を吐きながら、ゆっくりとボールを握っている手の指先の力を緩めることができますか?」「何回か、自分の呼吸に合わせてながら、自分の手で握っている、ボールを握り締めたり、息を吐きながら、指先の力を緩めてみると、ボールの感じは、いかがでしょうか?」
「何回か、自分の呼吸に合わせて、自分のボールを握り締めたり、緩めたりすると、手の指先の感じは、いかがでしょうか?」「何回が、握り締めたり、緩めたりできましたら、手に持っているボールを静かに、手から離して、机の上に置いてみると、ボールを握っていた手の感じは、いかがでしょうか?」「握っていた手の指先の感じは、いかがでしょうか?」「自分の手の指先を、ゆっくりと動かすことができますか?自分の握っていた手の指と指の感じは、いかがでしょうか?」
「握っていた手の平の感じは、いかがでしょうか?」「握っていた手の腕(肘から肩)を動かすことができますか?」「握っていた手(腕)から肩の感じは、いかがでしょうか?」「自分の握っていた手の腕から肩は、自由に動きますか?自分が動きたいように、動かしてみませんか?」「自分の手の動きに合わせて、腕を動かすと、自分の肩の感じは、いかがでしょうか?」「いま、動かさないでいるもう片方の自分の手の感じは、いかがでしょうか?」
「それでは、今度は(先ほどの手を替えて)、もう片方の手で、また、ボールに触れると、どんな感じ(感触)でしょうか?」「もう片方の手で、呼吸に合わせて、手の指先に少しづつ力を入れながら、ゆっくりと、ボールを握り締めたり、また、だんだんと指先の力を緩めたりすると、こんどは、どんな感じでしょうか?」「手で持っているボールの感じは、いかがでしょうか?」「何回か、もう片方の手でボールを握り締めたり、緩めたりすることができたら、また、手からボールを離してみると、手の感じは、いかがでしょうか?」「手からボールを離したら、ゆっくりとボールを握っていた手(腕)を動かすことができますか?動かしてみませんか?」「目は、開いていても、閉じていても、大丈夫です。」
「自分の手の指先から、手のひら、手首、肘、肩まで、手のつながりの感じは、いかがでしょうか?」「今度は、両手のひらで、ボールをつかんでみることができますか?自分の両手でボールをつかんでみませんか?」「いま、自分の両手のひらで、掴んだボールの感じ(感触)は、いかがでしょうか?」
「今度は、呼吸に合わせて、自分の両手のひらで、ボールを握り締めたり、力を抜きながら、緩めたりすると、ボールの感じは、いかがでしょうか?」「自分の両手のひらの感じは、いかがでしょうか?」
「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?(each breath is unique ?)」
「いま、自分のからだは、いまいる自分の椅子、床(floor)、空気(air)や世界と繋がっていますか?」
「それでは、これから、自分のからだが立ってみることができますか?(横になりたければ、自分のからだを休めて、横になって、休んでみませんか?)」
「いま、自分のからだが、立って(横になって、坐って、歩いて)みると、自分のからだの上体の頸すじ、肩や背中の感じは、いかがでしょうか?」「自分のからだの重心を左右に、ゆっくりと、しずかに、移動することができますか?自分のからだの重心を移動してみませんか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「いま、歩くことができる人は、いま居るところで、2~3歩、しずかに、ゆっくりと、歩いてみることができますか?前や後ろ、右側や左側へ、考えないで、考えることをやめることができますか?(without thinking, stop thinking)」「いま、自分のからだは、重く感じますか?それとも、軽く感じますか?いかがでしょうか?」
「いま、立っている人は、自分の両手で自分の腰のあたりを両側から、触れてみることができますか?(横になって休んでいる人は、横になったままで、自分の両手を、自分の腰のあたりに、両側から触れてみることができますか?)」「いま、自分の両手で自分の腰を両側から触れながら、自分の上体を、しずかに、ゆっくりと、前のほうに移動してみることができますか?自分のからだの上体を前に移動すると、どんな感じでしょうか?」「それでは、ゆっつくりと、もとのところに上体をもどしてみると、自分のからだのつながりの感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分のからだの上体と下半身のつながりは、いかがでしょうか?」「何回か(very moment)、自分の呼吸に合わせて、からだの上体の移動をしてみると、自分のからだの感覚は、いかがでしょうか?」「いま、自分のからだのつながりは、いかがでしょうか?」
「それでは、これまでの体験を、みなさんで、シェアーしませんか?」
以上簡単ですが、今日の午前1時からのメルセデスさんのSAWの報告です。東京は、桜が満開になりました。
3月27日 伊藤稔




SAW 2022年3月20日


今日3月20日の日曜日午前1時、カナダのトロントからSAWの世話人はルース(Ruth Kerr)先生でした。彼女は、ちょうど1年前の2021年3月20日、12月19日に続き3回目の世話人になります。1年前の時と同様に、トロント郊外(南に30キロ離れた雪原)の自然豊かなコテージからでした。彼女は、カナダのトロント・ゲシュタルト研究所(Gestalt Institute of Toronto(GIT))の学生時代に、センサリー・アウェアネスをシャーロット先生から学びました。事前のメールのアナウンスで、本日の実習では、身近にあるフルーツ(トマト等)を事前に準備してくださいとのことでした。いつものように午前0時45分ころにZOOMに入りました。今日のSAWのZOOMホストは、スコットランドのミスティーさんでした。ミスティーさんとルースさんと私の3人で少しお話ができました。ルースさんは、普段トロント郊外の自然豊かなコテージで、静かに過ごしている日常生活が、2月のウクライナ情勢で、心理的に落ち着かないこと。ミスティーさんは、ヨーロッパの西の隅のスコットランドと東の隅のウクライナが同じヨーロッパ圏であること。日本では、2日ほど前に東北地方での大きな地震があったこと、など話題になりました。午前1時ころになると23名の参加者が世界中から集まりました。1週間前の3月13日から夏時間になり、1時間SAWの始まりが早くなって、最初の週末、参加者が少ないように感じました。
ルースさんの最初の言葉かけは、「いま、ここに在る、自分の(横になって休んでいる、坐っている、立っている、歩いている、どんな状態の)からだの姿勢が、バランスよく休んでいること、ができていますか?(coming to rest in walking, stading, sitting, laying, whatever)」
「事前に準備しているフルーツ、例えば、トマト、イチゴやオレンジなど身近にある果物を、手に取ってみることができますか?」「自分の手で果物に触れてみると、自分のからだに変化は、ありますか?」
「どうそ、自分のからだが楽な姿勢で、その手に取って触れている果物を、自分のからだのすきなところに置いてみることができますか?置いてみませんか?」「例えば、自分の片方の手の甲に置いてみると、どんな感じでしょうか?」(注:ZOOMの画面では、参加者が、思い思いに、例えば、からだを横にして休んでいる人は、自分のお腹に、置いている人。自分の両手で、果物を包み込むように指先で触れている人。自分の手に持った果物を、自分の顔の頬に、当てている人。手にした自分のイチゴのへた(茎)を指先でつまんでいる人。オレンジを自分の肩に置いている人。それぞれの参加者は、思いおもいに、手に取った果物に触れている姿が見えました。なかには、自分の口に果物を当てて、そのまま果物をかじって、味見をしている人も見えました。)
「どうぞ、自由に、自分の手にしている果物を感じてみることができますか?(Please feel freely, feeling free)」「いま、自分の果物の感触は、いかがでしょうか?」「いま、目を開いている人は、目を閉じてみることができますか?いま、自分の目を閉じてみると、果物の感じは、いかがでしょうか?」「どうそ、充分に時間をかけて、自分の手にした果物と関わることができますか?」「いま、手で触れている果物の表皮の感触は、いかがでしょうか?」「自分の指先の皮膚の感触は、いかがでしょうか?」「しずかに、そっと、ゆっくりと果物に、自分の指先で触れてみると、どんな感じでしょうか?」「果物の表皮と自分の指先の皮膚の感じは、いかがでしょうか?」「また、手に持った自分の果物を、自分のからだの別のところに、置いてみることができますか?置いてみませんか?」「いま、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」
「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「それでは、いま、自分の目を開いてみませんか?」
「目を開いて、自分のからだに置いてある果物を観ることができますか?」「いま、自分が観ている果物の感じは、いかがでしょうか?」「自分が観ている果物の表皮の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、自分の指先の皮膚の感じは、いかがでしょうか?」
「それでは、いま観ている自分の果物の表皮を、自分の指先で、剝くことができますか?」「自分の観ている果物の皮を、自分の指先で、少し剥いて(peeling)みませんか?」「いま、剥いた果物の表皮を指先で触れてみると、どんな感じでしょうか?」「いま、剥いた果物のかわ(表皮)を、自分の指先にとって、触れた、感触はいかがでしょうか?」「自分の果物のかわ(表皮)の匂いは、いかがでしょうか?」
「いま、手の指先で、触れている果物のかわ(表皮)を、自分のからだのどこかに、置いてみることできますか?置いてみませんか?」「自分のからだの一部分に置いてみると自分の果物のかわ(表皮)の感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分のからだが、触れている自分の果物のかわ(表皮)の感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分のからだと触れている自分の果物のかわ(表皮)は、土(土壌、地球や海)とつながっていますか?(fundamental connection with soil which is produced by the earth, from bottom of the sea)」「いま、自分自身が、地球と繋がっていますか?」「いま、自分が世界と少しでも(tiny little connection)繋がっていますか?」「いま、自分の感じ(感覚)は、いかがでしょうか?」
「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、いままでの体験をみさんでシェアーしませんか?」
以上、簡単ですが、今日の夜中のカナダのルースさんのセンサリー・アウェアネスの実習の報告です。
3月20日 伊藤稔



SAW 2022年3月13日


今日3月13日の日曜日午前2時(カリフォルニアのパサデナ(PasadenaはLA:ロスアンゼルス街から東へ車で30分ほどの町)12日土曜日の午前9時)からSAWの世話人はチェスター(Chester B. Howard)先生でした。チェスターさんは、2020年9月5日(土)に世話人をつとめて、今日が2回目ですが、毎週土曜日のフリーワークショップにほぼ毎回、参加者として参加してきました。チェスターさんは、SAF(センサリー・アウェアネス財団)公認の世話人で、ゲシュタルト療法や身体・心理療法士として、1985年から今日まで、カリフォルニア州のパサデナで活躍しています。
チェスター先生は、次のような言葉かけから始まりました。「いま、世界に平和(peace)、平和が、平和になること、お祈りします。この時(コロナ禍)だからこそ、一人ひとりの孤立(分断)から、人間と人間のつながり(絆)へ(isolation to connection;experiencing renewed balance and aliveness)ということの体験が、とても大事であること。自分の存在や他者の存在について、「良い、悪い、の判断をしない」で、そのまま、すべてを受け入れることを体験してみること。いま、この時(Just take a moment)、自分自身のからだの感覚を大事すること、人と人のつながり(絆:他者と自分、自分と自分自身の回りの世界(自然や社会)とのつながり、自分自身のからだの中のつながり(inside connectoin)の感覚を大事にしていますか?(Have you any sense of connection, disconnection, isolation, dis isolation, connection of organism ?)静かに、椅子(または床)に座っている方は、「いま自分のからだを楽にすることができますか。(any sense of silence, freedom and aliveness)」
「いま、目を閉じている方が楽な人は、目を閉じてみて下さい。」「目を開いている人は、目を閉じると自分のからだに変化は訪れますか?目を閉じている人は、目を開くと、自分のからだに変化はありますか?」
「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか。(how is your breath now ?)」
「(良いとか、悪いとか、判断しないで)自分の呼吸に意識がありますか。(no judgment)」
「今この瞬間、瞬間の間(a moment, a moment, and between a moment)は、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「自分自身のからだの「緊張」や「しなやかさ」を受け入れていますか?(allow your self)」
「もしも、いま、立つことができれば、静かに立ってみることができますか?」「または、横になって休みたい人は、いま、からだを横にして、バランスよく休んでみませんか?」
「自分のからだの足のつま先から踵(かかと)(heel to tow )の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、自分のからだの内側と外側(internal and external)の感覚はいかがでしょうか?」
「いま、自分の内面と外側の静かさ(do we make silent internal and external)は訪れていますか?」
「いま、歩くことができる人は、静かに、ゆっくりと自分の周りを歩く感覚(meditation walk)は、いかがでしょうか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「いま、ここで、立ち止って、立ったままで(座ったまま、横になったまま)、自分の声を聴いてみることができますか?」
「自分のからだの音(any sound)を聞くことができますか?」
「こどば(単語)、ただのおと(声)、自分の名前?なんでも、ただの音を、自分のからだから、自然に出てくる音がありますか?それを外に出してみることができますか?それを聴いてみませんか?」
「どうぞ、あせらないで、ゆっくりと、自然に自分のからだから出てくる音を聴いてみませんか?」
「いま、あなたは、何か聴こえてきますか?」「あなたは、どんな音が聴こえていますか?」
(少したって、)「目を閉じたままで、ゆっくりとしずかに、片方の掌を自分の前頭部のおでこに、静かにゆっくつくりと、当ててみることができますか?」
「いま、どんな感じですか?」「立っている(坐っている、横になって休んでいる)からだの感じは、いかがでしょうか?」「(しばらくして)次に、もう片方の掌を、自分の後頭部に当ててみると、どんな感じでしょうか?」「いま、立っている(坐っている、横になって休んでいる)からだの感じは、いかがでしょうか?」「両手が、疲れてきたら、静かに、両手を重力にまかせて、ゆっくりと下におろしてみてください。」「次に、片方の手のひらを、自分の下腹部(臍下丹田)のあたりに当ててみることができますか?」「もう片方の手のひらを、自分のむね(胸部)に当ててみることができますか?」
「いま、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」
「からだが立っている(坐っている、横になって休んでいる)自分のからだのバランスは、いかがでしょうか?」「(立っている)自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」
「次に、胸(部)に当てている片方の手のひらを、自分の後ろの腰のあたりに、当てて(触れて)みることができますか?」「いま、どんな感じですか?」「からだの感じは、いかがでしょうか?」
「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「(しばらくしてから)いま、両手のひらをからだから、ゆっくりと離して、つばさのように、身体の両側にひろげることが、できますか?」
「準備ができたら、ゆっくりと、あなたの両手を、鳥の翼のように、両側に大きく広げた感じはいかがでしょうか?」「いま、からだのバランスは、いかがでしょうか?」
「自分の両肩と両手をゆっくりと、しずかに、うごかすことができますか?」「いま、自分のからだを、ゆすることができますか?からだを、ゆっくりと、しずかに、ゆすってみませんか?」「疲れてきたら、また、しずかに元のところにもどりませんか?」
「しばらくの間、自分のからだの感じに意識をむけてみると、からだの感じはいかがでしょうか?」
「しずかな気持ちが、自分に訪れてきたら、いま、自分の呼吸はいかがでしょうか?」
「しずかに、自分の中に落ち着きが戻りましたら、どんな体験が自分に訪れたか、みなさんとシェアーしませんか?」「いま、自分のからだの感じはいかがでしょうか?」
以上、簡単ですが、今朝のSAWワークショップ報告でした。来週金曜日18日がお彼岸の入りで、21日が春分です。世界中どこにいても、ウクライナもロシアもアメリカも日本も地上では、お日様の出ている時間と隠れている時間が同じになります。1日もはやく、ウクライナに平和がもどりますように願っております。
3月13日 伊藤稔 


SAW 2022年3月6日


今日の3月6日の日曜日午前2時(カリフォルニアのサンディエゴ5日土曜日の午前9時)からSAWの世話人はデニス(Denise Gabriel)先生でした。彼女は、毎週末土曜日のセンサリー・アウェアネスのフリーZOOMワークショップが2020年4月17日にスタートした頃、2020年5月16日に世話人を務めて以来約2年ぶりの登場です。デニスさんはSALTI(Selver Awareness Leaders Training Institute:シャーロットのセンサリー・アウェアネスの世話人研修所のHP(https://selverawarenesslti.com/?blm_aid=0)で、パット(Pat Baxter)さんやマイケル(Micheal Richter)さんらと一緒に最近はSAWを開催しています。

デニスさんは、1980年代にサンフランシスコ禅センターの鈴木俊龍老師や曹洞宗の道元が開いた福井県の永平寺で禅を学んだそうです。永平寺に居た時は、「レイコ(礼子?励行?)」と呼ばれていたそうです。今日の実習も「呼吸(瞑想)」がテーマでした。そのために事前に、部屋の中で、からだが横になれるスペースや床に敷く毛布やヨーガ・マットや鳥の羽や肌触りの良い綿布等を事前に準備するアナウンスがありました。(注:伊東博先生が訳された『センサリー・アウェアネス』(1986年)の本の9頁の内容を引用、「ハムレットの世界のように、私たちの世界もまた、考えてばかりいることによって病気になってしまったのです。自分の体験を述べることはしないで、他人の作り上げた概念というぼう大な遺産をうけついで使うことしかできなくなったのです。自分自身のわずかの単純な欲求を満たしたり、あるいは野に咲く自然の花のように地球を美しく織り上げるのに、自分の無限の才能を注ぎ込むというようなことはしないで、ただ限りなく世界を造りなおしたり、いじくりまわしたりするだけなのです。そしておそらくそんな乱開発をしているうちに、世界を崩壊させることだけをやってきたのです。」)

今日のSAWの実習は、毎日普段、無意識にしている「呼吸」に意識を置いてみることから始まりました。約40分ほどの間、ゆっくり、らくに居られる部屋の中(スペース)で、自分のからだが横になってバランスよく休むことができるスペースを見つけてください。あるいは、座ったままの姿勢でも大丈夫です、ゆっくりと楽な姿勢で、自分の呼吸に意識を置いてみる(瞑想:meditation:happy to be here in soft)ことができますか?いま、自分の呼吸を意識していますか?」「いま、自分の呼吸はいかがでしょうか?」「自分の呼吸を感じてみませんか?」「どうぞ、無理に何かをしようとしなくても大丈夫です。ただ、いま、静かにここに居ることができるだけで大丈夫です。(we do not push, don’t do anything, just happy to be here softly, globally)」のデニスさんの言葉かけから始まりました。

「いま、自分のいる場所(スペース)の広がり、自分が居るまわりの空間の端(ふち)まで、自分の両手を広げてみることができますか?自分の両手をしずかに、ゆっくりと左右や前後や上下に動かすことができますか?ゆっくりとしずかに動かしてみませんか?」「いま、自分のまわりの空間(空気:space and air)を感じていますか?」

「ゆっくりとした時間が、自分の中に訪れましたら、自分のからだの中へ、自分の外から息(空気:吸気)が入ってくるあいだの感じは、いかがでしょうか?」「なるべく、ゆっくりと、自分のからだのペースで、自分の中に入ってくる空気の感じは、いかがでしょうか?」「自分の鼻から入ってくる空気の感じは、いかがでしょうか?」

「いま、自分のからだから出てくる息(空気:吐息)の感じはいかがでしょうか?」「自分のからだから出てくる息を自分の口から吐いてみることができますか?」「自分のからだから出てくる息を口からはいてみると、どんな感じでしょうか?」「自分の呼吸と呼吸のあいだを、充分(full function)に感じることができますか?自分のからだから出てくる息に意識を置いてみることができますか?」

「これからしばらくの間、自分の息(吐きながら、吸いながら)、自分のからだの1つ、1つの細胞の末端まで(organism)、いま、自分の呼吸を感じていますか?」

「いま、自分のからだ全体が、呼吸が感じていますか?」「いま、自分が息を吐きだすときは、どんなかんじでしょうか?」「いま、自分が息を吸うときは、自分の呼吸は、からだのどこまで、届いていますか?」

「いま、あなたは自分の呼吸に、意識を集中していますか?」

「いま、自分のからだは、どんな感じでしょうか?あなたのあたま、せなか、おしり、あしのうらの感じは、いかがでしょうか?」

「次に、自分の両手の指先(または、自分が事前に準備した柔らかい、肌触りの良い綿布、鳥の羽等)で、自分の頸すじから喉の回りに触れてみることができますか?」「自分の手のひらで自分の呼吸を感じることできますか?」「もしも、可能でしたら、息を吐き出す時に、「アー(‘ha’のhは無声音になることが多い)」と声をだしながら、息を吐き出すと自分の[頸すじ]や〔のど〕の感じは、いかがでしょうか?」

「何回か、自分のリズムやペースで、「アー」の声を出しながら、自分の息を吐き出すと、どんな感じでしょうか?」「いま、自分の頸すじやのどの感じは、いかがでしょうか?」

「今度は、自分の両手の指先を、からだの前で組んでみることがきますか?」「両手の指先をからだの前で組んでみると、自分の呼吸に変化はありますか?」「自分の息を吐くときに、組んでいる両手の指先の力を抜くことができますか?」「自分の息を吸うときに、組んでいる両手の指先に、力を入れることができますか?」「何回か、自分の呼吸のペースに合わせて、指先の力を抜いたり、入れたりすると、自分の呼吸はいかがでしょうか?」

「次に、いま、組んでいる両手の親指の上下を組み替えてみることができますか?」「組んでいる両手の親指の順序を組み替えて、息を吐くときに、両手の力を抜いて、息を吸うときに、両手に力を入れてみることができますか?」「自分のペースで、何回か息を吐いたり、吸ったりしていると、自分の呼吸に変化はありますか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」

「それでは、いま組んでいる両手を自分のアゴのしたに置いてみることができますか?」「自分のアゴの下に置いてある組んだ両手の感じは、いかがでしょうか?」「いま、息を吐くときに、組んだ両手の両肘を、ゆっくりと下に静かに下げることができますか?」「息を吸うときに、組んだ両手の両肘を、ゆっくりと上に上げることができますか?」「自分の呼吸に合わせて、ゆっくりとしずかに、両肘を下げたり、上げたりすると、自分の呼吸に変化はありますか?」「いま、自分のアゴの感じは、いかがでしょうか?」

「いま、自分の頸すじやノドの感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」

「何回か、自分のペースで、息を吐き出す時に、「アー」と声を出してみることができますか?ZOOMの音声をオフにしていますので、気兼ねなく「アー」と声を出しながら、自分の呼吸を感じてみませんか?」

「自分の呼吸を感じることが出来ましたらら、これまでの体験をみなさんとシェアーしませんか?」

(注:伊東博先生の『身心一如のニュー・カウンセリング』の138頁の「3:腹式呼吸をするでは、①ねたまま、(少し開いていた)両足・両ヒザを合わせる。②息を深く吸い込んで、それからゆっくりと吐き出しながら、右の足をできるだけ前方に伸ばしていく(カカトを前方にずらしていく)。このとき、からだのなかの空気を全部、もものなかをとおって、足の爪先から吐き出す。はじめは、おなかの空気を全部吐き出して、それから胸の空気を全部吐き出す。おなかや胸に力を入れてもいから、からだの中の空気を残りなく全部吐き出す。力を入れてもよいから、全部吐き出すようにする。(そのとき、「ハー」という音〔声ではないので「ささやきのハー」whispering ‘ha’という〕を出していると、吐き出し終わったときがわかるので、呼吸をとめないで、すぐに自然に息を吸う)。③息を吸うときは、息を吸いながら、足の指だけを(脚ではない)こちら側(あたまの方向)に引いてきて(足先の指だけ、ヒザを上げるのではない)、空気をカカトから吸い込む。息はいっぱい吸う。(吸い終わったら呼吸を止めないで、②のように吐き出していく。)④このように息を足の爪先から吐き、息をカカトから吸う、しかもからだ中の空気を全部吐き出し、吸い込む、という呼吸を四、五回繰り返す。最後に吸うときは、同時にヒザを引いてきて、足はもとの位置にもどる。⑤同じ呼吸法を、左右についても、四、五回繰り返す。(注意1、これが「腹式呼吸」なのだが、ことのき、息を吐いている時間は、吸ってる時間にくらべて、二倍とか三倍の長さになる。つまり、呼吸は、吐くことなのである。極端には、息は、吸わなくてもよい、とさえいわれる。全部吐き出せば、あとは自然に空気が(からだの中に)入ってくる、というわけである。注意2、「からだの中の空気を全部吐き出す」ということは、多くの人にとって、非常に難しいことのようである。呼吸は、横隔膜を上下することによって、肺を押しつぶしたり、広げたりしてできているのであるが、中高年になると、肺を充分に広げたり、狭めたりすることが難しくなり、全部吐くということができなくなるようである。(前にあげたアレキサンダー・ローエンのように「お前は呼吸をしていない」と言われるような状態になる。)毎日腹式呼吸を少しずつでもやっていれば、その筋肉も動くようになり、肺を充分に使うことができるようになる。そして、より深い呼吸はできるようになると、その人の身心の機能も変わり、生き方も変わってくるのを見ることが多いのである。注意3、このとき、動作に呼吸を合わせるのではなく、呼吸に動作を合わせる。だから、その時間は、四、五回の呼吸の時間と同じであり、腹式呼吸いは、そんなに長い時間はかからない。また、呼吸の長さは人によって違うから、一人ひとりでやるようにする。)

(同書:140頁から引用)

以上、今日の午前2時からのデニスさんのSAW「呼吸・瞑想」の実習の簡単なご報告です。日差しが強くなってきたように感じる弥生3月になり、桜の開花予想もニュースで流れていますが、ウクライナ情勢が、アー明るいな、に変異することを祈るばかりです。

3月6日 伊藤稔



SAW 2022年2月27日


今日の2月27日の日曜日午前2時(カリフォルニアのサンタモニカ26日土曜日の午前9時)からSAWの世話人はサラ(Sara Bragin)先生でした。彼女は、2020年10月24日、12月20日(日)、2021年3月28日、4月5日、6月27日、9月5日、10月24日に続き今回で8回目の世話人を務めます。サラさんは、これまで新型コロナが流行して以来、今まで、毎週末土曜日のセンサリー・アウェアネス・ワークショップ(SAW)に休まず参加してきました。今日のSAWの事前アナウンスのメールでは、世話人のサラさんを次のように紹介していました。また、事前に「石」をお手元に準備してくださいとのことでした。「私(ことサラ)のセンサリー・アウェアネスの出会いは、私が生まれた時(私のお母さんのお腹にいたとき)に始まり、私が、この世に生を与えられたこと(親からの贈り物、私の存在の意味)は、永遠であること。私がシャーロット(Charlotte Selver)に出会う前から、私の人生は始まり、シャーロットと出会ってからは、すでに40年が経過しました。私がシャーロットに出合った時、シャーロットはすでに91歳でしたが、彼女は、とてもはつらつ(vitality)としていました。それからシャーロットが103歳で亡くなるまで、どこへでも彼女のワークショップに参加してセンサリー・アウェアネスを学びました。彼女の死後は、リー・レッサー(Lee Lesser)さんのセンサリー・アウェアネス勉強会に参加してきました。その後、センサリー・アウェアネスの世話人になりました。いまでは、センサリー・アウェアネス・ワークショップの体験を通して、参加者とともに、人間が生きることの美しさ(not doing but being:  ロジャーズのthe way to do is to beの言葉、あるいは、伊東博先生のニュー・カウンセリング哲学の1つ老子「無為自然」と共通)を参加者と一緒に体験する(Committed to passing on the beauty of living aware)“場”を提供してきました。わたしの友人のレイ(Ray Fowler)さんは、私の母の回想録「彼女(母)は死して、なお、永遠である(The Living In Her Dying)」の本の中には、センサリー・アウェアネスの大事なこと(哲学)が表現されていることを指摘してくれました。」
 サラさんは、はじめに「今日のセンサリー・アウェアネスの実習は、「石」を用ることです。」とお話ししました。「いま、あなた自身は、ただ、ただ、静かに居ますか?(you are in full silence ?)」「いま、あなた自身が、お母さんのお腹の中に居たときのように、安心して居ますか?(like you are living inside of your mother’s womb.)」「いま、じぶんが触れているものがありますか?何か身の回りのものに手で触れることができますか?自分の手で触れてみませんか?(what’s touching ? what’s just touching ?)」
「いま、あなたが自分の手で触れているものを観ることができますか?」「いま、あなたが触れているものをはっきりと、自分の目で見ることができますか?(you can see clearly with your eyes)」
「今度は、自分が事前に準備した石に、触れてみませんか?」「すでに、自分の準備した石に触れている人は、触れている石の感じは、いかがでしょうか?」「あなた自身の感覚は、いかがでしょうか?(What is your sence of your self ?)」「いま、あなたが、触れているものを通して、あなた自身が、より広い世界に触れることができますか?(touching it, you can see through you can touch into higher universe)」
「いま、あなたが触れている石を観てみませんか?」「あなたが、観ている石の中に、あなたは、いま、何を観ていますか?何が観えますか?」
「いま、あなたが触れている石を、できるだけ時間をかけて触れて、観ると、いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「ゆっくりと、充分に、自分の石に触れることができたら、今度は、目を閉じてみることができますか?」
「いま、目を閉じてみると、あなたが触れている石の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、あなたは、呼吸をしていますか?あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「自分の目を閉じたまま、いま手で触れている石を、持ち上げてみることができますか?」
「いま、手で持っている石を、自分のからだのどこかに、当てて、触れてみることができますか?(to be touched, let it go)」「いま、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」「自分の中に、何か発見は、ありますか?」「じゅうぶんに、時間をかけて自分の石に触れることができましたら、自分の大事な石を、自分のからだから離して、部屋のどこかに、自分から離れたところに置いてみませんか?」
「自分自身から、離れたところに置いた石は、いかがでしょうか?」
「いま、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「石が触れていた時と、いま、石を離した時と、あなた自身に何か変化はありますか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「いま、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたは、地球に支えられていますか?」
「それでは、これまでの体験を2人ペアでシェアーしませんか?(注:ZOOMのブレイクアウト・ルームで5分間、2人ペアになって体験をシェアーしました。私は、カリフォルニア在住の女性とペアになりました。私は、「石と自分の一体感、1つになった感じ、石が自分の1部分、自分が石の一部分になったように感じた」とフィードバックしましたら、彼女も同じような体験をしたことを伝えてきました。)
その後、全体のフィードバックになり、サラさんのSAWが終わりました。簡単ですか、今日の朝のセンサリー・アウェアネスの実習のご報告です。関東地方では、3月目前で、梅の花の香も漂う季節になりましたが、ロシアのプーチン大統領によるウクライナのキエフ侵攻が新型コロナ同様に収まる気配が見えません。世界中の一人ひとが、しずかに、平和を祈り続けること、平和へ一歩一歩につながることを願っています。
2月27日 伊藤稔
 


SAW 2022年2月20日


今日の2月20日の日曜日午前2時(米国ノースキャロライナ州19日土曜日の正午12時)からのSAW世話人はスーザン(Susan Henning)さんでした。彼女は、2020年12月13日、昨年2021年2月13日、8月21日に続き4回目の世話人です。彼女はいま「(人間の)感覚と呼吸は、身心のバランスの要であること(Sensing and breath have become key components of rebalancing systems.)」をテーマにセンサリー・アウェアネスのワークショップを続けています。今日のZOOMホストのニューヨーク在住のシェリーさんが、最初にスーザンさんを簡単にご紹介しました。今日の世話人のスーザンさんは、1970年当時、彼女がまだ19歳の美術学校の学生の時に、シャーロットのモヒーガン島のワークショップに参加してセンサリー・アウェアネスに出合いました。1987年以降は、シャーロットが亡くなるまで(2003)まで、シャーロットのもとで、センサリー・アウェアネスを勉強してきました。特に、シャーロットが100歳を迎えて亡くなるまでの3年間はシャーロットの家に住み込みながらシャーロットを見取りました。現在、彼女は、地元のノースカロライナで身体療法師(profession of physical therapy)として活躍中です。夫のハンス(Hans Henning)との間に生まれたまな息子のマックスさん(Max Henning)も参加していました。事前に、部屋の床や地面に横になれるスペースを準備してくださいとアナウスがありました。
 「それでは、いま居る場所で、自分のからだが横になれるスペース(ベッドや敷物の毛布等があればそれ)を準備してください。)」(注:スーザンさんご自身が、パソコン画面から自分の部屋に、あらかじめ準備していた部屋のカーペットの上に「バランスのとれた休息の姿勢」になって見せてくれました。)
「いま、あなたのからだが床やベッド(地球の地面)に横になっている感じは、いかがでしょうか?」
「自分のからだのまわりのスペース、空気、生活の中の音を感じていますか?」
「いま、あなたのからだ、あなたご自身が、居る場所(存在)に開かれていますか?(How open am I ?)」
「もしも可能でしたらば、いま開いてる自分の目を閉じることができますか?」
「自分の目を閉じてみると、呼吸は、いかがでしたでしょうか?(gentle breath, any engagment, sensation ?)」「いま、あなたのからだが横になって休んでいますか?(self lying, breath gently)」
「あなたのからだが、床(ベッド)に 触れている感じは、いかがでしょうか?自分のおしりや背中の感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたは、床(ベット、地球)から、支えられていますか?」
「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「自分のからだのバランスは、いかがでしょうか?」
「いま、自分のからだが、床(ベッド)に仰向けに居る状態で、バランスをとりながら休んでいますか?」
「これから、床(ベッド)に横になっている自分のからだを、すこしだけ右側へ体重移動することができますか?ゆっくりと、すこしだけ自分のからだの重心を右側へ移動すると、横になって休んでいる自分のからだに、何か変化はありますか?」「あなたのからだと床(ベッド)の触れている感じは、いかがでしたでしょうか?」「あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、ゆっくりと、静かに、また自分のからだの重心をもとのところ(中心)に、戻してみませんか?」「最初に横になって、休んでいた時といま、自分のからだに変化はありますか?」
「次に、今度は、先ほどと反対側(左)へ、自分のからだの重心を、すこしだけ、ゆっくりと移動してみませんか?」「じぶんのからだの重心を、少しだけ左側へ移動すると、からだの感じは、いかがでしょうか?」(注:スーザンさんは、画面を通して、右手をまくらにして、左手をゆっくりと自分の腰のあたりに触れながら、横になって休んでいる自分のからだの重心を、左側へ少しづつ、ゆっくりと移動していました。)
「いま、自分のからだと床(ベッド)の触れている感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の呼吸に変化は、ありますか?」「それでは、また、できるだけゆっくりと、しずかに、自分のからだの重心を、もとの真ん中へ、戻してみませんか?」
「また、自分のからだの重心が、もとのところ(中心)へもどりましたら、今度は、いま、床(ベッド)に触れている自分の片方の脚(足)を、しずかに、ゆっくりと、床から少しだけ、持ち上げてみることができますか?」「いま、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「疲れてきたら、また、自分の片方の持ち上げている脚(足)を、しずかに床に戻してください。」
「今度は、反対側の脚(足)を、できるだけ、ゆっくりと、しずかに持ち上げてみませんか?」「いま、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」「あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「また、疲れてきたら、いま持ち上げている脚(足)を、しずかにもとのところへ戻してください。」
「いま、自分の脚、足、足の裏、背中の感じは、いかがでしょうか?(your feets, legs, apine)」
「いま、あなたが床(ベッド)に横になって、からだがバランスのとれた休息の姿勢から、あなたの両手を、ゆっくりと、しずかに両側へ(大の字のように両手を)広げてみませんか?」
「いま、あなたの両手が、からだの両側へ広ろげることができましら、片方の腕を静かに、ゆっくりと静かに、床から少しだけ持ち上げてみることができますか?持ち上げてみませんか?」
「あなたの腕が疲れてきたら、また、しずかに、もとの床に戻してください。」
「今度は、自分の反対側の腕を、ゆっくりとしずかに、持ち上げてみると、いかがでしょうか?」
「いま、持ち上げている腕を、ゆっくりと、しずかに、あちらこちらに動かすことができますか?」
「持ち上げている腕が、疲れてきたら、また、自分の腕をしずかに、ゆっくりと、床(ベッド)に戻してください。」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「いま、あなたのからだが、バランスのとれた休息の姿勢に戻ることができましたら、今度は、自分の頭が、ゆっくりと、しずかに自分の頸すじから、右側のほうへ回すことができますか?回してみませんか?」
「自分の頭が、右側へ回るところまで、まわったら、ゆっつくりと、また、正面まで戻してみませんか?」
「自分の呼吸のペースに合わせて、左右に2~3回、頸すじから、ゆっくりと、しずかに、自分のあたまを回してみませんか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「また、自分のからだが、バランスのとれた休息の姿勢にもどることができますか?」
「最初のバランスのとれた休息の姿勢に、戻ることができたら、次に、ゆっくりと立ち上がることができますか?」(注:スーザンさんは、画面を通して、ゆっくりとしずかに、バランスのとれた休息の姿勢から、右側へからだを回して、左手を床について、上体を起こして、しずかに、その場所に、上体を起こして、立ち上がりました。そして、上体をしずかに、前方に前かがみになり、両手を自分の両膝に当てた姿勢になりました。)
「自分のからだが、起き上がる途中で、自分の背中の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、自分のからだの背中の感じは、いかがでしょうか?」「両膝を少し開いて、ゆっくりとしずかに自分の上体を起こしていきながら、立ってみませんか?」「いま、立つこと、立ってみませんか?(Please come to standing)」「その場所で、あなたが、ゆっくりとしずかに立つことができましたら、自分の両手、両腕をからだの両側へゆっくりとしずかに、ひろげてみませんか?」
「いま、あなたが、両側に両腕(両手)を広げている手を、ゆっくりとしずかに、あちたこちらへ、動くことができますか?」「あなたの両腕をしずかに、ゆっくりと、動かしてみませんか?(explore your space)」
「あなたの両腕、両手が、ゆっくりとしずかに、動くことができたら、いま、その場所で、あなたが立って、ゆっくりとしずかに、数歩、前や後ろ、横へ、あなたの歩みを進めることができますか?」
「あなたのからだが動くことができたら、また、最初のところに戻って、これまでの体験を、みなさんでシェアーしませんか?」「いま、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
以上、今日の夜中2時からのSAWの簡単がご報告です。昨日2月19日は、24節季の1つ「雨水」でした。雪の寒さから春の雨へ変化を続けているように、新型コロナ・ウィルスも人間とうまくバランスよく共存できるよう、一日もはやく変化をつづけることを願うばかりです。
2月20日 伊藤稔



SAW 2022年2月13日


今日の2月13日の日曜日午前2時(米国バーモント州12日土曜日の正午12時)からのSAW世話人はステファンさんでした。彼は昨年12月5日のインターナショナルSAWの特別企画の世話人の1人で、現在はセンサリー・アウェアネス財団の代表理事を務めています。彼は、2020年5月29日(土)、8月22日(土)、昨年(2021)1月2日(土)、4月3日(土)、6月5日(土)、7月24日(土)、9月25日(土)、11月20日、12月5日につづき10回目の世話人です。彼は、静かに次のような言葉かけて、今日のセンサリー・アウェアネスのワークショップが始まりました。
「いま、しずかな時があなたに訪れていますか?(Would you now be quiet or quietly moment in you ?)」
「いま、あなたは何も考えないで居ますか?(This moment nothing to do, to do thinking about this, or thinking about that ?)」
「いま、あなたは(あなたのからだは)床に触れていますか?いま、あなたが坐っている椅子に触れていますか?(This moment, you touch of your seat or floor ?)」
(次に、ステファンは、画面に自分の手のひらを見せながら)
「いま、自分の片方の手のひらを観ることができますか?観てみると、自分の手のひらの様子は、いかがでしょうか?(no need do something, just exploring)」
「それでは、自分のもう片方の手で、いま観ている自分の手に、そっと静かに触れることができますか?触れてみませんか?」「いま、自分の手のひらの感じは、いかがでしたでしょうか?」
「いま、あなたの呼吸は、いかがでしたでしょうか?」
「それでは、これから、目を閉じてみると、どんな感じでしょうか?」「いま、自分の片方の手のひらで、もう片方の手に触れている感じは、いかがでしたでしょうか?」
「静かに、ゆっくりと、自分の片方の手のひらで、もう片方の手のひらに触れてみると、手のひら、手の甲、1つひとつの指先の感じは、いかがでしたでしょうか?」
「親指のしたのふくらみの部分(母指球)、指の1つひとつの関節(joint)の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、あなたの手首の感じは、いかがでしょうか?」「じぶんの手首から肘までの前腕の感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の肘のかんじは、いかがでしょうか?」「自分の肘から上腕の感じは、いかがでしょうか?」「上腕から自分の肩のまわりの感じは、いかがでしょうか?」

「親指のしたのふくらみの部分(母指球)、指の1つひとつの関節(joint)の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、あなたの手首の感じは、いかがでしょうか?」「じぶんの手首から肘までの前腕の感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の肘のかんじは、いかがでしょうか?」「自分の肘から上腕の感じは、いかがでしょうか?」「上腕から自分の肩のまわりの感じは、いかがでしょうか?」
「いま、自分の片方の手で、もう片方の手のひらを、しずかに、ゆっくりと動かしながら、手首、前腕、肘、上腕、肩の辺りを触れてみると、自分の片方の手(腕)の動きの感じは、いかがでしょうか?(movability so many joint there ?)」「自分の片方の手の動きを感じることができたら、手を換えて、もう片方の手(腕)の動きを感じることができますか?」「自分の左右の手(腕)の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、自分の時間をじゅうぶんにかけて、片方の手で、もう片方の手(腕)に触れている感じは、いかがでしょうか?」
「それでは、次に、自分が椅子に腰を掛けて、坐っている姿勢で、両手で自分の片方の足の膝に触れてみることができますか?」「いま、触れている自分の片方の足の膝関節の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、触れている片方の足が、床に触れている感はいかがでしょうか?」「それでは、いま触れている片方の足を、両手でももの下から、そっと床から持ち上げてみることができますか?」「いま、クツシタを履いている人は、クツシタを脱いでみることができますか?」
「両手で、自分の片方の足を床から、すこし持ち上げてみると足の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、両手で持ち上げている足の指先の感じは、いかがでしょうか?」「いま、持ち上げている自分の足の指先が、1本、一本、ゆっくりと動くことができますか?」「自分の足の指が、1つひとつゆっくりと動くことができましたら、また、静かに床にもどしてみませんか?」
「今度は、足を替えて、もう片方の足の指が、一本、一本、しずかに、ゆっくりと動きますか?」
「いま、両方の足の指が、ひとつ、ひとつ、動くことができたら、ゆっくりと足を床に降ろして、自分の足と床の接している感じは、いかがでしょうか?自分の足の指先から土踏まず、踵の感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「いま、あなたは、あなたの下の床(地面)とつながっていますか?(conection with floor, without thinking but feeling, how much trust as much as possible)」
「それでは、これから、立ってみませんか?立ってみることができますか?」
「いま、自分の両脚で、床に立った感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたはちゃんと立っていますか?」「いま、あなたのからだと、あなたの床(地面)の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、一歩、一歩、一足、一足、歩いてみることできますか?(engage your foot, your floor, step by step, this engeging is not thinking)」「いま、自分のからだが、歩いてる感じは、いかがでしょうか?」
「しずかに、ゆっくりと自分の足(歩)をすすめることができますか?」
「いま、歩くことができましたら、立ち止まり、その場所に、横になって休むことができますか?あなたが、休んでみませんか?」(注:ステファンさんは、画面を通してい、アレキサンダーのレスティング(バランスのとれた休息)の姿勢を見せながら)「いま、立っているからだが、床(地面)の上に、ひざを立てて、あなたのからだ(背中)と床(地球)がなるべくひろく、接している感じは、いかがでしょうか?(this engaging, not thinking but feeling) 」「いま、自分のからだと床(地球)が十分に接することができたら、自分の両手で、自分のからだ、臍下丹田、お腹、むね、脇腹、かたをしずかに、ゆっくりと触れてみることができますか?どんな感じでしょうか?」「自分のからだが、すべてに、がつながっていることが、感じますか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか」「自分のからだが、すべてにつながっていること、感じていることが体験できましたら、いま、横になっているからだを、できるだけ、ゆっくりと左右のどちらか、片方のほうへからだが転がしながら、両手を床に着いて、自分のからだを静かに、起こして、もとのところに戻ってください。」「これまでの体験をシェアーしませんか?」
以上、簡単ですが、今日の早朝のSAWの報告でした。
私自身の感想です。「考えないで感じてください。(not thinking but feeling and being)」の言葉は、難しいと感じました。「考えること」「感じること」「いま、ここに居ること」は、言葉では、離れていますが、自分の中では、3つことが、常に現れては、その強弱が、音楽のトーンのように、調和的(ハーモニック)にからだの中に、起こっては、消え、強弱があり、3つが同時に起こったり、1つになったり、していました。
2月13日 伊藤稔


SAW 2022年2月6日


今日2月6日午前2時からのSAWの世話人はスペインのバスク地方のレガズピ(Legazpi市)在住のミレン(Miren Salmerón Murguiondo)さんでした。彼女はこれまでに2020年8月16日(土)、2021年2月20日(土)と世話人をして以来今日で3回目です。彼女のホームページ(https://mirenmore.com/)では、オステオパシー(osteopathy:「(からだの)動きは生命であること」、自分のからだに、すでにお母さんのお腹の中に居る時から身についている、生きる(潜在)能力に意識(耳)を傾けること、という言葉を用いて、モア(more;今よりも豊に)をキーワードに幼児期(生まれる前から12歳まで)の子どものからだの動きから「(人間としての)学びの成長の方向と可能性(“El movimiento es vida” or “Movement is life”)」のワークショップを定期的に行ってきました。
今日のSAWのZOOMホストは、カリフォルニアのLAのサンタモニカ在住のサラさんが、簡単に、今日の世話人のミレンさんを紹介した後、ミレンさんは静かに次の言葉で今日の実習が始まりました。
ミレン先生は、しずかに、ゆっくりと、「この一瞬、一瞬、あなたのからだの動き(動的平衡にむけて)が、より居心地の良い方向へ変化するように、生まれる前から、すでに、そうなって生まれてきた自分のからだの動きに気づいていること、あなたがそのからだの動きを許すことができるだけ、時間をかけて、坐ったり、立ったり、横になって休んだり、歩いたり(行住坐臥)することができる、からだの動きを感じてみませんか。(a moment, a moment, this your inner space you can change your position more comfortable. Take your time you need, sitting, standing, laying in this moment. )」
「いま、あなたは、1つ、1つ、自分のからだの変化や(筋肉の)動きに、気付いていますか?」
「いま、自分のからだに意識をむけて、からだの中の声(inner voice)に、寄り添いながら、自分のからだをいたわる(self-care)ことに意識がありますか?」
「いま、あなたの胸の感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたが、椅子に坐っている自分のお尻の感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「あなたのからだの声は、からだの内側から、または、自分のからだのまわりの、からだの外のスペースから、自分のからだの中に入って来るものに、意識を向けてみると、どんな感じでしょうか?(in this moment, inner voice, inside and outside forever, in your body each breath which is invited, every moment is a moment. This invitation of gravity and response each part of their own way.)」
「いま、あなたのからだの感じは、いかがでしたでしょうか?いま、地球の重力を感じていますか?(invitation of this gravity, how is each part of your body ?)」
「いま、自分の足と床(地面:地球)の感じは、いかがでしょうか?(what can you feel extention to your legs ?)」「いま、自分の背中と椅子の感じは、いかがでしょうか?(Can you feel this entire connection to your space, your legs, your back, your space ?)」
「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?(How is your breath each moment ?)」
「いま、自分のからだの中に変化(動き)は、ありますか?(to feel who you are, how do you learn.)」
「いま、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?(How is your posture ?)」
「いま、もしもあなたのからだが、歩きたければ、歩いてみませんか?もしも、あなたのからだが、立ってみたければ、立ってみませんか?もしも、あなたのからだが、横になって休みたければ、やすんでみませんか?」「いま、あなたのからだとあなたのまわりのスペースとの関わりは、いかがでしょうか?(your conection in your space to your ground, is their any influence to you ?)」
「いま、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」
「いま、あなたの頸すじは、いかがでしょうか?」「いま、自分のあたまの感じは、いかがでしょうか?」
「いま、あなたのからだと地球の重力とかかわりは、いかがでしょうか?」
「いま、あなたは、地球の重力を受け入れていますか?(give you to response to gravity and invitation.)」
「いま、立つことができますか?(bring me standing.)」
「いま、あなたのからだが立つと、どんな感じでしょうか?」「あなたは、いま、ちゃんと立っていますか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「いま、あなたのからだは、健康ですか?(natural health ?)」
「いま、自分のからだの感じを、じゅうぶんに感じることができたら、これまでの体験を、3人くらいのクループに分かれて、フィードバックしませんか?」
(*私は、ブレイクアウトルームで2人だけになりました。お相手は、フロリダ在住の女性でした。私は、彼女に、実習中は、自分のからだが、水の中に浮遊している感じがしたことやお寺で坐禅をしている感じがしたことを伝えました。フロリダの彼女も、自分のからだが、軽くなり、揺れている感じがあった事、同じようなからだの感じを共有していることをお互いにシェアーしました。その後、全体のフィードバックに戻り、午前3時過ぎにミレンさんのSAWは終わりました。)
以上、簡単ですが、今日の夜中のセンサリー・アウェアネス・ワークショップのご報告でした。先週の人現会の勉強会で小池治道先生(来月満93歳)が、いまでも絵を描いているとお話しをされていました。野見山暁治さんという101歳の画家が、今日の朝日新聞(朝刊24頁)「101歳絵筆は止まらない」という記事がありました。「やめるときがわからない」とのことです。昨年秋には、横浜SOGO美術館で篠田桃紅さん(昨年3月に107歳で逝去)の回顧展を見ました。ニュー・カウンセリングやセンサリー・アウェアネスは、自分のなかに、自分の感覚が、自分を描いてくれた絵画のように感じました。
2月6日  伊藤稔



SAW 2022年1月30日


今日1月30日午前2時からのSAWの世話人はカナダのバンクーバからジュディス(Judyth)先生でした。彼女は、①2020年4月18日(土)、②10月3日(土)、③11月14日(土)、④2021年1月30日(土)、⑤4月17日(土)、⑥7月3日(土)に続いて今日で、7回目の世話人になりました。私は、いつものように午前1時45分ころにZOOMに入りました。ジュディスさんは、現在83歳になったとのことでしたので、人現会の小池治道先生よりも10歳お若いと伝えましたら、ビックリしていました。
ジュディスの今日の実習は、「坐ること」、「立つこと」、「歩くこと」でした。午前2時になると世界中から35名の参加者が集まりました。山地さんの名前もありました。
ジュディスの最初の言葉かけは、「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「いま、坐っているあなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」「あなたが坐っている椅子とおしりのほね(sitting bone)の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの足うらと床の接している感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたのひざの感じは、いかがでしょうか?」「あなたが椅子に坐っている時に、自分の背中の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの背中から頸すじの感じは、いかがでしょうか?」「あなたの肩から両腕の感じは、いかがでしょうか?」「あなたのあたまの感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたは、椅子にちゃんと座っていますか?」「あなたの呼吸は、いま、いかがでしょうか?」
「あなたのからだが、しずかになりましら、その場所で、立つことができますか?立ってみませんか?(Let’s come to standing)」「いま、あなたが立つことができたら、あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたは、からだが立っていますか?、あなたのからだに変化はありますか?」
「いま、あなたが立つことができたら、あなたの足の裏と床の接している感じは、いかがでしょうか?」「あなたの脚の感じは、いかがでしょうか?」「あなたのひざの感じは、いかがでしょうか?」「あなたの脚の付け根の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの腰の感じは、いかがでしょうか?」「あなたのお腹の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの背中の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの胸の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの肩から頸すじの感じは、いかがでしょうか?」「あなたの両腕の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの頸の感じは、いかがでしょうか?」「頸からあたまの感じは、いかがでしょうか?」「あなたの口の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの目の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「いま、あなたのからだが立っている感じは、いかがでしょうか?」(注:しばらく時間をとり、自分のからだが立っている感じを体験しました。)
「からだが、立つことに疲れてきたら、また、ゆっくりともとの椅子に坐って休んでください。」
「いま、自分のからだが十分に、休むことがことができたら、また、立ってみませんか?こんどは、なるべく時間をかけて、できるだけゆっくりと、ゆっくりと、自分のからだの動きの変化に意識をむけて、できるだけゆっくりと、椅子から立つことができますか?(Very very slowly, as possible as you can, take your time as you like, what’s happen your wight ?)」
「いま、あなたが、立とうとしたその瞬間に、あなたのからだは、どこから動き始めていますか?」「いま、ゆっくりと、できるだけゆっくりと、あなたは立つことができますか?」
 「あなたが、立つことができたら、あなたの呼吸は、いま、いかがでしょうか?」「あなたの脚の裏と床の接している感じは、いま、いかがでしょうか?」「最初に立った時のからだの感じと、いまのからだの感じに変化は、ありますか?」
「いま、ちゃんと立つことができましたら、自分のからだの重心を静かに、ゆっくりと右側へ移動することができますか?」「からだの重心を右側に移動すると、いま、からだの感じはいかがでしょうか?」
「あなたのからだの左側の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの左右の脚の感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、今度は、いま右側にあるからだの重心を左側に静かにゆっくりと移動することができますか?」「しずかに、ゆっくりとからだの重心を左側に移動すると、からだの感じは、いかがでしょうか?」
「いま、あなたの左右の脚の感じは、いかがでしょうか?」「あなたの腰の感じは、いかがでしょうか?」
「あなたの足のうらと床の接している感じは、いかがでしょうか?」
「自分のペースで、自分のからだの重心を、ゆっくりと左右に移動してみませんか?そのときに、からだの中に何か変化は、ありますか?」「何回か左右にからだの重心を移動できましたら、また、自分のからだの重心を、ゆっくりと、からだの中心に戻してみませんか?」
「いま、からだの重心が、からだの真ん中に戻って、あなたのからだが立つ感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「次に、私が、鐘をチンと鳴らしますので、その鐘の音を聴いたら、その場所から、ゆっくりと、できるだけゆっくりと、あなたのからだが歩くことができますか?」
「また、次の2回目の鐘を鳴らしますので、その時は、その場で、静かに立ち止まって、からだが立ってみませんか?」(注:日本のお寺のお坊さんが手に持っている小さな鐘(持ち手のある鐘と小さなたたく金棒をジュディスが画面に見せて、たたく音を聴かせてくれました。この時に、私は、日本のお寺の経行(きんひん)を思い出しました。)「では、鐘を鳴らしますので、聴こえてきたら、ゆっくりと歩いてみませんか?」「いま、居る部屋の中でも大丈夫です。部屋の外で歩きたい人は、部屋から出て、歩いても大丈夫です。」
「いま、しずかに、できるだけゆっくりと歩くことができますか?ゆっくりと歩くことができまましたら、今度は、両手を持ち上げて、しずかに、ゆっくりと、自分のあたまの真上において、歩くことができますか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「あなたの呼吸に変化はありますか?」
「あなたが、ゆっくりと少しづつ、両手を自分の頭の上において、ゆっくりと歩くことができましたら、その場所に立ち止まって、立ってみると、自分のからだの重さを感じますか?」「あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、上に持ち上げている両手が疲れてきたら、また、両手を下に降ろして休んでください。」
「両手が、休むことができたら、今度は、自分の両手を自分の肩の高さまで、持ち上げて、歩くことができますか?」「両手を肩の高さまで持ち上げて、歩くと、どんな感じでしょうか?」「自分のからだに変化はありますか?」「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「できるだけ、ゆっくりと歩くことができますか?」「いま、自分が歩いていることに、変化はありますか?」
「いま、あなたの口の感じは、いかがでしょうか?」「いま、あなたの目の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、自分のからだの前や後ろの感じは、いかがでしょうか?」「いま、からだの左右の感じは、いかがでしょうか?」
「それでは、また、ゆっくりと元いた場所に、戻って坐ってみませんか?」
「もとのところの椅子に坐ってみると、いま、どんな感じでしょうか?」
「それでは、みなさんとこれまでの体験をシェアーしませんか?いかがでしたでしょうか?」
以上、簡単ですが、今日の早朝のジュディスさんのSAWのご報告でした。
1月30日伊藤稔



SAW 2022年1月22日


先週末の1月22日(土)のSAWは、マリエーラ(Mariela Valdez)さんの世話人でした。彼女は、2020年6月27日が最初の世話人でした。昨年の2021年1月24日、8月14日につづいて、今年の2022年1月22日が4回目の世話人でした。現在でも、メキシコシティーで言語療法士(logo-therapist)をしています。彼女のセンサリー・アウェアネスの勉強は、シャーロットの最晩年の1998年からシャーローットとリー・キリンガー・レサー(Lee Klinger Lesser)さんの生徒さんとして、SAの学びがスタートしました。マリエーラのお母さんのトニー・オソルニオ(Tony Osornio)さんは、もともとセンサリー・アウェアネスの世話人の1人として、多くの人が知っている人物です。彼女の母親のお話(The woman who knows how to fly)は、いまでは、アマゾンの視聴本(audio book)として聞くことができます。そのお話しの概要は、「アントニエッタ(Antonieta Osornio)は、若くして恋に落ちて結婚した反抗的な若い女性でした。ある日、彼女の夫が彼女に冒険するように助言しました。そこで、トニーは飛行機から飛び降りることを決心し、その体験から、トニーはスカイ・ダイビングに夢中になりました。その瞬間から、彼女の人生は、毎日がワクワクするような冒険に変わり、多くの場合に死から免れ、最終的に、彼女は運動障害を持つ人々のインスピレーションと生き方を変えることができる源泉になりました。(Antonieta Osornio was a rebellious young woman who fell in love and married very young. One day her husband challenges her, and Tony decides to jump out of a plane, and as a result of that experience, Tony becomes addicted to skydiving. From that moment on, her life turns into a series of adventures, escaping death on so many occasions, that ultimately lead her to become a source of inspiration and change for people with motor disabilities.)」(注:私は、前回の1月22日に参加できなかったので、前回の2021年8月14日の記録をリマインドとして、以下にご紹介します。)
「いまこのときに、あなたはどこに居ますか?(where are you in this moment?)」
「いま、このときに、何をしていますか?(what are you doing right now?)」
「息をしていますか?」「座っていますか?」「立っていますか?」「横になって、体を休めていますか?」
「いま、何をしていますか?(now are you doing this?)」
「いま、ここに居ますか?(are you being this?)」
「あなたの呼吸は?」「あなたの肩のまわりは?」「背中は?」「あたまは?」
「お尻は?」「足のうらは?」「おなかは?」「あなたの息は?」
(たいへん、ゆっくり、しずかに、自分のいまここでのからだの感覚、意識が動きました。)
「いま、自分の居るところ(場所)は、ゆったりと解放されている空間(部屋)ですか?」
「いま、あなた自身は、開かれていますか?(this moment open yourself. free way to sit down to being supported. )」
「しばらく静かにして、居ますか?」「自分の中に静かさが訪れたら、しずかに目を閉じてみることができますか?」「目を閉じてみませんか?」
「からだの感覚に、目を閉じると、あなたの中に変化(invitation)が訪れましたか?」
(next invitation come ?)
「からだの変化(invitation)に、自分のからだが開いて(気づいているか?受け入れているか?)
いますか?(how open to change?)」「あるがままで、いることができますか?(let it go)」
「からだの変化(からだの動きやからだの移動)に気づいていますか?」
「そのからだの動きを、予想していますか?(something expecting?)」
「いまのからだの動きに、逆らわずに、居ますか?」
「あなたの腰は?」「あなたの肩は?」「呼吸は?」
「いま、あなたのからだの最も大きな変化は(the biggest invitation of your own)?」
「次の瞬間(next moment where you are)、からだは、どこに居ますか?」
「あなたのからだは、いま、どんな感じですか?(how you are in new moment?)」
「あたらしい瞬間と繋がっていますか?(allow to be connected this moment)」
「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?(how is your breath participating this moment)」
「できるだけ、ゆっくり時間をかけて、あなたのからだのまわり(around you)のスペースは、どのように在りますか?どのように、在りますか?」
「あなたのからだの内側のスペース(inner space)は、どうでしょうか?」
「いま、あなたの中に、あなた自身の外から、何か音が入って来ていますか?」
「あなた自身が、許す限り、ゆっくりと、その音と伴にいることができますか(allow how long you can receive it)」「それでは、自分の片方の手のひらを、静かに自分の片方の耳に当ててみることができますか?当ててみませんか?」
「いま、どんなかんじでしょうか?(how are you now in this moment ?)」
「あなたのからだは、開かれていますか?(openness to your body)」
「あなたは、あなたがいま必要なものと繋がっていますか?(what you need to be connected)」
「あなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」「あなたの肩は?」「呼吸は?」「おなかは?」「あたまは?」「背中は?」「腰は?」「足の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、あなたのからだの変化を受け入れていますか?」
「あなたのからだは、次の変化(瞬間)を感じていますか?(to allow this moment to connect what you learn to connect to your breath. let it go and welcome to new moment )」
「いま、あなたの身体が伸びる感じは、いかがでしょうか?(how is stretch this moment)」
「いま、あなたの息は?」「あなたの肩は?」「あなたの腕は?」「あなたの背中は?」「あなたの呼吸は?」
「あなたは、いま、自分の呼吸は、一緒に開かれていますか?(connectedness and openness to your breath ?)」
「あなたが、必要なだけ充分に時間をかけて、ゆっくり休んでみてください。」
「いま、あなたのからだの筋肉は、充分に伸びて、リラックスしていますか?」
「あなたの自身のいまの体験を十分に受け入れていますか?(your experience in this moment)」
「あなたの呼吸は?」「ゆっくりと休んでみませんか?(coming to rest where you are focus on your breath)」
「あなたのからだのまわりの空気は、しずかに自分の中へ入ってきますか?(this moment this air comes into yourself without your efforts)」「あなたと周りの世界が繋がっていますか?(relation to moving on to the next moment and to invitation how I let go where I am, way of being, taking your own time.」
「いま、あなたは、周りの世界に開かれていますか?(Can you open yourself to connect new moment ?)」
「あなたは、いまを生きていますか?(to allow new moment come to find a way to connect. Every moment is a moment)」
「あなたの世界は、あなたに援助的ですか?(helpful)」
「からだの感覚は?」「あなたの呼吸は?」「あなたの呼吸は、あなたを支えていますか?」
「いま、あなたのからだの感じは?いかがでしょうか?」
「いまのあなたのからだの感じは、いかがでしょうか?」
「それでは、あなた自身にしずかさが、ゆっくり取り戻したら、今日の参加者のみなさんでシェアーしませんか。
1月29日 伊藤稔



SAW 2022年1月19日(特別編)


今日の夜中の「津波警報」が携帯から鳴り響く中で、SAF主催の「キャロルさんを偲ぶ会」がありました。
キャロルさんは、昨年暮れに急逝しました。シャーロットの初期のワークショップに参加してきたNYのブルックリ在住のご婦人でした。
キャロルさんが生前にステファンさんとセンサリー・アウェアネスに出合う経緯が語られていますので、ご参考になればと思います。   1月16日 伊藤稔

 

「Stefan: Tell me how did you meet Charlotte?
(ステファン:キャロル、あなたは、どのようにシャーロットと出会ったのでしょうか、教えてくれませんか?)
 
Carol: I wonder if I’m going to remember the exact time – maybe not, but the early seventies. And I was taking – studying the Alexander Technique with a woman by the name of – something, it’ll come to me later – a young woman, and she mentioned to me Charlotte. She said, “You should go study with Charlotte Selver. She will be on Monhegan Island,” she said, “and she’s quite old. She’s in her, like, early seventies, and she may not be around much longer, and you should take the opportunity to go meet her and take her class. I was at that time working on Broadway.
(キャロル:正確な時期は覚えていませんが、多分おそらく1970年代初頭です。 当時の私は、アレクサンダー・テクニークをある女性と一緒に勉強していました。その後、その若い女性が私にシャーロットを紹介してくれました。 彼女は私に言いました。「あなた(キャロル)は、シャーロット・セルバーのワークショップに参加して、センサリー・アウェアネスを勉強しに行くべきです。彼女(シャーロット)は、いまモヒーガン島にいるでしょう。」さらに、彼女は、「そして彼女(シャーロット)はかなり年をとっています。 彼女(シャーロット)は当時、70代前半でした。そして彼女はそれほど長く生きられないかもしれません。いま、あなた(キャロル)は、彼女(シャーロット)に会いに行って彼女のセンサリー・アウェアネス・ワークショップに参加するべきです。」 その当時、私はブロードウェイでチェロ奏者として仕事をしていました。)
 
I went to Monhegan in August of that year and I met Charlotte there. And I went to take a – what did she give – a two week class or something, and at the end of the two weeks – actually before the two weeks were over, I quit my Broadway show – that was a big deal to do that – and I was married at the time, and I told my husband that I was gonna stay a little bit longer, and I stayed I think five more weeks.
(私は、その年の8月にモヒーガン島に行き、そこでシャーロットに会いました。そして、私は–彼女が(私に)何を与えたのか– 2週間のSAWに参加しました。そして2週間のセンサリー・アウェアネス・ワークショップの終わりに、実際は2週間が終わる前に、私はブロードウェイのチェロ演奏の仕事をやめました。私は、それを決断することに、自分の人生を賭けてみました。私はその時は、すでに結婚していて、もう少し長く滞在するつもりであることを夫に伝えました。そして、私はその後さらに5週間滞在したと思います。)
 
Stefan: So you didn’t go to a class here in New York first?
(ステファン:それで、あなたは最初に、ここニューヨークの(SA)クラスに行かなかったのですか?)
 
Carol: Nope. I went straight there. I met Charles and Charlotte. I stayed much longer, and at the end of the time Charlotte asked me if I would join the Study Group, her first Study Group, that was leaving in December. I just dove right in! And came back from Monhegan, and Charlotte of course and Charles came that fall to the city. They had their place. And I took classes with them. I expressed my intention to my husband that I was gonna go on this trip for nine months, and he said, “if you go, our marriage is over.” I went.
(キャロル:その通りです、私は、そのまますぐに、モヒーガン島へ行きました。そこで、チャールズとシャーロットに会いました。私は、そのまま、モヒーガン島に長く滞在しました。そのセンサリー・アウェアネス・ワークショップの終わる時に、シャーロットは、彼女の最初のセンサリー・アウェアネス勉強会(その年の12月に終了する予定)に参加しませんか?と私を誘ってくれました。私は、そのシャーロットのお誘いに、人生を賭けてみました。そして、私は、モヒーガン島からニューヨークに戻ってきました。そして、もちろんシャーロットとチャールズは、その秋にニューヨークにやって来ました。彼らはすでにニューヨークに居場所(住まい)を持っていました。そして、私はシャーロットとチャールズのセンサリー・アウェアネスのクラスに参加しました。私は、夫に、これから9ヶ月間、センサリー・アウェアネス・ワークショップに旅発つことを、打ち明けました。夫は、その時に「あなたが、もし(センサリー・アウェアネス・ワークショップに参加しに)行けば、私たちの結婚は終わるだろう」と私に告げました。しかし、私はシャーロットとチャールズのセンサリー・アウェアネス・ワークショップの旅に参加することを選びました。)
 
Stefan: And that was the end of it?
(ステファン:その夫と離婚したのですか?)
Carol: Yup. We’re still good friends. Yeah. So that was when I met Charlotte.
(キャロル:その通りです。でも(その夫とは)今でもいい友人関係です。シャーロットと出会ったこともです。)
Stefan: Yeah. And the Study Group began at Green Gulch?
(ステファン:そうですね、そして、(カリフォルニア州のサンフランシスコ市の北に日本人の鈴木俊龍禅師が創設した禅センターのある)Green Gulchでのセンサリー・アウェアネスの勉強会がスタートしたのですね。
Carol: It began in Mexico. And from Mexico to California to Monhegan. We were three months in Mexico. Eighteen of us I believe.
(キャロル:その勉強会は、メキシコから始まりました。メキシコからスタートして、カリフォルニアから、モヒーガン島へと。当時は、最初の3か月間メキシコからでした。最初は、私を含めて勉強会のメンバーは18人と記憶しています。)
Stefan: In different places?
(ステファン:さまざまな場所でSAWを続けたのですか?)
Carol: One place. Barra de Navidad.
(キャロル:その通りです、最初のメキシコは、バラ・デ・ナビダード(メキシコの太平洋側の中西部に位置する保養地)でした。)
Stefan: The whole time?
(ステファン:すべて、バラ・デ・ナビダードでしたか?)
Carol: Yes. Classes every day.
(キャロル:はい、ワークショップの最初の3か月間は、メキシコでした。)
Stefan: How come you got so into it so quickly?
(ステファン:どうしてそんなに早く、それ(SA)に夢中になったのですか?
Carol: Well, I had been diagnosed, in 1969, with a connective tissue disease [scleroderma], and mobility and that I should expect to be in a wheelchair. I found out some things myself working on my own, which were very sensing like.
(キャロル:実は、私は1969年に膠原病(こうげんびょう;connective tissue diseaseは、全身の複数の臓器に炎症が起こり、臓器の機能障害をもたらす一連の疾患群の総称)と診断されました。そして私は、自分の人生の残りの時間は病気との闘いでしょう、と告げられました。そして、当時、私は徐々に自分のからだの身体機能が失われていき、最後は、車椅子の生活になると言われました。しかし、それから、私は自分自身でセンサリー・アウェアネスに取り組んでいるうちに、自分自身のからだのいくつかの身体機能をさまざまに発見してきました。)
Stefan: But before you knew Charlotte . . .
(ステファン:それは、シャーロットと出会う前からでしょうか?)
Carol: Before I knew Charlotte, yes. And – oh by the way, the woman who told me to go see Charlotte was Rachel Zahn – I just thought of that. I discovered basically that I needed to allow change. Cause the connective tissue disease was gradually hardening all of my connective tissues. And I discovered that if I pushed against that – if I hardened, you know, tried to stop that, it got worse. And that if I would just go – basically go inside and feel where the life was . . .
(キャロル:はい、シャーロットと出会う前からです。シャーロットに会いに行くように私に言った女性はレイチェル・ザーン(Rachel Zahn)でした。私はちょうどそれについて考えていました。私は基本的に、「自分の(からだの習慣的なさまざまな身体機能)をチェンジしても大丈夫であること」を発見しました。私の膠原病は、私のすべてのからだの結合組織を徐々に硬化させていきました。そして、私が自分のからだの結合組織の硬化にあらがい、私のからだが硬直化してしまう場合、あなたも知っているように、自分のからだの症状を自分で止めようとすると、それは、さらに悪化することを発見しました。そして、もしも、私がただ、自分のからだが、なりたいように、任せることができるようになると、基本的に、自分のからだが、自分自身を任せきることができるようになると、自分の人生が、そこにただ存在していることに気づきました。)
Stefan: How did you discover that?
(ステファン:(キャロル、あなたは)どのように(自分をあるがままにまかせきることに)気づいたのでしょうか?)
Carol: Well, I had to! I had to. 
(キャロル:はい、ただ、ただ、そうできたからでしょうか)
Stefan: That’s marvelous.
(ステファン:なんと素晴らしいことでしょうか?)
Carol: And I was gradually getting better. And I did massage, or I got massage, I did the Alexander Technique, and it was this woman who told me to go see Charlotte. And the first class, I remember sitting there, putting my hands over my eyes. It was like, yeah, this is it! There was no question.
(キャロル:そして、それから、私の身心は徐々に良くなっていきました。そして、私はマッサージをしたり、マッサージを受けたり、アレクサンダー・テクニークをしたりしているうちに、(私の友人のレイチェル・ザーンRachel Zahnから)シャーロットに会いに行くように言われました。そしてシャーロットと出会い、彼女のセンサリー・アウェアネス勉強会のクラスに参加しました。私は、ただ、そこに座って、自分の目に手を、そっと置いたのを覚えています。ああー、これだ!自分自身の中に、疑問の余地はありませんでした。)
Stefan: And how did the disease develop, or not.
(ステファン:そして、(キャロルの膠原病の)病気はどのように発症したのか、あるいは発症しなかったのでしょうか?。)
 
Carol: It receded. … One of the other things that I had been experimenting with before I met Charlotte was in playing the cello was allowing the vibrations of the instrument, and of the sound, to travel through my inner (laughs), and that also felt very much like allowing breathing, and all of it just felt like of a piece. And I had – it’s funny, everything’s tingling now that I’m talking about it – I had had a doctor in New York who was the one who diagnosed this illness, and who basically said to me, he said, “oh you have this horrible thing and you’re gonna be in a wheelchair, and I hope you weren’t every planning to have children ‘cause you won’t be able to take care of them,” etc. etc. And then he walked out of the office, and left me sitting there. What am I supposed to do? Die? You know. And it was all a very interesting experience. I remember I finally left that room, and he was eating his lunch in the next room, and I thought ‘I believe there’s another way.’ And I began another way. . . And Charlotte was extremely helpful.
(キャロル:(はい、私の病気は、)しだいに後退しました。シャーロットに出会う前に実験していた他のことの一つは、(私は)チェロを弾くことで、楽器や音の振動を私の内面に伝わらせることでした(笑)。自然に任せて、自分自身の呼吸を可能にすること。そして、それ(呼吸)のすべてはちょうど、自分のチェロの作品のように感じました。そして、私は「面白いな」と思いました。私がそれについて話している今、これまでの全てのことが、走馬灯のように私の中に、うずまいてきます。私のニューヨークのかかりつけの医者は、私に膠原病の病気を診断した人ですが、恐ろしいことを平気で私に宣告しました。「あなた(キャロル)は車椅子に乗ることになるでしょう。あなたが子どもを産むことをあきらめることを願っています。なぜなら、あなたは子どもの世話をすることなど、とうてい不可能であるからです。など、など・・・」そう告げて、その医師は、私を診察室において、出ていきました。私は、途方に暮れて、どうしたらいいかわからなくなりました。その時に、私は「死」を意識しました。そして、今では、それはすべて自分自身にとって、たいへん興味深い体験でした。とうとうしまいには、その診察室を出て、その隣の部屋でお昼のお弁当を食べたことを覚えています。しかし、その時に、「(私には)別の方法があると思います」と思いつきました。その別の方法が始めることにした時に、シャーロットのセンサリー・アウェアネスは非常に役に立ちました。)
 
Stefan: Yes. And she knew about you . . .
(ステファン:シャーロットは、そのことを知っていましたか?)
Carol: Well, I told her about it. I told her about it. At the time, Stefan, I was unable to lift my arms, I couldn’t brush my hair. So you see – it’s not something I think about very much anymore, you know, ‘cause it’s not there. I have some residual problems with my hands, but that’s it.
(キャロル:はい、私は、それまでの自分の体験をシャーロットに話しました。ステファン、当時の私は、腕を上げることができず、自分の髪を櫛(くし)で梳(と)かすこともできませんでした。ですから、それは私がもうあまり考えていないことです。「もうすでに過ぎたこと」ですが、実は、私はいまでも自分の手に若干の問題が残っていますが、今は、ただ、それだけです。)」
「Stefan: But can you play the cello?
(ステファン:でも、キャロル、いまはチェロ奏者ですよね?)
Carol: I play, but I was no longer able to be a professional.
(キャロル:はい、いまでもチェロ奏者ですが、プロとしての活動はできません。)
Stefan: So how did – what did you first discover. There were symptoms of what?
(ステファン:(キャロル)あなたは、最初、自分の病気に、どのように気づいたのでしょうか?何か、症状のようなものがありましたか?)
Carol: First my hands swelled up. That was odd. And then they got stiff. And then I got – I mean that’s what I noticed first since that’s what I used to play the cello. Then it spread.
(キャロル:はい、最初に自分の手が浮腫んできました。)
Stefan: So is that – do bones fuse, or tissue . . .
(ステファン:そでは、自分の指の骨の変化からですか?それとも指の肉組織でしたか?)
Carol: No, tissue, it’s all tissue.
(キャロル:はい、骨でなく、指の肉組織からです。)
Stefan: And it’s progressive, usually.
(ステファン:普通に進行が進む症状ですね。)
Carol: Yes.
(キャロル:はい、その通りです。)
Carol: What I had was called scleroderma, which means hard skin.
(キャロル:私の場合は、強皮症と呼ばれ、硬い肌を意味します。)
Stefan: So did you go back to the doctor and take . . .
(ステファン:(キャロル)あなたは、かかりつけの医師のところに戻りましたか?)
Carol: No. No point. 
(キャロル:いいえ、二度ともどりませんでした。)

Stefan: Certainly not to that one!

(ステファン:確かに、そのとおりですね!)
Carol: Yeah. I subsequently did find another doctor who was a Viola player and who felt it was very important to listen to his patients, and he was just completely different than other doctors, and he actually had me come and speak to his students, his interns. And he would sometimes have other patients contact me.
(キャロル:その後、私は、医師でビオラ奏者であり、患者の話を聞くことが非常に大事なことであるとする立場を取っている別の医師を見つけました。彼はほかの医師とはまったく異なり、実際に私のところに来て、彼の学生であるインターンと話をさせました。そして彼は時々ほかの患者に私を紹介して連絡してきました。
I met Charlotte in the early seventies, yes. And I did have my cello. Because one of – I mentioned to you about the vibrations going through– I found that if I would allow the vibrations to resonate, that the sound of the instrument changed in a way that would fill a space without effort. And it was after that time that I actually gave my debut in New York City at Carnegie Recital Hall. And I remember this feeling of allowing the resonance, filling the hall, and the fact that I was able to play still at that time. Charlotte had a lot to do with it.
(キャロル)私は、70年代初頭にシャーロットに会いました。 そして、シャーロットと出会ったその時に、私はチェロを持っていました。 そして、シャーロットに、振動についてお話しをしました。音の振動を共鳴させると、楽器の音が無理なく空間を埋め尽くすように変化することがわかりました。 実際にニューヨーク市内のカーネギー・リサイタル・ホールでデビューしたのはその時でした。 そして、私は、共鳴を許し、ホールを埋め尽くすというこの感覚と、その時は、まだ私は、チェロを演奏できたという事実を覚えています。 シャーロットのセンサリー・アウェアネスの勉強は、チェロ演奏と多くの関係がありました。)
Stefan: So that was after you met Charlotte.
(ステファン:それは、キャロル、あなたがシャーロットに出合った後のことですね。)
Carol: Yes. I think it was in 1979, so it was quite some time after. And I used the sensing work quite a lot in my own teaching of the cello.
(キャロル:私の記憶では、1979年だったと思うので、シャーロットの出会いから、かなり後のことでした。 そして、私は、自分のチェロを演奏することで、自分自身の多くの感性を働かせることができました。)
Stefan: You’re also a cello teacher.
(ステファン:あなたは、もちろんチェロ奏者であり、チェロの先生でしたね。)
Carol: Well, I taught for years. I don’t at this time.
(キャロル:そのとおり、私は、何年もチェロを教えてきましたが、いまは、チェロを教えていません。)
Stefan: Yeah. Can you say something about that – how you used it?
(ステファン:そうですか、チェロをどのように教えてきましたか?何かチェロを教えた思い出を話すことができますか?)
Carol: Yes. It’s such a competitive business, the music business. And so much tension and pushing and striving. And what I often would do, working with someone, often people would come to be if they were going to be auditioning for some Philharmonic or the opera or whatever, and I would work with them. And I would take the cello away from them and ask them to sit, and they’re like, “What are you doing?” You know that kind of thing. And see what would happen if they would just allow themselves to sit on the chair, you know? And then have the cello come to them, and what did they feel. And then to draw a bow across the string without any fingering, again to begin to feel how enlivening that was without having to do anything, and build from there.
(キャロル:はい、それ(チェロを教えるということ)は、とても競争の激しいビジネス、音楽ビジネスです。 それは、私自身に対して、非常に多くの身心の緊張をもたらし、常に自分自身を律して、休む暇も無く、自分自身に努力を求めることです。 仮に、私が誰かと一緒に仕事をすると、フィルハーモニーやオペラなどのオーディションを受けるために、多くの人が同じように、そうしたことでしょう。だから、はじめに、私は彼らからチェロを一旦、手元から取り去って、彼らに、そこに座るようにお願います。そうすると、彼らは「あなたは何をしているのですか?」と怪訝に思うでしょう。 あなたはそのようなことを知っています。 そして、もし彼らが、ただ椅子に座ることを許すとしたらどうなるか見てください、あなたは知っていますか? そして、チェロを彼らのところに持って来てもらい、彼らが、そこで初めて、チェロを手に持って、最初に何を感じるでしょうか。 そして、運指を使わずにチェロの弦を横切って弓を描き、何もしなくても、チェロ引くことが、どれほど活気に満ちているかを、自分自身で、再び身心を通して感じ始めるところから、チェロ演奏の真の学びが始まります。)
And it was very wonderful. Wonderful, both for me and for the students. And also, when you’re going to do an audition somewhere, there are so many things that you don’t even think about beforehand, like walking into the room. You’re walking into a room and everybody’s going to judge you, and people don’t practice that. So, I would also have them, without the instrument, open a door – what does it feel like to open a door and walk into a room? And then to just feel their steps as they walked into a room. What does breathing think about it? You know? I still do it occasionally.
(それは、なんと素晴らしいことでしょうか。私の生徒さんと私の双方にとって、素晴らしい体験になりました。仮に、どこかでオーディションを受ける時は、オーディションの部屋に入る前に、余計なことを考えたり、思いめぐらしたりして、アタマの中が忙しく働きます。あなたはオーディションの部屋に入った瞬間から、審査員の誰もがあなたを判断(評価)するでしょう、そしてその人たちは、チェロの演奏をしません。だから、私は、まず、自分の生徒さんに楽器なしでドアを開けてもらいます。(生徒さんが、)「自分が、(オーディションの部屋の)ドアを開けて部屋に入ることは、どんな感じですか?」体験してもらいます。そして、彼らが部屋に入ったとき、(彼らの)自分自身の歩みを、ただ感じてもらいます。「いま、自分の呼吸の状態に気づいていますか。」 わかりますか? 私は、いまでも、まだ時々それ(自分の呼吸に意識を向けること)をします。)
I remember a violinist who was auditioning for the Metropolitan Opera. And she was an extremely tense, small person. She was very (demonstrates by inhaling forcefully and quaveringly), you know, she was very good. But I suggested that she take a walk over to Lincoln Center and walk around, and feel what it felt like to walk there, you know? And she got in! It wasn’t because she walked it – well, whatever – she got in.
(私(キャロル)は、メトロポリタン・オペラのオーディションを受けていたバイオリニストのことをよく覚えています。彼女は非常に緊張した小柄な人でした。彼女の演奏はとても良かったです(彼女は、力強くそして、声を震わせて、呼吸をすることによって表現されていました)、あなたもご存じのとおり、彼女はとても良かったです。しかし、私は、彼女にアドバイスしました。彼女が、ニューヨークのリンカーン・センターに歩いて行き、そこを歩き回って、そこで歩くことが、どんな感じであるかを自分のからだを通して体験することを提案しました。わかりますか?彼女は合格しました!その理由は、彼女がそこ(リンカーン・センター)を歩いたからではありませんでした。)
I worked privately with Charlotte too.
(私も、個人的にシャーロットと一緒に歩きました。)
Stefan: Oh you did? Tell me – you’re the first person to tell me that.
(ステファン:ほんとにー!キャロルあなたが、私にその(シャーロット一緒にあるいた)ことを教えてくれた最初の人です。)
Carol: Really? I’m trying to put it all back together because it’s all of a piece, you know. . . She asked me to bring my cello to the schoolhouse, and – ‘cause I had talked with her – I’d actually played in class, I think. And, oh yes, I remember playing a Bach Suite in C Major, and I remember at the end the foghorn went on, and it was the same note! And what I remember is Charlotte coming over and putting her hands on my chest, and she said, “You are still sounding.” And she sang the pitch. Which was still resonating. And she asked me that if I would come back with the cello and she would put her hands on my feet, and on my knees while I played, and I went back – on my head, you know.
(キャロル:本当に? すべてが1つになっているので、すべてを元に戻そうとしています。彼女(シャーロット)は私に自分のチェロを校舎に持ってくるように尋ねてきました。そして、事前に私は彼女と話していたので、私は実際にセンサリー・アウェアネスのクラスで演奏しました。 そうそう、そこで演奏したのは、バッハ組曲ハ長調であったことを覚えています。最後にフォグ・フォーンが続いたのを覚えています。それは同じ音でした! そして、私が一番覚えているのは、シャーロットが私の傍にやって来て、私の胸に手を置いていることです。彼女は「あなたは、まだ(あなたのからだが)鳴っています」と言いました。そしてシャーロットはピッチを歌った。それは、まだ(わたしのからだの中を)共鳴していました。 そして、私がチェロを持って戻ってきた時に、シャーロットは、私が演奏している間、彼女の手が、私の足と膝に置いてあったことを、あなたは知っていますかと、私に尋ねました。)
She asked if she could hold the cello. She sat, took the cello, and I helped her to draw the bow. We did some work, I believe we experimented with sounds, making sounds without the instrument. She loved the music.  . . . 
(シャーロットはチェロを握ることができるかどうか尋ねました。 彼女は座ってチェロを取り、私は彼女がチェロの弓を引くのを手伝いました。私たちは、いくつかの仕事をしました、私たちは、音楽を実験しました、楽器なしで音楽を作った体験をしたと思います。シャーロットは音楽が大好きだった。・・・)
Stefan: Could she hear the cello well?
(ステファン:シャーロットは、チェロの奏でる音が聴こえてましたか?)
Carol: Yes. I think that was part of the, you know, the fact that she could feel it, and because the cello touches the floor, she could feel it in the floor. And because of the way that I was working where I was allowing the resonance in my body, and I felt that what happened was that once my body started to vibrate, the air did. And this seemed to be what she was acknowledging – that she could feel it. 
(キャロル:はい。それは、シャーロットが、それを感じること(ただ耳だけ聞くのでなく、からだで聴くこと)ができたという事実の一部だったと思います。私の奏でるチェロが床に触れているので、シャーロットは、床でそれを感じることができました。 そして、私が自分のからだの共鳴を許しているところで演奏していた方法のために、(シャーロットには、)何が起こったのかは、私の体が振動し始めると空気が振動したということだと感じました。そして、これはシャーロット自身が認めていました。そして、彼女はそれを感じることができました。)
She did not act seventy- whatever she was. She acted – oh, and she looked – years later when I went back with my kids, my son was quite young at the time, and we went several times, several summers, and I remember going back when Tony could talk. And we were coming to the dock, and Tony asked me, he said, “Mom, is that girl who is old going to be there?”
(シャーロットは、当時すでに70代でしたが、全く70代には見えませんでした。シャーロットは、活動的に行動していました。そして、何年後に、私が子どもたちと一緒に戻ったとき、私の息子は当時大変幼かったのですが、私たちは何度か、夏にシャーロットのワークショップに参加しました。そして、私は自分の息子のトニーが話すことができるようになった時に、戻ったことを覚えています。 そして、私たちはモヒーガンの船着き場のドックに来ていました。そこで、息子のトニーは私に尋ねました「お母さん、年をとったあの女の子(シャーロット)は(モヒーガン島へ)に行くのですか?」)
Carol: Charlotte just looked this – the girl! She was the girl who was old. Which was such a wonderful description.
(キャロル:シャーロットは、いつも少女のように見えました。シャーロットは、‘永遠の少女’のようでした。シャーロットにぴったりの言葉です。)
Part of her wanting to have me come and work with her was the music – she just loved the music so much – and because it was helping me to soften my tissues.
(シャーロットは、私が行って、私と一緒に仕事をしたいと思ったのは音楽でした。シャーロットは音楽が大好きでした。そのことは、私の持病の膠原病を改善するのに役立ったからです。)
Stefan: So this may be an unanswerable or stupid question, but – I mean you say you let the sound vibrate, reverberate in you – so you could also not do that. And would you say most people or musicians might not?
(ステファン:ですから、これは答えられない、または愚かな質問かもしれませんが、つまり、音を振動させ、あなたのからだを通して、共振させると言うので、それもできませんでした。そして、ほとんどの人やミュージシャンはそうではないかもしれないと思いますか?)
Carol: . . . I would say that there are those who do it without thinking. Definitely. And there are people who harden themselves against the vibration, and they want to act as a sounding board that pushes it out. But a sounding board actually vibrates, which was always what I would say. And it’s an audible difference. It’s really an audible difference.
(キャロル:・・・考えずにやっている人もいると思います。間違いなく。そして、自分の振動に逆らって固まり、それを押し出す響板として働きたいという人もいます。しかし、響板は実際に振動します。それはいつも私が言うことでした。そして、それは聞こえる違いです。それは本当に聴こえてくる違いです。)
Stefan: Would you say it’s noticeable to an audience?
(ステファン:聴衆にとどくと思いますか?)
Carol: I would say it’s noticeable. I wouldn’t say people would know what was going on. But it’s definitely noticeable.
(キャロル:私は、目立つと思います。聞いている人は、何が起こっているのかを知っているとは言いません。 しかし、それは間違いなく目立ちます。)
Stefan: We’re right at the heart of what the work is about here – and Charlotte’s allowing for something to happen – that you can only allow. You can’t do it.
(ステファン:私たちは、いま、ここに在ることに気づいていることができます。シャーロットは、キャロル、(自分自身や身の回りの出来事に)あなただけが許すことができる(時に)何かが起こることを可能にしています。キャロル、あなたはそれを(試みようとして)することはできませんね?)
Carol: You can’t do it. You can’t make it.
(キャロル:はい、自分でやろうとして、できることではありません。)

 


SAW 2022年1月2日


新年あけましておめでとうございます。オミクロン株が、再び世界中を感染の渦に巻き込んでいるニュースが駆け巡りながらの2022年の始まりになりました。本日、1月2日(ニューヨーク時間で、1月1日(土)正午12時)午前2時からのSAWの今年、最初の世話人はレイ(Ray Fowler)先生でした。レイさんは、一昨年(2020)9月12日と19日にジョン(John Vitell)先生と連続4回、昨年(2021)、1月9日(土)、5月2日(土)、8月29日、10月30日に続いて、9回目の世話人を努めます。レイさんは、シャーロット先生の教え子の第一世代で、これまでに多くのセンサリー・アウェアネス・ワークショップの世話人を引きうけて、モヒーガン島でのSAWワークショップは、新型コロナ前の2019年夏まで、毎年行ってきました。今日も午前1時45分にZOOMに入ると、昨年2021年の11月13日SAWの世話人を努めたNYCクィーン在住のペニー(Penny Smith)さんが入ってきました。すぐに、「ハッピー・ニュー・イヤー」と声を掛けてくれました。私は、「もう日本は、元旦は終わりました」と答えて、大笑いでした。すぐに今日の世話人のレイさんも入ってきました。ZOOMホストのステファンさんも、入って来て、午前2時を回る頃には世界中から47名の参加者が集まり、今年最初のSAWが始まりました。
レイさんの静かな声で、「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「落ち着いた気持ちが、訪れましたら、しずかに、そっと目を閉じることができますか?」「目を閉じてみませんか?」
「自分の目を閉じると、いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「いま、立っている人は、からだの感じは、いかがでしょうか?」「自分の足の裏と床の感じは、いかがでしょうか?」「坐っている人は、自分のおしりと椅子の感じは、いかがでしょうか?」
「それでは、自分の指先で、しずかに、ゆっくりと自分のまぶた(eyelid)に触れてみることができますか?触れてみませんか?」「いま、ふれている自分の指先の感覚は、いかがでしょうか?」「触れられている自分のまぶた、自分の目の感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の眼球を動かすことができますか?」「自分の目を動かしてみませんか?」「あなたの指先の感触は、いかがでしょうか?」
「自分のまぶたを通して、自分の眼球の動きを感じることができましたら、ゆっくりと自分の目の周辺を指先で、しずかに触れてみると、どんな感じでしょうか?」「自分の目の周辺から、目のくぼみ、自分のおでこ、ほほ、ほほ骨のあたりの感じは、いかがでしょうか?」「触れている手が、疲れてきたら、ゆっくりと手を、自分の顔から離して、下のほうへ、降りるとことまで降ろして、手を休めてください。」
「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「しずかに、ゆっくりと休むことができますか?」
「自分の両手が、休むことができたら、今度は、しずかに、ゆっくりと、自分の頸すじを両手で、ふれてみることができますか?」「自分の頸すじを触れてみませんか?」「いま、どんな感じでしょうか?」
「頸の後ろ側と前がわを両手で、ふれてみると自分の頸すじの感じは、いかがでしょうか?」
「自分の両耳に両手で、ふれてみると、どんな感じでしょうか?」「いま、何が、聴こえてきますか?」
「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「自分の耳たぶの感触は、いかがでしょうか?」
「いま、自分の耳に触れている手のひらを、自分のあたまの方へ、動かすことができますか?」「自分の両手のひらを、ゆっくりと、しずかに自分のあたまの後ろの方へ移動すると、どんな感じでしょうか?」
「自分の両手のひらで、自分のあたまに触れている感じは、いかがでしょうか?」
「いま、自分のあたまの感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「いま、自分のあたまに触れている両手のひらを、ゆっくりと、しずかに、自分の触れてみたいところに、動かすことができますか?」「いま、自分の触れているからだの感じは、いかがでしょうか?(feel into it to close your eyelid)」
「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?(please touch in yourself thorugh your breath)」
「いま、自分が、自分のからだに、ふれていたいだけ、自分のからだに触れていますか?(you know the time to come to move, not time out but time in.)」「いま、坐っているひとは、立ち上がることができますか?(allow you come to standing)」「いま、立ってみませんか?」
「いま、自分のからだが、立ち上がることができましたら、静かに、ゆっくりと、自分の両手のひらで、自分の頸のつけねあたりを触れてみませんか?」「いま、自分の立っている足の裏の感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の足の裏で、ふれている床の感じは、いかがでしょうか?(allow come to let you bottom of your feet meet you.)」「いま、自分が、立っている感じは、いかがでしょうか?」
「いま、立っているからだを感じることができますか?」「それでは、いま、あなたが立っている姿勢で、自分のからだから出てくる声を聴いてみませんか?」「自分の声で、アー(阿―)、ムー(無―)、ダー(陀―)、・・・自分の声を聴いていみませんか?」「自分の声の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、自分の声を奏でて、みませんか?(playing in you)」
「いま、自分の声の感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「いま、何か、自分のからだの動きは、ありますか?(what come to you movement, come to you.)」
「いま、自分のからだの動きを止めないで、いることができますか?(permision what come next in you)」
「いま、自分の存在を感じていますか?(live in the miracle which time for come)」
「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「自分のからだから出てくる声に耳を傾けることができましたら、また、しずかに、もとの居たとことにもどり、坐ってみませんか?」「いま、椅子に坐った感じは、いかがでしょうか?」
「いま、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「最後に、昨年最後の12月18日(土)のカナダのトロントの世話人ルースさんが紹介したデレックA.ウォルコット(Derek Alton Walcott,:1930- 2017)の詩の朗読(紹介)で、私の実習を終わりにします。」
「The time will come 
when, with elation 
you will greet yourself arriving 
at your own door, in your own mirror 
and each will smile at the other's welcome,
 
and say, sit here. Eat. 
You will love again the stranger who was your self.
Give wine. Give bread. Give back your heart
to itself, to the stranger who has loved you
 
all your life, whom you ignored 
for another, who knows you by heart. 
Take down the love letters from the bookshelf,
 
the photographs, the desperate notes, 
peel your own image from the mirror. 
Sit. Feast on your life.
 
The time will come
when, with elation
you will greet yourself arriving
at your own door, in your own mirror
and each will smile at the other's welcome,
and say, sit here. Eat.
(この詩の解説)
From Self Love to Self Realization 
Self Recognition Relearning to be at Home in ourselves after heartbreak
This is a magical moment, when we finally encounter ourselves. Love after love tells us how to love ourselves after the end of a relationship. The poem is presented in the form of a person offering advice to someone who is distressed. Distress comes from a bad relationship that has ended. However, the person is still suffering from the sadness of such experience. In the first stanza the author speaks directly to the reader, repeatedly using the words you, your or yourself. The poet focuses that following a breakup love of oneself will not come immediately, but the time will come. The first stanza ends with the idea that you will smile at yourself. The second stanza opens with the image of considering yourself as a guest that you invite to sit down and eat. The instruction is to give back your heart to yourself. The second stanza ends with the repetition of the idea that you are a stranger to yourself after so many years of loving someone else. The third stanza continues the idea that you have always loved yourself. But you don’t recognize this fact because you ignored yourself by loving someone else. The poem ends with the idea that you sit down and feast on your life. You look at your own life and appreciate the person that you are.

「それでは、これまでのみんさんの体験をシェアーしませんか?」
以上、簡単ですが、今日の午前2時からのSAWの簡単なご報告でした。今年も、ニュー・カウンセリングの勉強を続けていきたいと思います。宜しくお願い致します。
1月2日 伊藤稔



SAW 2021年12月19日


 12月19日(日)午前2時(現地カナダのトロント時間18日正午12時)からのSAWの世話人は、今年の3月20日に続いて、カナダのトロントからルース・ケラー(Ruth Kerr:https://ruthkerr.ca/)先生でした。彼女は、カナダのトロント・ゲシュタルト研究所(Gestalt Institute of Toronto(GIT))の学生時代に、センサリー・アウェアネスをシャーロット先生から学びました。今日も午前1時45分にZOOMに入りました。すぐにドイツのベルリンからサーシャ(匿名)さんと2人になりました。彼は、2週間前に、新型コロナに罹患して、この2週間は自宅隔離が続いていて、とても大変であったことを話し始めました。特に、2~3日前まで38度の発熱が数日続いて、友人が日々の食糧の差し入れをアパートのドアの前に届けてくれて助かっていること。2週間の自宅アパートでの隔離状態が来週(クリスマス)まで続いて、簡易の抗体検査では、今だに陽性であること。ワクチン接種は、アメリカのジョンソン&ジョンソンの1回目接種を今年8月に受けたままで、2回目の接種をまだ受けていないこと。今週ようやく体調が元にもどったこと、などなど、を静かに、たどたどしい英語で、私に話してくれました。日本では、いま新型コロナ罹患者数は、ここ2ヶ月ほど落ち着いているが、新年を迎える年末年始でのオミニオン株の到来で、警戒が続いていることを伝えました。そんなお話をしている間に、午前2時前になると世界中から51名のSAWの参加者になりました。今日のホストは、カリフォルニア州のLAサンタモニカのサラさんでした。午前2時を回ると、サラさんが今日の世話人のカナダのルースさんを参加者の皆さんに紹介して、今年最後のSAWの週末ワークショップが始まりました。
世話人ルースさんは、最初に、1992年ノーベル文学賞を受賞した、第2次世界大戦前のイギリス領の西インド諸島のセントルシアのカストリーズに生まれで、父方はイギリス系、母方はオランダ系・アフリカ黒人の血を引いているデレック・オールトン・ウォルコット(Derek Alton Walcott, 1930年1月23日 - 2017年3月17日)の詩の朗読(紹介)から始まりました。
ルースさんの最初の言葉かけは、「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「あなたの呼吸に、静かに集中できますか?(How is your breathing coming into you throuth your nose, gentle attention.)」
「いま、あなたの指先の感じは、いかがでしょうか?」「利き手でない方の手の指先を静かに、自分の胸に当ててみることができますか?」「静かに、自分の手のひらを自分の胸のあたりに触れてみる、どんな感じでしょうか?」「自分の手の指先の感じは、いかがでしょうか?」「触れている自分の胸の感じは、いかがでしょうか?」「自分の心臓の鼓動を指先で、感じていますか?」「あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「自分の指先で、自分の心臓のあたりに触れてみると、いかがでしょうか?」「自分の心臓の鼓動を自分の指先で感じることができますか?」
「いま、ふれている自分の胸のあたりを、自分の指先で、静かに、ゆっくりと、そっと、タッツピングすることができますか?」「自分の指先で、自分の心臓のあたりを静かに、ゆっくりと、そっと、タッツピングすると、どんな感じでしょうか?(what’s sensation in you?)」
「いま触れている手のひらを胸から、自分の肩や頸すじに移動することができますか?」「自分の肩や頸すじの感じは、いかがでしょうか?」「自分の心臓の鼓動が、肩や頸すじから感じていますか?」
「片方の手が疲れてきたら、ふれている手のひらを、交代してみると、いかがでしょうか?」
「いま、自分のあるがままで、何も考えないで居ますか?(Can you allow what s moment to moment from your heart rather than head)」「いま、自分の手のひらで、自分の胸や肩や頸すじを触れている感じは、いかがでしょうか?」「いま、坐っている人は、立ち上がりたくなってきたら、自分のからだが立つと、どんな感じでしょうか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、これから音楽(ここで、「B4yoni」という静かな、ゆっくりとした、通奏低音の自然の音に近い音楽が流れてきました)を流します、よろしいでしょうか?」(最初は、聴こえませんでした。ニューヨークのシェリーさんが、世話人ルースさんへ「聴こえてきません」と伝えました、それからはっきりと聴こえてきました)
「いま、聴こえてくるこの音楽が、自分のからだの動きをサポートしていますか?」「いま聴こえてくる音楽が、自分の心臓の動きや頭を支えていますか?」「いま、あなたのからだが聴いている音に合わせて、自分のからだの動きを感じていますか?」「自分のからだが、いま流れている音楽に支えられながら、動くことができますか?」「自分のからだの中の動きは、いかがでしょうか?」「自分の手のひら、自分の足、自分のお腹、胸、肩、頸すじ、顔、あたまの感じは、いかがでしょうか?」「自分のからだの中(内側)の動きは、いかがでしょうか?」「自分のからだの動きは、いま、聴こえてくる音と一緒に居ますか?」
「自分のからだが、動きたくなったら、どうぞ、いま居るところで、自分のからだを、聴こえてくる音楽と一緒に、動くことができますか?動かしてみませんか?」「いま、動いている自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「聴こえてくる音楽と自分のからだの動く感じは、いかがでしょうか?」
「それでは、これから、いま流れている音楽を止めてみます。」
「いま、音楽を止めてみましたが、音楽が止まった後、自分のからだの感じは、いま、いかがでしょうか?」「いま、この静けさの中で、自分のからだの中の動きは、いかがでしょうか?」
「まだ、自分のからだの中に、音楽が流れていますか?」「いま、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「自分の顔の感じは、脚の感じは、胸の感じは、頭の感じは、いかがでしょうか?」
「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「いま、自分のからだの中の動きは、いかがでしょうか?」「いま、自分のからだの感覚は、いかがでしょうか?」「それでは、これまでの体験を、参加者1人ひとりが、ZOOMのチャットに一言でも二言でも挙げてみませんか?」(参加者が、ZOOMのチャットに、さまざま言葉(「平和」「静寂」「不思議」「安心」・・・・のことばを挙げて、それを世話人ルースさんが、読み上げて)、今年の最後のSAWが終わりました。最後に、今日のホストのCAサンタモニカのサラさんが、年明け2022年1月1日(土)からは、SAFのメンバーは、フリーで週末ワークショップが続くこと、また、ノン・メンバーは、2022年以降は、1回の参加費が10ドルで参加できることのアナウンスがありました。また、2022の新年1月2日(日)の世話人はニューヨークのレイさんが担当することを最後にアナウンスがありました。
12月19日 伊藤稔



SAW 2021年12月12日


12月12日(日)午前2時からのSAWの世話人は、リチャード・ロウさん(Richard Lowe;センサリー・アウェアネスのシャーロット先生から公認(1979年)、センサリー・アウェアネス世話人グループ(Leader’s Guild)の初代会長)は、昨(2020)年10月10日(土)、2021年1月16(土)、4月12日(月)、4月25日(土)、6月20日(土)、9月12日に続き、7回目の世話人を務めました。現在、リチャードさんは、ご自身のHP(https://www.fullersense.com/)でアイルランドの詩人イエーツ(William Butler Yeats, 1865年6月13日 - 1939年1月28日)の言葉を紹介していました。“The world is full of magic things, patiently waiting for our senses to grow sharper.”
(自然により人間の感性は磨かれるということ)
リチャードさんのSAWの事前準備として、「コップ1杯の水」と「バスタオル1枚」を用意してくださいとアナウンスがありました。午前2時前に、2週前の世話人のペニーさん、マイケルさんが画面に現れて、アメリカの東海岸がすでに寒い冬が到来していると話していました。マイケルさんが、リチャードさんにコップ1杯の水とバスタオルの確認をしていると、参加者がすぐに30名以上になりました。今回は山地さんのお名前も確認しました。
「考えることを止めることができますか?(stop thinking)」の言葉かけから始まりました。
(注:伊東博訳『センサリー・アウェアネス』42頁で、「考えるのをやめなさいというのも、また同じように無駄なことなのです。しかし、こんなときには、自分が考えているのを感ずることができますか?もっと心を休ませることができましたら、どんな感じになるでしょうか?考えることがもっと静まってくると、何か新しいものが意識されるようになりますか?と尋ねてみることもできるでしょう。」(訳注2として、伊東博先生は、「徳川時代初期の禅僧・沢庵和尚は、その『不動智神妙録』の中で、「考えるのをやめなさい」というと、「考えるのをやめようと考えるようになる」という意味のことを述べております。それではどうしたら「考えない」ようになるかというと、「思わざれば、独り去りて自ら無心となるなり」(考えなければひとりでに無心になるものです)というように、一見大へん無責任な答え方をしています。つまり、方法論的にみれば、この本(『センサリー・アウェアネス』)の方が、『不動智神妙録』よりも一歩先へ進めているように思われます。」)
「いま居る場所で、ゆっくりと、静かな気持ちが訪れてきますか?」「坐っている人も立っている人も、ゆっくりと心が静かに、自分を休ませることができたら、いま、自分の呼吸はいかがでしょうか?」「自分のからだの感じに、何か変化は、ありますか?」「もしも、自分のからだが、ゆっくりと伸びをしたくなれば、自分のからだが伸びるように、伸ばしてみませんか?」「伸ばした自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「自分のからだの両腕を静かに、ゆっくりと、左右に回すことができますか?」「自分の両腕を左右に、ゆっくりと静かに、何回かまわすと、からだの感じは、いかがでしょうか?」
「それでは、自分で事前に用意した水の入ったコップ1個を片方の手に取ってみるとことができますか?」
「コップの水は、いかがでしょうか?」「いま手に持ったコップをゆっくりと、静かに、腕の高さまで持ち上げることができますか?」「コップの重さ(重力)を感じていますか?」「いま、手に持っているコップの重さを感じながら、コップを持った手を、ゆっくりと静かに、動かしてみることができますか?」
「手に持っているコップを、あちらとこちらに、動かしてみると、コップの重さに変化はありますか?」「途中で、コップを持っている手が疲れてきたら、もう片方の手で、水の入ったコップを持ち替えてみることができますか?」「コップをもう片方の手に持ち替えてみると、コップの重さは、いかがでしょうか?」「コップを持っている手の感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、手に持っている水の入ったコップを自分の口元に近づけてみませんか?」「いま、口元にある水の入ったコップを口に付けて、コップの水を一口、含んでみることができますか?」「口の中に入いった水の感じは、いかがでしょうか?」「口の中の水を味わうことができますか?」「口の中の水は、いかがでしょうか?」「それでは、口に含んだ水をゆっくりと、飲み込むことができますか?」
「水を飲み込む時に、自分の喉のあたりの感じは、いかがでしょうか?」「飲み込んだ水は、自然にゆっくりと、重力にまかせて、自分のからだの中を下に降りて行く感じは、ありますか?」
「いま、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「何回か、自分のペースで、コップの水を口に含んで、ゆっくりと体の中へ、水が降りて行く感じは、いかがでしょうか?」「水の感触をからだで感じることができたら、コップをしずかに、机の上に戻してください。」「いま、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」
「次に、自分の呼吸が、静かになりましたら、自分が準備したバスタオルを片方の手で掴んでみることができますか?」「自分の片方の手で掴んだタオルの重さ(重力)は、いかがでしょうか?」
「いま片方の手で掴んでいるタオルを、つぎに、両手で掴んでみると、タオルの重さは、いかがでしょうか?」「いま、自分がタオルをつかんでいる両手を、ゆっくりと動かすことができますか?」
「タオルの重さに変化はありますか?」「いま、居る場所で、坐っている人は、立ってみることができますか?」「自分が立ってみると、タオルの重さは、いかがでしょうか?」
「いま、両手で掴んでいるタオルをダンスのパートナーのようにして、ゆっくりと自分のからだを動かすことができますか?」「自分のからだが、ゆっくりとゆったりと静かに、軽やかに、動くことができますか?」「あちらこちらに、自分のからだとタオルが一体となって、軽やかに動くことができますか?」
「いま、からだの感じは、いかがでしょうか?」「ゆっくりとタオルと一緒に自分のからだが、動くことが出来ましたら、今度は、両手に持っているタオルを自分の頭の上にかぶせることができますか?」
「自分のあたまの上にかぶせたタオルの重さは、いかがでしょうか?」「自分の頭の上にかぶせて置いたタオルと一緒に、いま居る空間で体が、しずかに、ゆっくりと動くことができますか?」
「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「自分のからだの感じに変化はありますか?」
「充分に自分のからだが、動くことができたら、しずかに、ゆっくりと、自分のあたまの上に置いたタオルを、静かに、いま居るところの床(地面)に置くことができますか?」
「いま、居る自分の足元にしずかに、自分のタオルをからだをかがめて、置いてみると、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「自分のタオルを床において、いま、立ってみる(come to standing)と、からだの感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、これまでのみなさんの体験をシェアーしませんか?いかがでしょうか?」
以上簡単ですが、今日の午前2時からのリチャードのSAWのご報告です。
草々 伊藤稔


SAW 2021年12月5日


 12月5日(日)午前3時30分から5時まで、2人目の世話人は、スペインのエンリクさんでした。エンリクさんの実習は、「横になって休むこと」をテーマにしていました。
「今いる場所で、自分のからだが、横になって休むことができるスペース(床の上にシーツや毛布、または、ヨガ・マット等を敷いておく)をみつけて、横になってみなせんか?」という言葉かけから始まりました。「自分のからだが、床の上で、ゆっくりと休むことができる場所がみつかりましたら、自分のからだが、静かに、ゆっくりと、床の上で、仰向けになることができたら、いま、からだの感じは、いかがでしょうか?」「自分のからだと床が接しているところは、どんな感じでしょうか?」「自分の足のかかと、ふくらはぎ、もも、おしり、背中、両肩、後頭部の感じは、いかがでしょうか?」「自分のからだを床(地球)に任せていますか?」「あなたの床は、自分のからだを支えていますか?」「床(地球)から支えられている感じは、いかがでしょうか?」「自分のからだの重さを感じていますか?」
「それでは、ゆっくりと静かに、自分の片方の腕を持ち上げてみることができますか?持ち上げてみませんか?」「いま、自分の持ち上げている片方の腕の重さは、いかがでしょうか?軽いでしょうか?重いでしょうか?」「持ち上げている腕が、疲れてきたら、ゆっくりとまた、床に静かに戻してください。」
「つぎに、もう片方の腕を、ゆっくりと静かに床から持ち上げてみると、今度は、いかがでしょうか?」
「最初に持ち上げた先ほどの腕の感じと同じでしょうか?違いますか?」
「自分の腕を持ち上げている時に、自分のからだの感じに変化は、ありますか?」「自分の肩やくび(頸)の感じは、いかがでしょうか?」「お尻の感じは、いかがでしょうか?」「自分の脚の感じは?かかと、背中、お尻の感じは、いかがでしょうか?」「自分の腕が疲れてきたら、また、ゆっくりともとの床のところに降ろしてください。」「ゆっくりと、からだが休みましたら、今度は、自分の両腕をしずかに、ゆっくりと床から持ち上げてみることができますか?」「いま、自分の両腕を、床から少しだけ持ち上げてみると、からだの感じは、いかがでしょうか?」「両腕を床から、少しだけ持ち上げてみると、からだの感じは、いかがでしょうか?」「自分のからだのかかと、ふくらはぎ、もも、おしり、腰、背中、頸、あたまの感じは、いかがでしょうか?」「両腕が疲れてきたら、また、静かに、床に降ろして、休んでみると、からだの感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「ゆっくりと休むことができましたら、今度は、自分の片方のあし(脚の付け根から)を床から、すこし持ち上げてみると、いかがでしょうか?」「自分の脚の重さは、いかがでしょうか?」
「いま、自分の脚の付け根から、持ち上げている時に、自分のからだのかかと、ふくらはき、もも、お尻、背中、肩、頸のまわり、あたまの感じは、いかがでしょうか?」
「自分の片方の脚の重さを十分に、感じることができたら、また、静かに、片方の脚を床に静かに、戻して、ゆっくりと休んでください。」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「十分に休むことができたら、もう片方の脚を、しずかに、ゆっくりと、持ち上げることができますか?持ち上げて、みませんか?」「もう片方の脚を、床から、少し持ち上げてみると、自分のからだに何か、変化はありますか?」「左右の脚の感じは、いかがでしょうか?」
「持ち上げている自分の脚が、疲れてきたら、また、静かに、床に戻してみませんか?」
「両足を床に戻すことができたら、自分の両足のかかと(踵)を静かに、ゆっくりと、自分のお尻のほうへ近づけて、自分のひざを立ててみることができますか?」「自分のかかと(踵)を自分のお尻に近づけて、両膝を立てて、みると、自分の背中と床の接しているからだの部分は、どんな感じでしょうか?」
「自分の両足の裏で、ゆっつくりと、床を押してみることができますか?」「自分のひざを立てて、自分の足の裏で、床を静かに押してみると、自分の背中と床の接しているところに何か変化はありますか?」
「次に、自分のお尻を、ゆっくりと静かに、床から持ち上げてみることができますか?」
「自分のお尻を、静かに、持ち上がるところまで持ち上げて、みませんか?」
「自分のお尻が、持ち上がるところまで、待ち上げることができたら、自分の背中の上の部分から、ゆっくりと、静かに、背中を床に降ろしていくと、からだの感じは、いかがでしょうか?」
「自分のペースで、何回か、自分のお尻を、床から離して、上の方へ持ち上げて、上りきったところで、また、自分の背中の上の方から、ゆっくりと、背骨の上の方から1つ、1つ、床に降りてくる感じは、いかがでしょうか?」「何回か、自分のペースで、お尻を床から上げたり、降ろしたり、してみると、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」
「最後に、床に、仰向けに横になって、十分に休むことができたら、自分のあたまを、静かに、床から、持ち上げることができますか?自分のあたまを、床から、静かに、ゆっくりと、少し(2~3センチ)持ち上げてみませんか?」「自分のあたまを床から2~3センチ持ち上げてみると、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分のからだのどこが、頑張っていますか?」「いま、自分の足のかかと、ふくらはぎ、膝、もも、お尻、腰、お腹、背中、腕、手のひら、肩、首回り、あたま、顔の感じは、いかがでしょうか?」「自分のあたまを持ち上げることができたら、また、ゆっくりと、しずかに、自分のあたまを床にもどしてみてください。」「自分のペースで何回か、自分のあたまを床から、少しだけ持ち上げてみると、からだの感じは、いかがでしょうか?」
「疲れてきたら、自分のからだを床にしずかに、ゆっくりと、ゆだねることができますか?」
「いま、自分のからだの感じは、いかがでしょうか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「それでは、これまでの体験をみなさんでフィードバックしませんか?」「自分の中で、どんな体験がありましたか?」「いま、からだの感じは、いかがでしょうか?」
以上12月5日(日)午前3時30分から5じまでのスペインのエンリクさんのSAWの簡単なご報告でした。前半部分は、5日(日)午後の町田勉強会の後半に、少し体験していただきました。
草々 12月7日 伊藤稔



SAW 2021年11月28日


今日の11月28日日曜日午前2時(現地米国バーモント州27日土曜日正午12時)から、昨(2020)年11月7日(土)、12月26日(土)、今年3月13日(土)、5月23日(土)、7月10日(土)、10月9日(土)に続いて、7回目の世話人はマイケル(Michael Atkinson)先生でした。マイケルさんは、アメリカ東北部のバーモント州のウォーターバリー(Waterbury)在住で、自宅の書斎から、開始15分前にはZOOMの画面で2人でお会いしました。マイケルさんは、バーモント(ボストンのあるマサチューセッツ州の北側で接している州で人口は60万人程度)、では昨日から15センチほどの積雪があり、冬支度が済んで、ゆっくりとした静かな時間が訪れていると話していました。するとドイツのベルリンからリタ(Rita)さんが現れました。リタさんは、私と同様に英語が第二外国語であるために、実習後のフィードバックで、自分の体験や感想をしっかりと直ぐに言葉に表現できないので、ZOOM後でメールやチャットで感想を伝えたいとマイケルさんへ伝えました。来週末の12月4日(土)と5日(日)両日は、国際SAWのZOOMワークショップ開催(INTERNATIONAL ONLINE RETREAT;言語は英語、ドイツ語、スペイン語)が予定されています。(私も事前申し込みをしました。2日間で80ドル、約1万円弱でした。そのご報告は、来週12月5日(日)午後2時から町田勉強会でご紹介いしたいと思います。)
 日本時間で午前2時(現地バーモント州時間で11月27日土曜日の正午12時)を回ると36名の方々がZOOM上の画面で参加してきました。マイケルさんの最初の言葉かけは、「いま、ゆっくりと、しずかに自分のからだが伸びたいように、自分のからだが、あちらこちらへ伸びるように、伸ばしてみることができますか?伸ばしてみませんか?」(マイケルさんは、ZOOM画面の前で、ゆっくりとしずかに、マイケルさんのからだが静かに、ゆっくりと、伸びる、伸びている様子を見せていました。)「充分に、じぶんのからだが伸びたいように、伸ばすことができたら、ゆっくりと自分の片方の手のひらを自分の顔の唇の前に近づけてみることができますか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「自分の手のひらで、自分の呼吸を感じますか?」「何回か、自分のペースで、自分の手のひらを自分の唇に近づけてみると、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「自分の手のひらの感覚は、いかがでしょうか?」
「それでは、今度は、自分の手のひらで、直接自分の唇に、そっと、しずかに触れてみることができますか?触れてみませんか?」「自分の手の指先で自分の唇にふれてみると、どんな感じでしょうか?」
「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「からだの感覚は、いかがでしょうか?」「自分の手の指先の感覚は、いかがでしょうか?」「何度か繰りかえして、自分のペースで、指先が唇に触れる感触は、いかがでしょうか?」「いま、ふれている手の指先を、左右で替えてみると、何か変化はありますか?」
「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」「自分の指先の感触は?自分の息は、温かいでしょうか?」「自分の指先で、呼吸を感じていますか?」「いま、自分のからだの感覚は、いかがでしょうか?」
「それでは、今度は、目を開いている人は、目を閉じてみると、自分の指先や唇の感覚は、いかがでしょうか?」「目を閉じていた人は、目を開いて、指先で唇をふれると、何か変化はありますか?」
「次に、いま、ふれている自分の指先を、すこし動かすことができますか?動かしてみませんか?」
「自分の指先が動くときに、唇の感覚は、いかがでしょうか?」「自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「自分の指先と唇の感覚は、いま、いかがでしょうか?」
「それでは、これから自分の声を聴いてみませんか?ZOOMの音声をいまオフにしていますので、いま居る部屋で、声をだしてみることができますか?」「いま、自分の声は、いかがでしょうか?」
(注:伊東博訳『センサリー・アウェアネス』第24章「言葉と声」(207-213頁)では、「参加者にその体験について報告してもらいました。最初のものは、非常に簡潔な言葉で、地球が私の体重を受け取っており、私が空気を受け取っている、という感じを報告しております。二番目のは書いた報告ですが、その体験はとうてい言葉にすることができなし、それを言葉にしなさいということは、泡になって飛び散る海水をコップに汲んでこいといわれるのと同じと述べております。どちらも純粋で、直接的なコミュニケーションでした。そして言葉で話すときには、話し手の言葉が、声の調子でもっと具体的なものになります。しかし、概して私たちは、書いて表現することも、言葉で表現することも避けて生きているように思います。ほんとうに言葉で言い表すことができないことに直面したときに私たちは、子どもと同じように、黙ってはいないのですが、ただ単純にその体験が自然に言葉になるようにはしていないのです。それは何故かといいますと、私たちの声のひびきは、そしてそれに伴っている顔の表情と同じく、私たちの深いレベルから出てきていないからなのです。」)
「自分が声を出そうとするきに、自分のからだは、動いていますか?」「自分の声が、自分のからだから出てくる時に、自分のからだの反応はいかがでしょうか?」
「いま、自分のからだから出てくる声のトーンを変化させてみることができますか?」
「自分の声のトーンを高くしたり、低くしたりできますか?そのときに、自分のからだの感覚は、いかがでしょうか?」「自分の声の高低で、自分のからだに変化はありますか?」
「次に、自分の名前(ふだん周りの人から呼ばれている名前)を、声に出してみるといかがでしょうか?(I can call myself.)」
「自分の名前を声に出してみると、いま、どんな感じでしょうか?」「何回か、自分の名前を声に出して呼んでみると、じぶんのからだの感じは、いかがでしょうか?」
「自分の名前を優しい声で、呼んでみると、からだの感じは、いかがでしょうか?」
「自分の名前を厳しい声で、呼び捨てると、からだの感じに、何か変化はありますか?」
「自分の名前を、いろいろな声のトーンで、呼んでみることができますか?いかがでしょうか?」
「そのつど、自分の名前を、自分の声にして呼ぶと、自分のからだに何か、変化はありますか?」
「いま、何も条件を付けづに、自分の名前を呼んでみると、どんな感じでしょうか?(Just take a moment without any condition.)」
「いま、あなたの呼吸は、いかがでしょうか?」「いま、自分の頸筋や肩のまわりの感じは、いかがでしょうか?」「それでは、自分の手のひらを、自分のからだの前に伸ばして、自分の名前を呼んでみると、どんな感じでしょうか?」「自分の指先を、広げて、自分の名前をよんでみると、どんな感じでしょうか?」
「自分のペースで、自分の手のひらを広げたり、握りしめたりして、自分の名前を、呼んでみると、からだの反応は、いかがでしょうか?」「いま、自分の呼吸は、いかがでしょうか?」
「ご自分のペースで、自分の手のひらを開いたり、握りしめたりして、自分の名前を呼んでみると、からだの感じは、いかがでしょうか?」
「それでは、これまでの体験を、みなさんで、シェアーしてみませんか?」
 以上簡単ですが、マイケルさんのSAWの今日のご報告です。
11月28日朔風払葉 伊藤稔

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